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きのこで菌活。

「いたわり菌活術」の基本は、やっぱり腸内環境改善でした。

菌活1
 
季節の変わり目で特に体調を崩しやすいこの時期、自分自身はもちろん、大切な家族やパートナーのカラダをしっかりいたわってあげたいものです。トレンドコラムでは、心をキレイにそして健康的にするための「人付き合いの心理学」をお届けしていますが、「きのこで菌活」では免疫力をアップして不調からカラダを守る方法を、管理栄養士の藤原朋未先生に教えていただきました。

 

—————— 教えてくれたひと ——————

藤原朋未

藤原朋未(管理栄養士・幼児食アドバイザー)

実践女子大学食生活化学科管理栄養士専攻卒業。卒業後は保育園栄養士として勤務し、給食管理、栄養相談などに携わる。現在は(株)エミッシュに所属。『健康』『美容』『栄養価』などの切り口で管理栄養士ならではのレシピ提案・コラムの執筆を行う。
ブログ: http://ameblo.jp/bikokukomachi/

 

あなたと大切な人を守ってくれる「免疫力」

—— 編集部:今月のテーマは「いたわり菌活術」ということで、お話を聞かせてください。この時期に必要な“いたわり”には、どんなことが挙げられますか。

—— 藤 原:ご存知のとおり、2月はインフルエンザの流行がピークを迎えますし、一年の中でも最も外気温が低くなり、風邪を引いてしまう人もたくさんいます。それに、この時期にはすでにスギ花粉の飛散がはじまっていて、花粉症の症状が出はじめた方もいらっしゃるようです。このように、外からの刺激で、体調を崩す方の多い時期だからこそ、体を守ってあげる…すなわち「いたわり」が必要なのではないでしょうか。

—— 編集部:なるほど。確かに、子どもたちの受験があったり、バレンタインなどのイベントがある時に「体調が悪い」「鼻水が止まらない」などというのは嫌ですね。

—— 藤 原:はい。だからこそ、健康な体で過ごすことができるように‘いたわる’ための「きのこで菌活」をご紹介したいと思います。
まず、この時期は寒さと乾燥でインフルエンザなどのウイルスが活性化していることは皆さん御存知の通りです。さらに、年末年始にため込んだ疲れがどっと出てくるのが2月。この時期は1年の中でも特に体調を崩しやすいと言われています。そこで、早めに意識してほしいポイントは「免疫力」を高めることなんです。

—— 編集部:「免疫力」という言葉は良く耳にしますが、免疫力を高めるとはどのようなことを指すのでしょうか。

—— 藤 原:そもそも「免疫」とは、私たちの体を細菌やウイルスなどから守るために、もともと体に備わっている機能のことです。この機能を担っているのが「免疫細胞」です。免疫細胞は血液の流れに乗って、常に私たちの体中を巡っており、生活空間の中に潜む病原体から体をガードしています。そのガード力を高めること=免疫力を高めることというイメージで良いかと思います。

—— 編集部:免疫力を高めておくことができれば、ウイルスや細菌から体を守ることができるのですね。だから、同じ環境で過ごしていても風邪を引いてしまう人と引かない人がいるのでしょうか。

—— 藤 原:そうなんです。免疫細胞は誰もがもっているものですが、その働く力が乱れたり、落ちている場合があるんです。疲れやストレスがたまっていたり、不規則な生活を送っていると、免疫力は低下してしまいます。特に2月は寒さが厳しく、年末年始の疲れも出やすい時期。だからこそ、免疫力を高めることがこの時期には大切なんです。では、その方法を具体的にお教えしたいと思います。

 

きのこを食べることが「免疫力アップ」につながる

—— 編集部:免疫力を高める具体的な方法を教えてください。

—— 藤 原:実は、免疫細胞の約6割が「腸」に集中していると言われているんです。つまり、腸は栄養を吸収する器官であるだけでなく外敵の侵入を防ぐ器官でもあるのです。ご存知でしたか。

—— 編集部:腸は栄養を吸収するだけの器官だと思っていました。

—— 藤 原:そう思っていらっしゃる方が多いんですが、消化吸収の他に免疫機能を司る器官でもあるということは、覚えておいていただきたいポイントです。ですから、免疫力を高めるためにまず大切なことは「腸内環境を整えること」なんです。

—— 編集部:だから腸内環境を整える効果のある「きのこで菌活」が、免疫力アップに良いのですね!

—— 藤 原:そのとおりです。きのこを食べることで腸内環境が整い、免疫機能が高まると考えられます。また、そのために特に重要な働きをするのが「食物繊維」です。食物繊維は、便秘の予防や改善に効果があることで知られていますが、近年、5大栄養素に次ぐ第6の栄養素としても注目されているだけでなく、腸内の免疫細胞を活性化させる善玉菌を増やす働きもあるんです。
 

エリンギ

 

—— 編集部:きのこを食べることで、風邪や花粉症に負けない強い体を手に入れられるということですね。「きのこで菌活」効果をより高めるポイントはありますか?

—— 藤 原:免疫力を高めるためには「カラダをあたためる」「規則正しい生活を送る」など、普段から少しずつ気をつけたいポイントがあります。個人的におすすめしたいポイントは「毎日を笑顔で過ごす」ことです!「笑うことで免疫細胞が活性化した」という研究結果があるんですよ。

—— 編集部:では、笑顔でおいしくきのこを食べれば鬼に金棒ですね!

—— 藤 原:そのとおりです。免疫力を高めるというと大変そうに感じるかもしれませんが、あまり難しく考えずに「きのこで菌活」を楽しむのがいいと思います。
おすすめは、家族やパートナーと一緒に、いたわり料理を考えて、一緒に料理をすること。2月3日は節分ですし、具材豊富で栄養満点な太巻きなんていかがですか。食物繊維が豊富なきのこがたっぷり入っていて、免疫力アップに効果があることはもちろん、今回ご紹介する太巻きにはカルシウムを豊富に含む小松菜も含まれていて、お子様の成長を手助けする意味でもピッタリ。きのこはカルシウムの吸収を高めるビタミンDも豊富なんですよ。料理が苦手な男性やお子様もお手伝いできる太巻きづくりを楽しんでみてくださいね。

—— 編集部:料理や食事を楽しみながら「いたわる」菌活、ぜひ実践してみたいと思います。

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