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きのこアルバム

人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。

【きのこアルバム】ツキヨタケ

ツキヨタケ
いよいよ年末!寒さが本格化するとともに、夜もさらに長く、深さを増していく季節です。

今回は、そんな夜長の季節にピッタリの名前を持つ「ツキヨタケ」をご紹介します。

ツキヨタケは秋、主にブナなどの広葉樹の枯木・倒木の上に重なるように発生し、
傘の直径は6~10cm、大きいものは20cmにもなる、比較的大きなきのこです。

ヒラタケ等と同じく柄がほとんどない種類のきのこですが、
ツキヨタケは“柄の根元にリング状のツバがある”という特徴があります。

ツキヨタケ

また、傘表面は暗紫褐色をしており、傘の裏側のひだの部分は白色をしていますが、ひだの白色の部分には発光する成分が含まれており、辺りが暗くなると光って見えるという特徴もあります。

ツキヨタケの光る様子を映した写真がなく残念なのですが、光るきのこといえば、以前ご紹介した「ヤコウタケ」も有名。
光る様子については、ヤコウタケを参考にして頂ければと思います。

一方、ツキヨタケは漢字で“月夜茸”と書きます。

ツキヨタケと名づけたのは、江戸時代の絵師 坂本浩然だと言われており、なぜそのような名前をつけたのか明確にはなっていませんが、夜に光って見える姿が月のようだったのではないか、と想像できます。

ツキヨタケは古くから日本文学にも度々登場しており、例えば『今昔物語集(※)』では“和太利(わたり)”という名で登場し、この“和太利”を用いた毒殺未遂事件が描かれています。
(※二十八巻「金峰山別當食二毒茸不酔語第十八」)
その他、坂本浩然の描く「菌譜」でも、ツキヨタケを観察した様子などが描かれています。

ツキヨタケ

そんな、古くから日本人の生活の近くにあったツキヨタケですが、非常に強い毒を持つ有毒きのこ。

食用きのこの代表である“シイタケ”“ヒラタケ”“ムキタケ”と間違えて食べてしまう事故例が多く、毎年注意喚起が行われています。

ちなみに、見分けるポイントは、
①柄にリング状のツバがある
②暗下で発光がみられる
③真ん中で2つに割ると、断面に黒っぽいシミがある
の3点だそう。
もし写真のようなきのこを見つけた際には、これら3点を観察してみるもの面白いかもしれません。

※野生のきのこについては、種の特徴が出にくい個体や、よく似た有毒きのこも多く存在しますので、専門家の確認がない限りは決してお召し上がりにならないようお願い致します。

寒さを増すこれからの時期、体調にはくれぐれも気を付けながら、
ツキヨタケとともに月夜に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

「こんなきのこを見つけた!」という情報がありましたら是非きのこらぼに教えてください♪きのこ発見!情報を送る

 

◆◇◆ツキヨタケ◆◇◆

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