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きのこ面白情報

かわいいきのこグッズや、不思議で楽しいきのこカルチャーをご紹介!

【きのこ面白情報】とよ田キノ子さんコラム Vol.9

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不思議の国のきのこ

こんにちは。
とよ田キノ子です。きのこが登場する作品は数々ありますが、
そのなかでも世界的に有名なのが『不思議の国のアリス』ではないでしょうか。
1865年に出版された、ルイス・キャロルによる児童文学作品です。
少女アリスが、白ウサギを追いかけて不思議の国(ワンダーランド)に迷い込んでしまい
次々とおかしな出来事が起こる冒険ファンタジー物語。
トランプ、時計、鍵、お茶会、お菓子…
女の子が好きなモチーフがたっぷり盛り込まれたワンダーランドでの
ユニークで魅力的なキャラクターたちとの掛け合いや奇想天外なストーリーが、
約150年経った今でも色褪せず、世界中の子供だけでなく大人をも夢中にさせる作品です。
(ちなみに、日本での初訳は1908年だそうですよ。)

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そんな『不思議の国のアリス』の
第5章「Advice from a Caterpillar(芋虫の忠告)」では
きのこがとても印象的な登場をします。覚えていらっしゃる方も多いのでは。
体が小さくなってしまったアリスが、きのこの上で水煙草をふかしている芋虫に出会い、
「(きのこの)片側をかじると背が伸び、反対側をかじると縮む」という忠告を受けます。
アリスが実際にきのこをかじってみると、大きくなったり小さくなったりを繰り返し、
かじる量を調整することで元の大きさに戻る、というシーンです。
不思議ですよね。でも、ワンダーランドに於いて「なんで?」は無意味です。
だって、それがワンダーランドなんですから(笑。

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これだけ世界中で愛されている『不思議の国のアリス』ですから、
関連書籍や映像作品、グッズなどもたくさんつくられています。
今回はその一部、主に「芋虫の忠告」シーンをご紹介します。
『不思議の国のアリス』の挿絵を手がけたイギリスのイラストレーター、ジョン・テニエルの
構図を踏襲しつつも、それぞれの作家がイマジネーションを膨らませて
個性的な「芋虫の忠告」シーンが表現されています。
きのこの色や形、芋虫がリアルだったり擬人化されていたり、見比べるのも楽しいですし
自分だったらどんなワンダーランドにするかなんて、想像するのも楽しいですね。
そんなことを考えているうちに、ますますワンダーランドの虜になりそうです。
この夏休みはお友達やお子様と一緒に、絵本やDVDでワンダーランドへ足を踏み入れてみては?
足元に生えているきのこや花、虫たちを見る目が変わるかもしれません。
でも、ある日突然、体が小さくなっても落ち着いてくださいね。
大丈夫、きのこを食べれば、元に戻れるんですから。

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とよ田キノ子
アートディレクター、グラフィック&ウェブデザイナー、きのこグッズコレクター。
2007年に“キノコ病”を発症し、以後「とよ田キノ子」名義で活動を開始。
キノコグッズコレクションの展示や、キノコをモチーフにしたイラスト作品展、
キノコイベント等を開催。
2011年9月、グラフィック社より出版された『きのこ(乙女の玉手箱シリーズ)』を監修。
日々、キノコの魅力を伝える“胞子活動”を行っています。
信州きのこの会会員。

とよ田キノ子さんウェブサイトはコチラ

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きのこと春野菜のスープパスタ

花粉が気になる季節は「食事」から体調を整えるのがおすすめです。きのこには健康の要と呼ばれる腸を整える食物繊維が豊富に含まれるので、体調管理に役立つうえ、、特に食物繊維の一種のβグルカンが免疫維持を後押し!さらに合わせる菜の花は粘膜を強化するビタミンCが豊富です。きのことあさりのうま味を活かした、春らしい一品です。

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