PAGETOP
トレンドコラム

そうだったのか…!冷えとりの本当の意味を知ろう!

寒さも厳しさを増す11月。「きのこで菌活。」コラムでは、きのこを取り入れた食事で叶える“冷え対策”をご紹介していますが、今週のトレンドコラムでは、今話題の“冷えとり”に注目しました。冷えとりの正しい考え方を知り、毎日の食事での温めに加えて冷えとりを実践することで、きのこで菌活効果を更に高め、快適な冬を楽しむ準備を始めましょう。お話を伺ったのは、岡山県倉敷から全国へ、冷えとり靴下の心地よさを伝えるため、天然素材にこだわったさまざまな商品を生み出す「くらしきぬ」の戎 晃子さんです。

 

—————— 教えてくれたひと ——————

戎 晃子

戎 晃子 (Ebisu Akiko)

「もっと、暮らしに、きぬを」をコンセプトに、岡山県倉敷で天然素材と履き心地にこだわった冷えとり製品を展開するくらしきぬ。冷えとりの良さをもっと広めたいという2人の主婦の思いからはじまったブランドは、今や全国にファンを増やし続けている。戎さんは事業部のリーダーでありながらも、3人の子どもをもつ母親として、また一人の主婦としての目線で情報発信や製品開発を行っている。【オフィシャルサイトはコチラ】

 

知っているようで、知らなかった!“冷えとり”の考え方

 
いま、雑誌などでも特集され、注目を集める“冷えとり”。
寒い季節に冷えた身体をあたためる方法かと思いがちですが、冷えとりの考え方はもっと別のものなんです。今回は、くらしきぬスタッフの代表として、事業部のチームリーダを務められている戎 晃子さんに、なぜ冷えがよくないか、冷えとりをすることの大切さについてお話をうかがいました。
 

戎 晃子

「そもそも、冷えとりの『冷え』とは、冷え症のことを指しているわけではないんですね。では何なのかと言うと、上半身と下半身の体温のズレを指しています。具体的には、上半身の体温が高く、下半身の体温が低い状態のことなんです。なぜそのようなズレが起こるのかは、人の体をイメージしてみればわかりやすいですね。上半身には内臓が集まり、心臓をはじめ血液を送り出す器官や集中する器官が多い。一方下半身、腰から下にはそういった臓器が非常に少ないんです。だから血液の巡りが偏ってしまい、体温に差が出てしまうというわけです」
 
戎さんがまず教えてくれたのは、冷えとりの「冷え」が発生する仕組みです。上半身と足先で体温を測ってみると、5度くらいの差があるんだとか。冷えとりは、そういった上半身と下半身の体温のズレを正し、それにより引き起こされていた身体への悪影響を解消する考え方です。
 
体温のズレを正す。もっと言えば、体全体の体温を均一にするのが冷えとりの目的です。のぼせやすい上半身を涼しく、体温が低くなりがちな下半身を温める。『頭寒足熱』の状態にすることで血液の巡りを促進させます」
 
冷えにより血液の巡りが偏ってしまうと、身体の中の老廃物は流されずに溜まってしまうそうです。例えば、お肌のターンオーバーが乱れる、便秘になる、抜け毛が増えるなど、美容にも健康にもよくないことばかり。きのこらぼでは、きのこを毎日の食事に取り入れることで、身体の代謝を高め、このような不調を改善する“きのこで菌活”をご紹介していますが、戎さんにご紹介いただく冷えとりを合わせて行えば、その相乗効果で冬の寒さにしっかり備えることができそうです。
 
体全体の体温が均一になると、老廃物を流し、体全体を活性化させることができるんです。個人差はありますが、足元を温めることで腰痛や首の痛みが解消されたり、気持ち良く睡眠できたり、代謝が良くなって太りにくくなったりしますね。私自身も、子どもを産んだ後、体温が下がってしまい、倦怠感があったり風邪をひきやすかったりしたのですが、冷えとりを続けたことで体温が上がり、風邪もひきにくくなりましたし、なにより毎日をムラなく元気に過ごせるようになりました」
 
つまり、「冷えとり」の考え方は、冷え症を解消することだけでなく、全身の体温のムラや滞った血行を改善することで、不調やストレスの原因を取り除き、身体を健康な状態に戻そう、というもの。普段の暮らしの中で、身体の中からの元気とキレイを目指すきのこで菌活にも考え方が近く、ぜひいっしょに取り組みたいですね。また、戎さんによると、くらしきぬのお客様には妊活をされておられる方も多く、冷えとりを実践したことにより「妊娠できました!」という喜びの声をいただくこともあるのだとか。
 
子宮や卵巣は下半身にあることから、下半身を温めると正常に働くようになると期待できます。もちろん、妊活中の方はさまざまな手段を試されているので、必ずしも冷えとりだけが良い結果に結びついたわけではありませんが、下半身を温めることでの子宮や卵巣の正常化、良質な睡眠からのストレスの軽減といった点ではその一助になれたのではと思っています」
 

妊婦さん

 

きのこで菌活効果をさらに高める”冷えとり”であたため

 
「きのこで菌活。」で、ご紹介している通り、身体をあたためる食事を意識し、体温を上げ、身体の免疫力を高めることは、快適で健康的な生活のための基本です。それに加えて“冷えとり”の考え方を取り入れれば、冬のツライ冷え症に対しても効果が期待できます。では、冷えとりにはどのような方法があるのでしょうか。
 
「冷えとりの基本は身体を芯からあたためる事なんです。例えば、足湯や半身浴は、初心者でも取り入れやすいベーシックな方法ですね。半身浴であれば、ぬるめのお湯に20分以上浸かってください。よく勘違いされることなんですが、温度の高いお湯で一気に体を温めるというのは、冷えとりとしてはNGなんです。ステーキの焼き方をイメージしていただくと、強火のフライパンでジュッと焼いても中はレアですよね。火を通すためには弱火でじっくりと焼かなければいけない。これと同じで、体も時間をかけて深部まで温める必要があるんです」
 

半身浴の方法

半身浴

  1. 湯船に38~40度のお湯をはる
    お湯の量は、みぞおちの辺りまで浸かる程度にする。
  2. 湯に浸かる部分だけにかけ湯をして、湯船に浸かる。(腕や上半身が濡れてしまうと、その部分が冷えて寒くなってくることがあります)
  3. 浴室が寒い場合には、乾いたタオルを上半身にかけるのも効果的です。

 
毎日の入浴を半身浴に。また、ゆっくりお風呂に浸かる時間が取れないという方は、休日や時間の取れる日だけでも半身浴や足湯を実践するところから始めてみましょう。さらに、冷えとりの考え方で、食事で気をつけることがあるかを尋ねてみると・・・。
 
「普段の食事は、よく噛んで食べすぎないことが重要です。腹八分目という言葉がありますが、食べすぎや、食べ物をよく噛まないことは消化器官に負担をかけ、冷えを招くと言われています。身体を冷やす食材と身体をあたためる食材がありますが、冬には特にきのこやニンジン、ごぼうなど身体をあたためる効果のある食材を摂ることを心がけてみてください」
 

【冬に向け、きのこで菌活とともにスタートしたい“冷えとり”。次週は、冷えとりのポイントとオススメしたいアイテムをご紹介します。次週もお楽しみに!】

 

【今週更新!きのこで菌活。】

冷えが身体に及ぼす悪影響や身体の内側から冷えを解消する「きのこで菌活」のポイントおさえておきましょう

今週の「きのこで菌活。」を読む ▶︎

今おすすめのきのこレシピ

きのことさつまいもの元気サラダ

ピンクリボン月間となる10月は、すべての健康の要となる「腸」の状態にも注目してみませんか?きのこやサツマイモに豊富な食物繊維は、腸の善玉菌のエサになったり、腸の老廃物の排出を促したりすることで腸を整えます。合わせるヨーグルトは乳酸菌が豊富に含まれるので、腸活を後押し!さっぱりとしたヘルシーサラダで「腸」から元気に過ごしましょう♪

レシピを見る