『きのこ総合研究所』は、きのこに関する幅広い研究・開発に取り組む機関です。
最先端テクノロジーを用いた「新品種開発」や「栽培技術開発」、「きのこの健康に対する効果の実証」他に「原菌管理」や「品質管理」といった業務を行い、商品としてのきのこの付加価値や生産性の向上の中核を担っています。
ホクトでは、昭和61年に開発した純白の「エノキタケ」を皮切りに、それまで日本で量産されていなかった様々なきのこを当研究所から送り出し、家庭の食シーンに寄与してきました。エノキタケの例では、当時白いエノキタケは鍋物などに人気があり、量販店でも売られていましたが、時間が経つと茶色く変色する欠点がありました。それを改良し、時間が経っても茶色くならない新品種の開発に成功したことで、より全国に普及。今日では、日本中のほとんどのエノキタケが純白系品種に切り替わっています。
また、苦味の強かった従来の「ブナシメジ」をまったく苦味を感じさせず、さらにおいしさも勝った新品種へ改良したり、涼しげな見た目から夏でも消費意欲をかきたてる白いブナシメジ「ブナピー」を世に送り出すことで、それまでの「きのこ=鍋」というイメージの払拭にも取り組んできました。
最近では、ブナシメジの成分研究も進み、「オルニチンたっぷり」の文言がブナシメジのパッケージに強調表示されるようになり、食卓でのブナシメジの利用の幅を広げています。
さらには、日本には自生していない「エリンギ」を広めたり、マイタケのびん栽培技術の確立で大量生産に成功したり、よりおいしいきのこを目指して種間交配による「霜降りひらたけ」の開発にも成功しました。
また、きのこの機能性に関する研究も進み、エリンギの肥満予防やマイタケの抗アレルギー作用、ブナシメジ動脈硬化予防作用などの研究データを学会などで発表してきました。きのこのおいしさと健康をテーマに、より良いものを開発できるように努力を続けています。
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