かわいいきのこグッズや、不思議で楽しいきのこカルチャーをご紹介!
【きのこ面白情報】とよ田キノ子さんコラム Vol.3
「めぐり会う、きのこ」
こんにちは。
とよ田キノ子です。
一言で“きのこグッズ”といっても、
デフォルメされたシンボリックなデザインのものから、
本物と見まごうばかりにリアルなものまで
本当に多くのテイスト・種類を見つけることができます。
森のきのこ同様、それぞれのきのこグッズに個性やバックグラウンドがあり、
金子みすずさんの言葉をお借りすれば「みんなちがって、みんないい」です。
そんなたくさんある中からお気に入りを見つけるのも楽しいですよね。
第1回のコラムで「人もきのこも一期一会」と書きましたが、
特に1点ものやヴィンテージものとなると、
「めぐり会う」という表現以外にない!なんてこともしばしばあります。
今回ご紹介するグッズも、そんなめぐり会いを果たしたきのこです。
それがこの、1960年代のオクタゴン(八角形)ハンドバッグです。
カラフルな花々、様々な種類のきのこの森に蝶が舞い、手前の水たまりにはカエルもいます。
いかにもオールドヒッピー時代らしいデザインです。
全面にあしらわれた美しいイラストは、木製のハンドバッグにデコパージュで仕上げられています。
デコパージュ(Decoupage)は、フランス語で「切り抜く・切り裂く」を意味し、
その言葉通り、紙に描かれた絵や模様を切り抜いてモチーフをつくり、
貼りつけた上からコーティングを塗り重ねて仕上げる工芸です。
17世紀にイタリアの家具職人が日本の漆工芸をもとに始めたと言われており、
1960年代にはアメリカで大流行しました。
ちょうどその時代に作られたバッグが、これです。
日本に影響を受けた工芸が、時代と国や文化を経て、
巡り巡って今、日本にあるということが感慨深くもあります。
このバッグ自体は経年による劣化や傷、汚れなど、状態はあまり良くないのですが、
これまでの持ち主と過ごしてきた背景や、私よりも長い時間を見てきたことを思うと、
傷や汚れのひとつひとつも愛おしく感じます。
その物と向きあって、バックグラウンドを知ることで、
たくさんの中から選んだひとつのきのこが、あなただけの特別なきのこになったら、
それはとてもすてきなことだと思うのです。
とよ田キノ子
アートディレクター、グラフィック&ウェブデザイナー、きのこグッズコレクター。
2007年に“キノコ病”を発症し、以後「とよ田キノ子」名義で活動を開始。
キノコグッズコレクションの展示や、キノコをモチーフにしたイラスト作品展、
キノコイベント等を開催。
2011年9月、グラフィック社より出版された『きのこ(乙女の玉手箱シリーズ)』を監修。
日々、キノコの魅力を伝える“胞子活動”を行っています。
信州きのこの会会員。
とよ田キノ子さんウェブサイトはコチラ
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