スポーツをする理想の身体づくりPowered by 医療法人 雨宮病院2019.08.01
8月のテーマ夏を乗り切る「腸トレーニング」
春バテ・冬バテ、という言葉はないのに、どうして「夏バテ」という言葉だけがあるのでしょうか。それは、7月のコラムでもお話ししたように、夏は冷たいものを多く食べることで腸の機能が弱まったり、食欲が落ちて栄養が足りなくなることで免疫力が落ちるといったように身体が弱くなりやすい時期だからです。
そこで大切にしてほしいのが「腸」。
昨今特に「腸内フローラ」や「腸活」といった腸に関する話題が多くみられますが、その理由は、わずかな体調不良から自己免疫疾患とよばれるような病気まで、身体の不調に腸が関与していることがあるということが解明されてきているから。
疲労感・だるさ・胸やけ・おなかの張り・便秘・ニキビ・アレルギー・湿疹・筋肉や関節の痛み・頭痛・喘息・糖尿病・パーキンソン病・多発性硬化症・がん・うつ・肥満・感情の起伏が激しい・・・・
必ずではありませんがこれらの症状や病気の原因に腸が関係していることがあります。ここに挙げたのはほんの一例で、病気以外に腸は精神面にも影響があります。
腸と善玉菌の関係とは?
腸の内側面は目の細かい網のようになっていて、健康な状態だと水分と栄養素だけが網を通りぬけて血流に入り、毒素などは血流に入らないような構造をしています。しかし、善玉菌が少なく悪玉菌が多くなると網の隙間が広がってしまい、毒素などが通りやすくなってしまいます。毒素などが血流にのって全身に流れると、身体はそれを異物とみなし攻撃することで炎症がおこり、身体の症状としてあらわれます。
悪玉菌を増やすものは食品添加物や保存料、遺伝子組み換え食品、抗生物質、感情的なストレスなどがあげられます。一方、善玉菌を増やすには発酵食品や有機農産物、天然のサケやサバが良いとされています。また、ホクトHPでも紹介しているように、善玉菌を含む食材ときのこを一緒に摂ることも腸内フローラを整える作用があることがわかっています。研究結果はこちら
善玉菌の増えやすい食生活を心がけることで、夏特有の不調の改善をはじめ、集中力アップや気持ちの安定、病気の改善など様々な場面で身体の変化を感じることができると思います。暑い夏こそ、腸に注目してみてください。
整腸エクササイズ
- エクササイズのキーワード
- ①腸をコントロールしている神経を刺激するストレッチ
- ②腸の位置を整える腹筋
- ③リズム運動
監修者紹介
- 西村陽介雨宮病院 統括本部 ゼネラルマネージャー
公益財団法人日本サッカー協会 ナショナルトレセンコーチ 北信越女子担当
元日本女子選抜U-13、U-14監督
- 宮下修雨宮病院 リハビリテーション部 部長
アルティスタ浅間 メディカルサポートチーム 統括
骨粗鬆症マネージャー
エクササイズ01
- 01横向きに寝て膝を曲げ、手をまっすぐ前に伸ばす
- 02上になった腕を後ろに開き、指先をみながら上半身をねじる
回数:左右各10秒キープ×5回繰り返し
エクササイズ02
- 01仰向けに寝て足を浮かせて股関節を曲げる
- 02手を握って顔の前で合わせるように肘を合わせる
- 03身体をねじりながら反対の膝に向かって手を伸ばす
※身体をねじるときにおなかをへこませておへそを上にひきあげるようにする
回数:左右交互に10回
エクササイズ03
- 01右手をまっすぐ上にあげて左脚を後ろにひく
- 02肘-膝をあわせる
※楽にできる場合は②の時にジャンプをしながら行う ※姿勢良く、背中が曲がらないように注意する
回数:左右それぞれ繰り返し10回(ペースを一定にリズムよく)
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