かわいいきのこグッズや、不思議で楽しいきのこカルチャーをご紹介!
【きのこ面白情報】とよ田キノ子さんコラム Vol.8
きのこにまつわる、あらゆるモノが大集合!
鳥取県立博物館「大きのこ展」
こんにちは。
とよ田キノ子です。
先日、ちょっと早い夏休みをいただきまして、
鳥取県立博物館で現在開催中の開館40周年記念「大きのこ展」へ行って来ました。
鳥取に入ると街の至る所に「大きのこ展」の大きなポスターが。
自ずと期待が高まります。
博物館に着くと、まずお出迎えしてくれるのが、スポンジ造形の大きなきのこたち。
タマゴタケ、オニフスベ、カラカサタケというアイドルきのこに混ざって
ヤグラタケが鎮座するというマニアックなラインナップ(笑。
展示会場に一歩踏み込めば、目に入ってくる きのこ・きのこ・きのこ!
正面には直径70cmというニオウシメジ。
それを囲むように、本物のきのこをアクリル封入した標本や
本物と見まごうばかりに精巧につくられた模型が、ずらーーーっと並べられています。
美しいアクリル封入標本の数々は、鳥取県立博物館が
オリジナルで作り続けているものだそうなので、一見の価値ありです。
その他の展示も、どれも目を皿にして見入ってしまうものばかりでしたが、
個人的に一番印象的だったのは、書籍『きのこの名優たち』の複製原画!
フランスのイラストレーター、ロラン・サバティエ氏の描く
エスプリの効いた、かわいくてユーモラスな擬人化きのこたちは、
それぞれの特徴がしっかりと緻密に表現されており
ずっと眺めていても見飽きることがありません。
実際、この展示の前ではずいぶん長居してしまいました。
また、何気なく展示されていましたが、
20世紀を代表する音楽家 ジョン・ケージのサイン入りサルノコシカケも見逃せませんよ!
きのこ研究家でもあったジョン・ケージは、ニューヨークの菌類学会の設立に関わったり、
きのこ好きな理由として「 “music” のとなりが “mushroom” だったから」という名言も残しているほど、筋金入りのきのこ好きでした。
今年はそんなジョン・ケージの生誕100周年ということもあり、
会期中はケージの音楽をテーマにしたワークショップやコンサートも予定されているので、
興味のある方はこちらも要チェックです。
今回の「大きのこ展」を企画された鳥取県立博物館 学芸員・有川智己さんと少しお話させていただきましたが、「きのこに関するすべてのジャンルを集めたかった」という言葉の通り、研究や専門的な分野からアートやきのこグッズの展示、ワークショップ、コンサートからシンポジウムに至るまでの幅広い内容はまさに「大きのこ展」と言うべきものでした。
そして、それらが親しみを持てる形で展示され、きのこマニアだけでなく、
お子様からきのこ女子までが、じっくり1日楽しめる展覧会になっています。
まだまだ紹介しきれない見所もたくさんあったのですが、それはぜひご自分の目で…!
(私は2時間ほど滞在しましたが、時間が足りませんでした!)
この夏は、お友達と、ご家族と、
きのこを食べて きのこに会いに行く旅「キノコツーリズム」を
楽しんでみてはいかがでしょうか!
■鳥取県立博物館 開館40周年「大きのこ展」
期 間:2012年7月14日(土)~ 9月2日(日)
時 間:9:00~17:00(土・日・祝は19:00まで開館)
会 場:鳥取県立博物館
住 所:〒680-0011 鳥取県鳥取市東町2丁目124
料 金:一般700円、70歳以上・大学生以下無料
休 み:会期中無休
とよ田キノ子
アートディレクター、グラフィック&ウェブデザイナー、きのこグッズコレクター。
2007年に“キノコ病”を発症し、以後「とよ田キノ子」名義で活動を開始。
キノコグッズコレクションの展示や、キノコをモチーフにしたイラスト作品展、
キノコイベント等を開催。
2011年9月、グラフィック社より出版された『きのこ(乙女の玉手箱シリーズ)』を監修。
日々、キノコの魅力を伝える“胞子活動”を行っています。
信州きのこの会会員。
とよ田キノ子さんウェブサイトはコチラ
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