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トレンドコラム

心と体の健康にアーユルヴェーダを

各種メディアでも取り上げられ、専用のサロンも続々登場している「アーユルヴェーダ」は、菌活と同じようにストレスケアにはもちろん、美容や健康にもいいといま注目されています。ここでは、トリートメント&リラクゼーション法をご紹介します。
 

梅原亜矢子■ ■ 監 修 ■ ■
梅原亜也子 生活の木 カルチャー事業本部マネージャー
AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト
SLAMA・JAPA認定アーユルヴェーダ・インストラクター
生活の木ハンドメイドギルドディレクター
 
家庭の中や育児を通してアロマテラピーの実践、提案をしている。ハーバルライフカレッジ原宿表参道校他、講師、講演活動を行う。
著書に『これ一冊できちんとわかるアロマテラピー』(マイナビ)、『ハーブ・アロマを楽しむナチュラルソープのつくりかた』(誠文堂新光社)、『妊娠・出産・育児のための安心アロマ&ハーブ』(池田書店)他

 

古代より受け継がれる「生命の科学」

瞑想サンスクリット語のアーユス(生命)とヴェーダ(科学)を組み合わせた「生命科学」という意味の言葉、アーユルヴェーダ。この古代インドで発祥しスリランカで熟成された東洋の伝承医学、なんと約5000年もの歴史があります。その内容は、瞑想やヨガ、オイルマッサージ、呼吸法、ハーブを用いた食事療法などなど……。アーユルヴェーダとは、「より良く生きる」ために長い年月をかけて生み出された知恵なのです。
 
アロママッサージ近年では、このアーユルヴェーダを取り入れたセラピーが注目され、さまざまなサロンで施術を受けることができます。前述のとおり、その内容はさまざまですが、特に人気が高いのが「オイル・トリートメント」。使うのは、セサミオイルをベースに数種類のハーブを漬け込んだアーユルヴェーダオイル。施術者が全身をくまなくマッサージ……。心と体の隅々まで開放し、深いリラクゼーションをもたらしてくれます。
 
そもそもの発祥は「治療」「健康の促進」「病気の予防」ですが、美容にはもちろん、ストレスケアにもおすすめなのがアーユルヴェーダ。菌活で体の中から綺麗にしつつ、ぜひ体験してみたいですよね。
 

まずは自分のタイプを知ろう!「ドーシャチェック」

まずは自分のタイプを知ろう古来より綿密に組み立てられた理論がもとになっているアーユルヴェーダ、そのポイントは「ドーシャ」と呼ばれる3つの性質です。
ドーシャには「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」と呼ばれる3つの種類があり、自分がどのタイプかによって、適した施術やオイルも変わってきます。そこで、まずは自分のドーシャをチェックしてみましょう!

チェック方法

「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」の順に項目をチェックしてください。
5つ以上あてはまれば、それがあなたのドーシャタイプ。
どれも5つ未満なら、混合ドーシャタイプということになります。

ドーシャチェックリスト

  • ヴァータ(VATA)
    今、疲れていると感じる
    背中、首、腰、肩にコリや痛みがある
    手足が冷たくなりやすい
    脚に疲れや痛みがある
    早口でよくしゃべる
    好奇心は強いが飽きっぽい
    肌がかさつきやすい
  • ピッタ(PITTA)
    体があたたかいと感じる
    ノドがよく渇く
    汗をかきやすい
    夏は苦手
    風呂あがりに目が赤くなる
    怒りっぽい
    完璧主義
  • カパ(KAPHA)
    体が重く感じる
    よく眠くなる
    寒い季節が苦手
    消化は悪い方である
    太りやすい体質である
    一つのことを長く続けられる
    長く歩くと疲れを感じる

 

◆◆ チェック結果 ◆◆
アーユルヴェーダでは、人のカラダを含めて、万物すべてが空、風、火、水、地の5つの元素から構成されていると考えられています。ドーシャとは、これらの組み合わせによって生まれた性質のこと。それぞれ「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」と呼ばれる3つの種類には、次のような特徴があります。
まれに、2つ・3つのドーシャが混ざっている人もいます。そのタイプの方は、春から夏はピッタ、夏から秋はヴァータ、冬はカパなど、季節的な変化や天候に合わせたアーユルヴェーダを行ってください。珍しいタイプのため、より確かなアドバイスは専門家に相談を。

●運動を司る「ヴァータ」
体内の循環や手足を動かす筋肉の働きまで、すべての機能、活動を調整します。このタイプの人は、やせ形で骨格が華奢、活発な性格で理解力や記憶力に優れ、創造性、想像力が豊かな気分屋な傾向があります。
 
【ヴァータ体質の方におすすめのアーユルヴェーダ】
セサミオイルなど濃密なテクスチャーのオイルでのゆったりとしたオイルマッサージ。
香りや音楽でリラックス。温かいものを食べたり、入浴するなどして体を温かく保つ。不安になりがちな心を楽しいことで和らげる生活を。
おすすめ菌活レシピ:きのこたっぷり!ヘルシーお粥

●消化を司る「ピッタ」
栄養だけでなく、体内であらゆる消化、代謝の働きをします。中肉中背で鋭い集中力を持ち、知性にあふれているのがこのタイプの人の傾向。怒りっぽいですが、情熱的なリーダータイプです。
 
【ピッタ体質の方におすすめのアーユルヴェーダ】
グレープシードオイル、ココナッツオイルなどでのゆったりとしたマッサージ。
闘争的な物事を避け、穏やかな心を保つ。自然に触れるなどして視覚を楽しませる。水泳などで熱した体を冷ますような生活を。
おすすめ菌活レシピ:ひんやり♪韓国風時短スープ

●結合を司る「カパ」
カラダの内部環境や体力を維持し、細胞をつくる働きをします。ふくよかでグラマーな人にこのタイプの人が多いようです。愛情深く思いやりがあり、動作等はゆっくりですが、物事に動じない、頼りになる人です。
 
【カパ体質の方におすすめのアーユルヴェーダ】
さっぱりとした質感の大豆油やコーンオイルを、温めて使用するしっかり強めのマッサージ。
怠惰になりすぎないよう、日中は活動的に過ごす。スパイシーで温かい食べ物を摂り、食べ過ぎないようにする生活を。
おすすめ菌活レシピ:夏きのこのドライカレー

基本は自分の体質や体調を知ること

マッサージ「ドーシャチェック」の結果はいかがでしたか?
これら3つのドーシャは、体質やライフスタイル、季節や時間によって絶えず変化します。
自分のドーシャタイプを知って、それに適した施術を受けることが基本。
アーユルヴェーダは、ただの健康法や美容法ではなく、「生命科学」という意味のとおり、綿密に組み立てられた理論がもとになっているのです。
 

“セルフアーユルヴェーダ”で美もリラックスも手に入れる

自分の体質や状態に合ったオイルトリートメントを行うことでさらに効果が実感できるのがアーユルヴェーダ。
全身のオイルマッサージは専門サロンで施術してもらうことをおすすめしますが、ここでは、自宅でも手軽にできる“セルフアーユルヴェーダ”の2つの方法をご紹介。
 
セルフアーユルヴェーダひとつめは、頭皮の血行と老廃物の排出を促す「スカルプマッサージ」
洗い流す必要がないトニックローションなら、いつでもどこでもできるのでおすすめです。
やり方は、小さじ1~2杯分のローションをこすり付けるように小刻みに動かしてなじませ、頭髪の中に手ぐしを通すように指を入れて、おでこやこめかみの辺りから後頭部のあたりまで何度もマッサージ。
血流が改善されるので、顔色が明るくなったり、小顔になったりする効果も期待できます。アーユルヴェーダの本場・スリランカでは、頭髪が美しい人が多く、男性でも薄毛の人が少ないのだそう!
 
ココナッツオイルもうひとつは、ココナッツオイルで口をすすぐ「オイルプリング」
アーユルヴェーダでは「ガンドゥーシャ」と呼ばれている健康法で、歯肉炎や歯周病など口の中の疾患や歯の痛みに効果があるのだとか。
ココナッツオイルは市販のものでOKですが、おすすめは「生活の木」など専門店のもの。方法は簡単、食前や起床後などの空腹時に大さじ1杯分のオイルを口に含み、まずは5分程度ブクブクと動かしてください。理想は10分以上、表情筋の運動にもなりますよ。

 

ちなみに、古代のアーユルヴェーダにおいてきのこは「ソーマ(神酒)」と位置づけられているそう。菌活とアーユルヴェーダのコラボなら、究極のリラックスが手に入るかもしれませんね。

  

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