ブナシメジの新品種開発
ブナシメジ Hypsizygus marmoreus
ブナシメジは今日ではシイタケ、エノキタケに次ぐ第3位の消費量を誇る食用きのことなりました。昭和の終わり頃は、ブナシメジよりヒラタケの生産量が上回っていましたが、ブナシメジとヒラタケの生産量の推移を平成元年に予想し、当社がいち早くブナシメジの大量生産に乗り出した結果、予想通りヒラタケは減少し、ブナシメジの生産量が増加しました。
きのこの需要が増大した結果、高品質、高収量な新品種の開発競争が激化する時代へ突入しました。当初の開発目標は、ブナシメジの持つ特有の苦みを無くしておいしく食べられるブナシメジの新品種開発でした。短期間で開発されたホクト8号菌はその目的を達成しました。その結果、苦みを感じなくさせたことでブナシメジのおいしさも際立ち、全国に生産センターを展開することができました。
ブナシメジの新品種開発はホクト8号菌の開発後も進められ、最近では、さらにおいしさと品質がアップしたホクト18号菌が栽培されています。ホクト18号菌の特徴は甘味が増し、茎が太く、傘にも丸みがあり見た目も良く、大変歯ごたえの良い品種です。今日のブナシメジの消費拡大に貢献した品種と言えます。
また、白色で見た目のきれいな新品種ホクト白1号菌(ブナピー※)を開発しました。ブナシメジの傘は、野生のものでは灰褐色で大理石模様がありますが、バイオテクノロジー技術を駆使して、純白の新品種を育成しました。ホクト白1号菌は、食べてみればホクト18号菌と味・歯ごたえはほとんど変わらず甘味があっておいしいきのこです。また、その色の白さから、トマト等と一緒にサラダなどに利用することで料理が引き立つ等、きのこ料理の新素材の提供としてオススメのきのこです。
※ブナピーはホクト(株)の登録商標です
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