運動をもっと楽しく!自由自在にカラダを操るコツ「変換能力」を育むトレーニング
2026.03.16
3月も後半に入り、春の暖かさを感じる時期になりましたね。外でサッカーをしたり鬼ごっこをしたりと、外遊びを思い切り楽しんでいるお子さんも多いのではないでしょうか。
さて、本コラムでは、11月から“思い通りに動ける”身体に必要不可欠な「コーディネーション能力」についてご紹介しており、中でも重要な4つのトレーニングをご紹介してきました。
【素早く正確に反応する力〈反応能力〉】
【ウィンタースポーツが上達!〈バランス能力〉】
【球技の上達に欠かせない〈定位能力〉】
【流れる動きにつながる〈リズム能力〉】
今回は5つ目となる、状況に応じて身体を自在に動かす「変換能力」を鍛えるトレーニングをご紹介します。
変換能力は様々なスポーツや遊びに必要な能力となりますが、例えば、サッカーや鬼ごっこでは相手の動きに合わせてパッと動いたり、転びそうになっても体勢を立て直したりといった「急な変化に対応する力」がとても重要となります。
また、この変換能力は脳の働きにも大きく影響し、スポーツの技術向上だけでなく、考え方の柔軟性にもつながるため、4月から環境が変わるお子さんにとっても役立つ能力となりますので、ぜひ親子でチャレンジしてみてください。
<Let’s Try!>
STEP1【指令をキャッチ!ロボットゲーム】
親は指示役となり、子どもは親の指示を見て動きます。
〔レベル1〕

親は、次の1~4で示すような指示を片手で出し、子どもは親の指示を見てその動きを素早く行います。
子どもはこの時、手を腰の位置に置き、身体をまっすぐに保つようにしましょう。
- 親が右手を上に上げたら、子どもは「左足を一歩前」に出します。
- 親が右手を横に移動させたら、子どもは「左足を一歩横」に出します。
- 親が左手を上げたら、子どもは「右足を一歩前」に出します。
- 親が左手を横に移動させたら、子どもは「右足を一歩横」に出します。
- 親は1~4の手の動きをランダムに出し、子どもはそれに素早く反応して足を出します。
- これを間違えないように連続で10回行います。
〔レベル2〕
レベル1が安定してできたら、レベル2にチャレンジしてみましょう!

親は、片手で上下左右を指して次の1~4の指示を出します。子どもは、指された方向に対して決められた動きを素早く行います。
- 親が左を指したら、子どもは身体を「右」へ向けます。
- 親が上を指したら、子どもはその場で「ジャンプ」します。
- 親が右を指したら、子どもは身体を「左」へ向けます。
- 親が下を指したら、子どもはその場で「しゃがみます」。
- 親は①~④の手の動きをランダムに出し、子どもはスピードを落とさずに身体全体を使って対応します。
- これを間違えないように連続で10回行います。
- ワンポイントアドバイス:子どもは反応することに気を取られて姿勢が崩れないように注意しましょう。慣れてきたらオリジナルで新しい指示と動きを追加し、より複雑な動きにチャレンジしてみるのもおすすめです。
STEP2【マネっこ・ミラーゲーム】
次は、相手の動きをよく見て、鏡のように相手の動きをマネします。親の動きに素早く対応し、コーディネーション能力を鍛えましょう!
〔レベル1〕

- 親と子どもが向かい合わせで、同じポーズで立ちます。
- 親は手や足を上げたりしゃがんだりと色々なポーズを取り、子どもは鏡になったつもりで、親が動かした側と「反対側」を動かし、その動きを素早くマネします。
- これを間違えないように連続で10回行います。
〔レベル2〕
レベル1が安定してできたら、難易度が高いレベル2にチャレンジしてみましょう!レベル2は親の動きに合わせて、子どもは素早く「逆の動き」をします。

- 親と子どもは向かい合って立ちます。
- 親が右手をあげたら、子どもも「右手」をあげます。(今回は鏡合わせではなく、同じ側の手をあげます)。
- 親がバンザイをしたら、子どもは「しゃがみます」。
- 親がしゃがんだら、子どもは「バンザイ」をします。
- 親は2~4の動きをランダムに出し、子どもはそれに素早く反応して逆の動きをします。
- これを間違えないように連続で10回行います。
- ワンポイントアドバイス:最初はゆっくりと行い、慣れてきたらスピードを上げてリズミカルにやってみましょう。
今回のまとめ
今回は、相手をよく見て瞬時に自分の動きを切り替える「変換能力」を鍛えるトレーニングをご紹介しました。この「変化に対応する力」は、スポーツの技術向上はもちろん、4月から新しい環境に飛び込むお子さんにとっても役立つ力となるはずです。
こちらのトレーニングで変換能力を育み、新学期も楽しんでいきましょう。
<Let’s Eat!>きのこの力で子どもの健やかな成長をサポート
日中は春の気候となり、外遊びの機会も増える時期ですね。外遊びにより日光を浴びる時間が増えますが、日光を浴びることは心身に良い影響があるといわれています。例えば日光を浴びることで、カルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にする「ビタミンD」を活性化させたり、心を落ち着かせる働きがある「セロトニン」の合成を助けたりします。
一方、昔に比べて健康意識が変化しているため、最近は紫外線対策として帽子や日焼け止めなどで対策する場合も多くなっています。そこで役に立つのがきのこです。
きのこには、ビタミンDや、セロトニンの材料となるトリプトファンの代謝を助けるビタミンB6が豊富です。外遊びで日光を浴びることに加えて栄養豊富な「きのこ」を毎日の食事にとり入れて、子どもの心と身体の健やかな成長を促し、元気に新年度を迎えていきましょう。
日々の食事にきのこをとり入れて、まだまだ続く寒い時期の体調管理と身体づくりを意識していきましょう。
<厳選レシピ>
-
ニラ豚きのこ炒め
運動やスポーツをするには、食事でしっかりとエネルギーを補給することが重要です。
きのこや豚肉に豊富なビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換する際に欠かせない栄養素で、体内でのエネルギー産生を助ける“潤滑油”のような役割を担っています。さらに、春に旬を迎えるニラは、ビタミンB1の体内への吸収をサポートする食材のため、効果を後押しします。
暖かくなり、運動や外出などで活動量が増えてくるこの時期は、糖質・脂質・たんぱく質といった三大栄養素とあわせて「きのこ」をとり入れ、元気な身体をつくっていきましょう。 -
生どんこのロールキャベツ
朝晩と日中との寒暖差の大きいこの時期は、免疫力が低下し体調を崩しやすくなります。
きのこには、特定の食材にしか含まれないβ-グルカンが豊富に含まれており、免疫に関わるNK細胞などの働きを助け、免疫力アップをサポートします。さらに、きのこは食物繊維も豊富なため、健康の要と呼ばれる「腸」を整え、身体の内側から健康を支えてくれます。
また、旬を迎える春キャベツに豊富なビタミンCは、白血球などの免疫細胞の働きを支える栄養素として知られています。
栄養豊富なきのこと、葉がやわらかくロールキャベツにぴったりの春キャベツを使った一品で、身体の内側から健やかな毎日を過ごしていきましょう。 -
きのこの菌活サラダ
外遊びやスポーツのあと、身体は疲れているのに気持ちが高ぶってなかなか寝付けないというお子さんも多いかもしれません。そんな時には、睡眠に関わるトリプトファンを意識して摂ることがおすすめです。トリプトファンは、ヨーグルトなどの乳製品に多く含まれており、合わせて、トリプトファンの代謝を助けるビタミンB6の豊富なきのこを摂ることが、効率よく疲労緩和を助けたり睡眠の質を高めたりすることに役立ちます。
さらに、きのこには心身を整えるGABAも豊富なため、リラックスを促して睡眠ケアを後押しします。きのこを使ったサラダで心身を整え、成長期のお子さまにとって大切な質の良い睡眠を意識していきましょう。 -
きのことしらすたっぷり冷奴
きのこに豊富なビタミンDは、腸でのカルシウム吸収を助けるほかにも、腎臓でのカルシウムの再吸収を促す働きもあり、吸収と排泄の両面から体内のカルシウムの蓄積をサポートします。さらに、骨代謝を正常に保つ働きにも関わるため、骨密度の維持など、骨の健康に役立ちます。
特に、骨が成長して身長が伸びる成長期には、丈夫な骨をつくるためにカルシウムとビタミンDを意識して摂ることが大切です。そのためビタミンDが豊富なきのこと、カルシウムが豊富なしらすや豆腐を組み合わせたこの一品で、成長期の骨の健康づくりをサポートしていきましょう。
profile
松本大学人間健康学部健康栄養学科専任講師
兵庫大学を卒業後、管理栄養士免許を取得し、運動と栄養の両面から研究する運動栄養学を大阪体育大学大学院で学ぶ。大学院卒業後は、スポーツクラブアクトス、チームニッポン・マルチサポート事業(栄養)で健康づくりの運動指導やトップアスリート栄養サポートに従事して現職に就く。現在は、運動栄養学の教育・研究とともに、県内・外のアスリートの栄養サポートを行う。
【資格】
管理栄養士、日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士、修士(スポーツ科学)
順天堂⼤学卒業。⼤学在学中に⼋千代リハビリテーション学院とのWスクールを経て理学療法⼠免許を取得。卒業後は相澤病院にてスポーツリハビリテーション業務に従事しトップから成⻑期アスリートの競技復帰を⽀援。その傍ら、⽇本⾃転⾞競技連盟マウンテンバイクのトレーナーとして東京五輪に、⽇本スケート連盟ショートトラックナショナルチームトレーナーとして北京五輪に帯同。現在は様々な競技のトップアスリートから⼩学⽣までの⾝体づくりを⾏っている。
【資格】
理学療法⼠、⽇本スポーツ協会アスレティックトレーナー、中・⾼保健体育教員免許
⾼崎健康福祉⼤学卒後、理学療法⼠免許取得。卒業後は相澤病院で整形外科や内科など幅広い疾患のリハビリテーション業務を担当。その後、オーストラリアへ留学し政府認定のトレーナー資格を取得。帰国後はトップアスリートから⼩学⽣まで幅広くトレーニング指導を⾏う。現在は⽇本スケート連盟ショートトラック強化スタッフとしてジュニアナショナルチームを中⼼にトレーニング指導も⾏っている。
【資格】
理学療法⼠、Cert3 fitness(オーストラリア政府認定トレーナー資格)



