人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】ツエタケ(広義)
8月も下旬、朝晩の涼しい風が心地よい季節になりましたね。
秋の気配が徐々に近づいてきておりますが、夏に続き、秋も野生のきのこのベストシーズン!
今回は、そんな秋に発生するきのこ「ツエタケ」をご紹介します。
ツエタケは、漢字で書くと「杖茸」と書きます。
細長い柄が杖に似ていることからそのように呼ばれますが、この柄、実は非常に特徴的なんです。
どのような特徴があるかというと……
何と、柄が地中深くまで伸びていて、長いものでは30cmにも及ぶそうです。
(写真は途中まで掘ったもの。この下にもまた柄が続いています)
この柄の部分は“偽根(ギコン)”と呼ばれており、その働きはまだ明確にはわかっていないそうですが、地中深くまで伸びているとは、なんだか植物の根のようですね。
また、地中に伸びる柄は30cmにも及びますが、地上の柄の部分は、長くても10cm程度。
あまり大きくないきのこだけに、地中でそんなにも柄が伸びているとは驚きです。
☆ちなみに、通常きのこは“菌糸”と呼ばれる糸のような細胞を地中にはりめぐらせて、地中の栄養分を得て生息しているため、このように柄が伸びていることは特殊だそう。植物の根とも異なるものです。
また、ツエタケは傘の裏側が白いことや、傘にシワがあることも特徴です。
雨の後など空気が湿っている時には、傘の表面が強い粘性をもちます。
さらに、ツエタケは近年、研究者や専門家の間で話題に上ることが多いきのこ。
その理由は、今まで「ツエタケ」と呼ばれてきたきのこが複数の種類に分けられることが判明したからだそうです。現在、それぞれのきのこに新しく名前が付けられています。
(例えば、ブナノモリツエタケ、コブナノモリツエタケ、マルミノツエタケ等…)
新名称がつけられた今、「ツエタケ」という呼び名は、それぞれのきのこの総称として使われることが多いそうですが、それまで「ツエタケ」と呼んでいたきのこの名前が変わるというのは、何だか不思議です。
と、いうことは…「ツエタケ」と呼ばれるきのこ自体はなくなってしまうのかもしれません。
やはり、きのこの世界はまだまだ私たちの知らないことがたくさんありますね!
ちなみに、それまでは食べられるきのことして扱われてきましたが、
複数種に分けられた今は、どれも食毒不明なものとして考えたほうが良いそうです。
山や畑、芝生など様々な場所で野生のきのこを目にする機会もあるかもしれませんが、
お召し上がりになる際はくれぐれも注意して、必ず専門家の方に確認をしてからにしてくださいね!
「こんなきのこを見つけた!」という情報がありましたら是非きのこらぼに教えてください♪きのこ発見!情報を送る
◆◇◆ツエタケ◆◇◆
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