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きのこアルバム

人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。

【きのこアルバム】ツバキキンカクチャワンタケ

ツバキキンカクチャワンタケ

木に春と書く、春の花、椿。
花びらが散るのとは違い、花ごと散るその潔く美しい姿からも人気の高い椿ですが、
今回はそんな椿のそばに発生する小さなきのこ「ツバキキンカクチャワンタケ」をご紹介します。

 
ツバキキンカクチャワンタケは椿の開花と同じ初春から椿の樹の下に発生するきのこで、
傘は直径0.5~2cm、柄は長さ1.5~10cm程度と、きのこの中でも非常に小さな種類になります。

シンプルな見た目とは裏腹に『ツバキキンカクチャワンタケ』と名前は長くて複雑。
一見しただけでは「どんなきのこなんだろう…?」と思ってしまいますが、漢字で書くと「椿菌核茶碗茸」と書き、実は、きのこの特徴をわかりやすく表現した名前なのです。

 
まず、「椿」の由来は、そのものズバリ椿のそばに発生するから。
ツバキキンカクチャワンタケは散った椿の花の組織を分解し栄養を得て生活しているきのこで、椿の樹の下にしか発生しません。
ブナシメジやマツタケのように、特定の樹の下にしか発生しないきのこは多数ありますが、お花の樹の下というのはなんだか、オシャレですね♪

また、名前にある「菌核」とは、きのこの本体である“菌糸”が変化して、寒さなど、外界の厳しい条件に耐えられるように黒く硬い塊状になったものをいいます。
ちょうど写真にも写っている、こちらの黒い塊です。

ツバキキンカクチャワンタケ

私たちが普段目にしている“きのこ”とは、菌の世界では“子実体”と呼ばれるもので、菌糸と呼ばれる糸状のものが寄り集まってできています。
きのこは通常、菌糸という糸状のものを地中に伸ばして生息しており、『子孫を残すため』に私たちの普段目にしている“きのこ”の姿となって地上に現れて、胞子を飛ばします。

多くのきのこは地中に菌糸を伸ばして生息しておりますが、一部のきのこはツバキキンカクチャワンタケのように菌核をつくるのだそうです。

 
最後に「茶碗」の由来ですが、ツバキキンカクチャワンタケの傘は、発生したての頃は写真のような“茶碗形”をしていることがその理由。しかし、この茶碗形の傘は、成長とともに開きお皿形になるそうです。
ずっと茶碗形、という訳ではないのですね。

 
このように、シンプルな見た目ながら、様々な特徴を持つツバキキンカクチャワンタケ。
椿の樹を見つけた際には、ぜひ、足元にも注目してみてくださいね♪

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草花が鮮やかに色づき、新緑がまぶしい季節になってきました。
山や野原ではきのこも次々と顔を出してきています!
気持ちの良い季節を、きのことともに元気に楽しんでいきましょう♪

 

「こんなきのこを見つけた!」という情報がありましたら是非きのこらぼに教えてください♪きのこ発見!情報を送る

 

◆◇◆ツバキキンカクチャワンタケ◆◇◆

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