PAGETOP
HOP,STEP!Child Body Make School ─運動能力向上塾─

動きの正確さが高まる!「空間認識能力」を身につける遊び4選

2025.01.27
動きの正確さが高まる!「空間認識能力」を身につける遊び4選

本格的な冬が到来し、休みの日には、お子さんと一緒に室内遊びをして過ごしている方も多いのではないでしょうか。今回は、運動能力を高める上で欠かせない「空間認識能力」と、その能力を育む室内遊びについてご紹介します。

空間認識能力とは、物体の状態や関係をすばやく正確に把握する能力のことを指し、一般的に空間認識能力が高いと、身体機能が高い、絵や図を上手に描ける、理数系科目の理解が早い、運転が得意といった特徴があります。

空間認識能力は、子どもの遊びの中では、くぐったり、登ったり、飛び降りたり、低いところを“はい”ながら進んだりすることで育まれると考えられます。

くぐったり登ったりするなど、対象物との距離を考えながら接触しないように移動したり、手や足を延ばして離れたところへ安全に移動するなどの動きは、日常生活の中でも欠かせない大切な身体能力です。また、空間を把握する感覚は、スポーツでも、ボールをキャッチする、パスする、打つなど、色々な場面で必要とされます。

それでは、「空間認識能力」を高める遊びや、寒い時期でも元気に動ける身体をつくる食事について一緒に見ていきましょう。

「遊び」で健やかな発達を!
▶おすすめの遊びはこちら
Let’s Play!
「食事」で健やかな発育を!
▶おすすめの食事はこちら
Let’s Eat!

<Let’s Play!>

今回は、空間認識能力を育むために「移動」に焦点をあてながら、日常生活であまり行わない動作を取り入れ、自らの身体をより上手に使いこなす遊びをご紹介します。

8の字股の下くぐり

  1. 大人は足を開いて立ちます。子どもはその股の下をくぐります。
  2. くぐり抜けたら、子どもはすぐに立ち上がり、大人の周りをぐるっと回って正面に移動し、また股の下をくぐります。
  3. くぐり抜けたら、先ほどとは逆の方向から8の字になるように大人の正面に移動し、これを繰り返します。
  • くぐる時に子どもの身体がなるべく大人にぶつからない様に意識しましょう。
  • 動きになれたら、素早く、連続して3回ほど回ってみましょう。何秒でできるか測ってみるのもおすすめです。1秒でも縮めることができたら子どもをほめてあげましょう。

木登り(人間登り)

  • この動きは、木登りや岩登りの基本となる「三点支持」を意識して行います。「三点支持」とは、両手、両足のうちいずれかの三肢(三点)で身体を支え、残った一肢を自由にして次の手がかりや足場を探して移動する方法。空間を把握し、どこに手や足を掛けたらよいのかを考える力やバランス感覚が養われます。
  1. 大人は壁に手をつき、膝を曲げ、背中を子どもが登り易い高さに調節します。
  2. 子どもは背中のどこに手をかけ、どこを足場にしたら良いかを考えて、大人の背中の上に登ります。登れたら、次は壁に手を付けて、大人の背中の上に立ちます。
  3. 降りるときも常に3点で身体を支え、一歩一歩足場を確認しながらゆっくりと降ります。
  • 大人は、どこに手や足を置けばよいかを声がけしながら、子どもの思考をサポートしてあげましょう。初めて行う時は、別の大人が子どもの手を支えながら登らせるのも良いでしょう。
  • 背中から降りる時、子どもは飛び降りたくなるものです。飛び降りるのもよい経験ですが、その時に足を滑らせやすいので、気を付けましょう。
  • 落ちても頭等をぶつけることがないように広いところで行って下さいね。

ほふく前進

  1. 両腕(肘)、両足を使って這いながら進みます。
  2. 動きに慣れたら、両腕の力だけで這って進むことにも挑戦してみましょう。

えび移動

  1. 横向きで寝そべり、両手を斜め上に伸ばし、足は斜め下に伸ばします。
  2. エビの様に腰を曲げながら、両手を勢いよく振り下ろすと共に、お尻を進行方向に持って行きます。
  3. この動きを繰り返しながら、まっすぐ後ろに進みましょう。慣れてきたら身体の上下を入れ替え、反対向きでも楽しみましょう。

Let‘s Eat! きのこの力で子ども健やかな成長をサポート

年が明けてから寒い日が続きますが、身体は体温を維持するために多くのエネルギー源が必要になるため、この時期は食事でのエネルギー補給が重要です。また、今月の遊びは普段使わない筋肉を使いつつ、空間認知能力を高めるために頭も使うので、脳のエネルギーとなる炭水化物や身体づくりに必要なタンパク質補給も必要です。今月は、きのこと寒い時期の旬食材を使ったレシピをご紹介します。

<厳選レシピ>

profile

監修 長谷川 尋之

松本大学人間健康学部健康栄養学科専任講師
兵庫大学を卒業後、管理栄養士を取得し、運動と栄養の両面から研究する運動栄養学を大阪体育大学大学院で学ぶ。大学院卒業後は、スポーツクラブアクトス、チームニッポン・マルチサポート事業(栄養)で健康づくりの運動指導やトップアスリート栄養サポートに従事して現職に就く。現在は、運 動栄養学の教育・研究とともに、県内・外のアスリートの栄養サポートを行う。
【資格】
管理栄養士、日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士、スポーツ科学修士

監修 中島 弘毅

松本大学人間健康学部スポーツ健康学科教授
日本体育大学卒業後、日本体育大学大学院在学中に中国北京体育学院へ交換留学。聖徳大学短期大学部、聖徳大学専任講師を経て、2002年度より松本大学に着任。信州大学大学院 医学系研究科 加齢適応医科学専攻で医学博士を取得。現在は、幼児の運動能力に関する研究などに取組み、レクリエーション関連科目や運動と遺伝子などの講義を担当する。
【資格】
レクリエーション・コーディネーター、体育学修士、医学博士

きのこらぼに無料会員登録をしていただき、ログインした状態で記事をご覧いただくとポイントがもらえます。
貯まったポイントは、プレゼント応募にご利用いただけます。