新年度疲れ・連休疲れの心とカラダをケアしよう!〜ハーブ&アロマでリラックス〜
新生活スタートや連休のイベントなど、楽しさの反面、知らずにストレスを溜めているかも……。
そのメカニズムと解消法をおさらいしながら、アロマ&アーユルヴェーダ的な生活を通してのストレス解消法を、
2週にわたって「生活の木」梅原マネージャーに伺いました。
■ ■ 監 修 ■ ■
梅原亜也子 生活の木 カルチャー事業本部マネージャー
AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト
SLAMA・JAPA認定アーユルヴェーダ・インストラクター
生活の木ハンドメイドギルドディレクター家庭の中や育児を通してアロマテラピーの実践、提案をしている。ハーバルライフカレッジ原宿表参道校他、講師、講演活動を行う。
著書に『これ一冊できちんとわかるアロマテラピー』(マイナビ)、
『ハーブ・アロマを楽しむナチュラルソープのつくりかた』(誠文堂新光社)、
『妊娠・出産・育児のための安心アロマ&ハーブ』(池田書店)他
こころのストレスがカラダにも影響していきます
ストレスとは、簡単に言えば内外から受ける「刺激」により、心身に不調を生じた状態のこと。
環境から受ける刺激もあれば、人間関係から受ける刺激もありますが、生きている以上は刺激を受けるのは当然のことですし、適度な刺激はむしろ心身の活性化にもつながります。
ただし、今週の菌活コラムでも紹介しているように、過剰なストレス状態が長引くと、心だけでなく、カラダにも悪影響を与えてしまいます。

「気持ちの問題だから」と軽く考えず、受けてしまったストレスは、なるべく早めにケアしてあげることが大切です。
今回トレンドコラムでご紹介するストレスケアは、受けてしまったストレスを単純に解消するだけではない、カラダにもココロにも心地の良いものばかり。
心身ともに気持ち良い、最新の快適ストレスケアを4週にわたりご紹介しますので、ぜひ実践してみてくださいね。
ストレスケア、その仕組みを知ろう。
さて、ここでストレスがカラダにも悪影響を及ぼす理由を知っておきましょう。
人のカラダは自律神経等の働きで調整されていることはご存知ですよね。これは私たちの意思とは関係なく働く人間に備わった機能。
ストレスを受けたときにも、自律神経系が中心に体内に反応を働きかけ、カラダのバランスを保とうとします。
一時的なストレスであれば大きな影響はありませんが、過度なストレスが長く続くと、自律神経系のバランスが崩れる、免疫系の働きが低下、ホルモンバランスが崩れるなど体調不良になりやすい状態に陥ります。つまり、ストレスを解消に役立てる方法の1つとして、自律神経のバランス調整は大変有効です。

過剰なストレスにより、この2つの神経バランスが崩れると自律神経の失調という状態になります。
ストレスには、こんなメカニズムがあるのです。
今週の菌活コラムでご紹介しているように毎日の食事をとおしてカラダの内側から、ストレス解消を試みるのもとても重要です。
ここでは他に、どのようなストレス解消法があるか見ていきましょう。
アロマ・ハーブで五感にリラックスを。心のストレス緩和術
きのこらぼのコンセプトでもある、美しく健康でイキイキとした生活を送るためにも、現代社会のストレスを解消してあげることがとっても重要。お家で簡単にできる、心と体のストレス緩和術をご紹介します。
五感を使う・・・とは

最近はインターネットの普及で、視覚以外の感覚を使う機会が減ってきています。
自律神経の働きの根本は脳にありますから、様々な五感を使った刺激を感じることも、ストレスケアに繋がる自律神経のバランス調整に有効です。

視覚などその他の感覚はいろいろな経路をたどり身体調節にかかわりますが、嗅覚は、鼻にある嗅覚細胞が芳香分子を捉え、脳の身体の機能を調節する領域へ直接届き刺激が伝わることで、自律神経などの調節をします。
つまり、嗅覚はダイレクトに心身調節機能部分に届くことになります。例えば、心地よい香り(好みの香り)を嗅ぐと、身体の力がゆるみ、心も穏やかな気持ちになるということです。バラの香油を愛用していた絶世の美女クレオパトラは、バラの花びらを浮かべて入浴していました。その「香りの力」で心身のケアに役立てていたのかもしれませんね。
世界のさまざまな地域では昔から植物の香り(精油)は利用されていますが、精油(エッセンシャルオイル)の治療的な効果が体系化され、「アロマテラピー」という言葉になったのは1937年のこと。現代では、その精油をストレスケアに活用されている方も多くなってますね。
簡単にできるアロマ・リラックス法。ハーブティーを自分なりに楽しみましょう

でも、大丈夫。日常的にできて、すぐに生活に取り入れられる方法としておすすめなのは、「ハーブティー」です。
中でも、ストレスにおすすめのハーブはジャーマン・カモマイル。
ジャーマン・カモマイルはピーターラビットの童話にも登場し世界で最も親しまれているハーブのひとつ。心身をリラックスさせるとともに、消炎作用も発揮する為、ストレスによる胃炎や胃潰瘍、不眠、冷え性、月経痛にも有効です。
そのほかにも、専門店では気分や体調によって楽しめるハーブも数多く売られていますので、ぜひ気軽に試してみてくださいね。
手軽に飲める 生活の木 ブレンドハーブティー
気 分 | ハーブティー名 | 入っているハーブ |
---|---|---|
華やかな気分になりたい時に | おいしいハーブティー プリンセス |
アップル、ハイビスカス、ブラックベリーリーフ ローズペタル、リコリスルート、チコリールート、ピーチなど |
おやすみ前の リラックス |
おいしいハーブティー ムーンガーデン |
アップル、カモマイル、ブラックベリーリーフ ハイビスカス、ローズヒップ、チコリールート など |
元気になりたい時に | おいしいハーブティー グランマズジンジャー |
ジンジャー、アップル、レモングラス、リコリスルート ブラックベリーリーフ、ペパーミント、オレンジピール、ローズヒップ、レモンピール など |
すっきりしたい時に | おいしいハーブティー ペパーミントブリーズ | ペパーミント、ルイボス、リコリスルート ローズヒップ、レモンピール、ジンジャー など |




より深く、香りの世界へ アロマテラピーを日常に取り入れる
世界のさまざまな地域で昔から植物の香りは利用され、16世紀から17世紀の科学革命以前は、医学や薬学は、アロマテラピーやハーブ医学そのものでもあります。古くは、紀元前3000年頃には、植物のもつ香りは大変貴重な存在で用いられていました。
その植物が持つ香りの力を活用し、現代では自然療法として、人々のストレスケアをはじめ、健康増進や美容に役立てられています。
皆さんも、好きな香りを持ち歩いたり、アロマトリートメントを受けてみたり。リラックスにつなげる方法は人それぞれだと思いますが、あまり難しく考えずに、植物の持つ自然の香りの機能を暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。何か、心身に良い変化が現れるかもしれません。
マイタケでストレスによる肌荒れを改善!毎日の食事からストレスケア♪詳しくは「きのこで菌活。」で紹介中♪
【次週は、このアロマテラピーの詳しい活用方法と気になるアーユルヴェーダについてご紹介します。】
今おすすめのきのこレシピ
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霜降りひらたけのシュウマイ
疲れや急激な気温の上昇から自律神経が乱れやすくなる時期。しょうがの利いたさっぱりメニューで心と身体を整えましょう!きのこに豊富な食物繊維は、自律神経の集まる腸を整えるため、この時期の不調の緩和に役立ちます。きのことお肉のうま味が口いっぱいに広がる、食べ応え満点でお弁当のおかずにもぴったりな一品です。
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