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4月の特集テーマ
いつでもツヤ肌!~紫外線に負けない健康な肌を手に入れよう~

紫外線は怖くない?
この春はきのこの食物繊維に頼ってみよう。

2017.04.10

紫外線レベルの上昇と共に日焼けや肌荒れが気になりだす頃。一方、冬場の乾燥を引きずって調子が悪い…という方も多いのではありませんか? 実は、そうした美容トラブルにお困りの方は、食事を見直すことが大切です。今週の「トレンドコラム」では、仕事や毎日の生活を充実させるためにも健康な身体は欠かせないと話す、絵本作家の山崎さんのイキイキとしたライフスタイルをお伝えしていますが、「きのこで菌活。」コラムでは、さらに毎日の生活のモチベーションを高めるために叶えたい、美容ケアについてご紹介いたします。

紫外線レベルの上昇と共に日焼けや肌荒れが気になりだす頃。一方、冬場の乾燥を引きずって調子が悪い…という方も多いのではありませんか? 実は、そうした美容トラブルにお困りの方は、食事を見直すことが大切です。今週の「トレンドコラム」では、仕事や毎日の生活を充実させるためにも健康な身体は欠かせないと話す、絵本作家の山崎さんのイキイキとしたライフスタイルをお伝えしていますが、「きのこで菌活。」コラムでは、さらに毎日の生活のモチベーションを高めるために叶えたい、美容ケアについてご紹介いたします。

中西由紀
教えてくれたひと
中西由紀(管理栄養士 フードコーディネーター)

大学在学中にフードコーディネーターの資格を取得し、料理教室や雑誌などで料理撮影のアシスタント経験を積む。現在は、雑穀でダイエットや肌荒れを克服した自身の経験を踏まえ、その魅力を伝える“雑穀管理栄養士”として活躍中。

腸の乱れは、美容の敵!キレイを手に入れたければ、まずは腸を整えよう!

――新生活が始まり、ポカポカと気持ちのいい季節ですが、お肌にとってはどうなのでしょうか?

過ごしやすい陽気とは裏腹に、紫外線レベルが急上昇する春先は、実は肌トラブルを起こしやすい時期でもあります。肌の膜となる油分と水分のバランスが崩れやすく、バリア機能も低下しがちになるので、紫外線対策はもちろんのこと、肌への刺激物となる花粉にも注意してください。さらに、ますます強くなる紫外線が肌のターンオーバーを乱れやすくしてしまうことは、先週のコラムでお伝えしたとおりです。

――生活環境の変化によるお肌への影響はありますか?

生活リズムの変化による肌トラブルが起きやすいのも、この時期ならではの特徴ですね。たとえば、環境の変化によって生まれるストレスやそれに伴って生じるターンオーバーの乱れは、肌トラブルの要因になり得るからです。腸は「第二の脳」とも言われており、自律神経が多く集まる場所でストレスの影響を非常に受けやすい器官なので、生活環境が変わる4月は、キレイと健康を維持するのに過酷な時期といえるでしょう。

――腸内環境の乱れが肌荒れを引き起こすメカニズムとは一体どのようなものでしょうか?

口からとった栄養素は腸から体内に吸収されますが、腸内環境が乱れていると腸に溜まった老廃物が上手く排出されず、そこから発生する有害な物質が肌まで届いてしまい肌荒れを引き起こしてしまうのです。そこで必要なのが、「きのこで腸内環境を整える」ことです。

きのこの食物繊維で、腸内にたまった老廃物をきれいに!

まいたけ

――では、お肌のために、腸内環境を整える方法を教えてください。

「食物繊維」を毎日の食事に意識的に取り入れることです。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があるのですが、海藻類やきのこ類に含まれている水溶性の食物繊維は腸内細胞の保護や老廃物の排出をスムーズにするなどして腸内環境を整えてくれます。一方、きのこ類やゴボウなどに豊富に含まれる不溶性の食物繊維には、腸内にたまった老廃物を絡め取り、腸内を掃除する働きがあります。腸がきれいになれば自然と便通もよくなりますから、身体の中の不要なものが排出されて、キレイと健康を保つのに役立ちます
また、食物繊維は、腸内環境を整えてくれる善玉菌のエサにもなることから、積極的に摂取することで、さらに腸内環境を整えます。

――食物繊維のおすすめの摂取方法を教えていただけますか?

食事の時はよく咀嚼することを心がけてください。
特に、不溶性の食物繊維をたっぷり含むきのこは、よく噛むことで腸のぜん動運動を促し、さらに便のカサとなることで腸内環境を整えます。また、食物繊維は加熱しても壊れないので、野菜やきのこを加熱することでかさが減って食べやすくなり、より多くの食物繊維を摂取しやすくなります。
食べ方の組み合わせとしては不溶性の食物繊維と水溶性の食物を2:1の割合で摂るのが理想的ですね。
きのこ類と海藻類をバランスよく摂取するなどがオススメですよ。 また、食物繊維同様、発酵食品などの菌食材を食べるといいでしょう。腸内の善玉菌の数を増やして、腸内環境を整えるのに役立ちます。

――ズバリ、美腸を促すメニューとは?

食物繊維を豊富に含むきのこと発酵食品・味噌の力で腸内の“キレイ”を目指す「きのこと鮭の味噌バターコクうまパスタ」はいかがでしょうか?春野菜のキャベツのビタミンCや、鮭に含まれるアスタキサンチンという物質には強い抗酸化作用があるので、さらなるキレイをサポートしますよ!

≪参考文献≫
・長山雅晴 傳田光洋 北畑裕之 小林康明,角層バリア機能の数理モデルとその応用,応用数理,VOL. 27 NO. 2 JUN. 2017年
・高岡素子 宮崎博隆 別所京子 松本剛 佐々木愛,食生活が肌の状態に及ぼす影響, 日本食生活学会誌,19 巻 1 号 2008 年p. 44-49
・辨野義己,一生医者いらずの菌活のはじめ方,マイナビ,2014年
・辻啓介,食物繊維の保健効果,ビフィズス 8号1995年125-134
・内山佳子 猪上佐也可 藤永理恵 緒方由美子 西村淑乃, 術後の腸蠕動運動促進援助への取り組み : ガム咀嚼を取り入れて, 山口大学医学部附属病院看護部研究論文集,85巻2010年

おすすめレシピ

きのこと鮭の味噌バターコクうまパスタ

きのこの食物繊維×発酵食品の味噌を合わせたW菌活パスタで身体の内側からキレイに!
休日のブランチにもぴったり!!
食物繊維の豊富なきのこと、発酵食品の味噌が、善玉菌を増やして腸内環境を整えます。

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