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きのこアルバム

人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。

【きのこアルバム】エリマキツチグリ

冬本番となり、マフラーやコートが手放せない季節になりましたね。冬のファッションを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、冬の装いに欠かせない“襟巻”を名前に持つきのこ『エリマキツチグリ』をご紹介します。

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エリマキツチグリは、日本だけでなく世界各地で見ることができるきのこ。夏から秋にかけて、広葉樹林や針葉樹林内の地面、または朽ちた木の上に発生します。

発生したばかりの頃は腐植土や落葉層の中に埋もれていて、外皮の先端がくちばし状に尖った玉ねぎのような形をしており、直径は約2~3cmです。

成長とともに少しずつ地上に顔を出し、地上に出ると外皮の上部が4~7片に裂け、直径は約6~12cmになります。
さらに熟すと外皮がどんどん開いて反り返り、やがて途中で外皮の一部が割れ、割れて残った部分が“襟巻”のように内皮を取り囲む姿へと変化していきます。

内皮は球状で、直径は約1~3cm。表面はなだらかで、ときに細かい毛が見られます。
初めは灰褐色ですが、のちに赤褐色へと変わっていきます。

また、内皮の頂部にはくちばし状の開口部があり、成熟すると風や雨、人に踏まれるなど外からの圧力によって、そこから胞子を噴き出します。

ちなみに、エリマキツチグリは漢字で表すと「襟巻土栗」となります。
外皮の一部が裂けて残った部分が内皮を取り囲む姿が、 “襟巻”をまとっているように見えることと、“土”の上に発生し“栗”の毬(イガ)がはじけたような形をしていることから名付けられたそうです。

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寒さが続く冬の季節。きのこを食べて身体を内側から温めつつ、暖かい“襟巻”も取り入れながら冬を楽しんでいきましょう。

【出典】
・今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編(2011)「増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ」株式会社 山と渓谷社,東京
・前川二太郎 編著 (2021)「スタンダード版 新分類 きのこ図鑑」株式会社 北隆館,東京
・奥沢康正 奥沢正紀 著(1998)「きのこの語源・方言辞典 」 株式会社 山と渓谷社,東京
・今関六也・本郷次雄 編(1989)「原色日本新菌類図鑑(Ⅰ・Ⅱ)」株式会社 保育社, 大阪

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