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きのこで解明!ドクター’s クエスチョン supported by 雨宮病院

きのこ=ダイエット食は真実だった!きのこで体重・体脂肪率・筋肉量はどう変わる?

2021.07.01
きのこ=ダイエット食は真実だった!きのこで体重・体脂肪率・筋肉量はどう変わる?

7月に入り、季節はいよいよ夏本番に。薄着になり、体型への意識も高まる時期ではないでしょうか。
そこで今回は、低カロリーなことから「ダイエット食材」としても有名な「きのこ」が、体重や体脂肪率、筋肉量に与える影響について調査しました。

試験DATA

◆試験期間:試験期間:2021年2月1日~2021年2月14日(2週間)
◆被験者数:20~40代の男女合計18名
◆試験方法:試験前後の体重・体脂肪率・筋肉量を測定
◆食べたきのこの種類と量:エリンギまたはブナシメジ 1日合計約100g

検証結果

体重・体脂肪率筋肉量の変化

中性脂肪と総コレステロールのグラフ

まず、きのこを2週間摂取した試験前後の体重を比較すると、平均0.1kgの減少が見られました。また、体脂肪率を比較すると、実験の前後で平均0.2%の減少となりました。

中性脂肪と総コレステロールのグラフ

更に、実験前後の筋肉量を比較すると数値に変化はありませんでした。
通常、体重や体脂肪率が減少すると筋肉量もそれに伴って減少することが多くありますが、今回は体重・体脂肪率が減少したのに対し、筋肉量は維持されました。

総評

5月に観察した排便状況の改善、6月に観察した血中脂質・血糖の改善が相まって、今回の体重や体脂肪率の減少に繋がっていると考えられます。また、通常は体重が低下するときには筋肉量も低下しやすいですが、今回は筋肉量が低下しておらず、きのこには筋肉量を落とさずに体脂肪を減らす可能性も示唆されました。
きのこを摂ることで、カロリーは抑えながら食物繊維、ビタミンB群、ビタミンD、βグルカン、オルニチンなど、日常で摂取しずらい栄養素を摂取できたことが結果につながったと考えられます。
今回は2週間という短い期間であったため、排便や血液に比べ変化が見えずらかった可能性がありますが、長期的にきのこを摂取することで、体重や体脂肪率への影響はさらに大きくなると考えられます。

【参考:きのこを1か月食べた時の腸内細菌の変化/ホクト(株)×AuB(株) 「8%減、アスリートの体脂肪減にキノコ有用」、便で効果確認】


※試験DATA:試験期間/1か月間・被験者/20代の現役アスリート23名・食べたきのこの種類と量/エリンギとブナシメジ1日合計約100g
※詳しくはこちら

特に体脂肪率は適正数値を逸すると生活習慣病のリスクにもつながるため、きのこを取り入れた食事で、美味しく、いつまでも健康な身体をつくって頂ければと思います。

profile

池田 正典(いけだ まさのり)

群馬大学医学部 卒業 / 日本整形外科学会 所属
医療法人雨宮病院 副院長
当院 大腿骨頚部骨折センター 副センター長

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