12月の特集テーマ
お酒の文化、新しい魅力。

おせち料理を楽しむ作法

2017.12.25

お正月を豊かに過ごすために欠かせない「おせち料理」。今週の「きのこで菌活。」コラムでは、今年の疲れを今年のうちにリセットして、すっきり笑顔で新年を迎える為の菌活をご紹介していますが、今週の「トレンドコラム」では、お正月に向けて準備を進めたい「おせち」の重箱へのつめ方やその味わいの魅力、残ってしまった場合のアレンジ方法をご紹介します。

お正月を豊かに過ごすために欠かせない「おせち料理」。今週の「きのこで菌活。」コラムでは、今年の疲れを今年のうちにリセットして、すっきり笑顔で新年を迎える為の菌活をご紹介していますが、今週の「トレンドコラム」では、お正月に向けて準備を進めたい「おせち」の重箱へのつめ方やその味わいの魅力、残ってしまった場合のアレンジ方法をご紹介します。

小宮真由
教えてくれたひと
小宮真由(Komiya Mayu)おせち料理研究家
2007年から料理教室を主宰。おもてなし料理を教えるうちに、おせち料理やお正月のしつらいには、和食の基本や日本人が季節を愛でる心がこもっていることに気づき、生徒さんといっしょに「おせち料理」を学ぶ料理教室を開設。
現在は、食品会社や地方の商工会、百貨店、個人店など商品アドバイスからレシピ開発まで料理研究家として、食を軸に活動中。京都のおせち料理から節供行事、地方の伝統食に至るまで本格的に研究に取り組むこととし講座や講演にも力を注いでいる。
http://fukuchidori.com/shop2

神様に一番近い食事「おせち料理」

神様への感謝の心をもっていただく「おせち料理」ですが、その調理の基本となっているのは、おもてなしの心のつまった「日本料理」の考え方です。彩りも華やかに様々な料理の揃ったおせち料理。最近では、保存食としての考え方もありながら、美しくおいしい日本料理として発展をとげています。

「和食の『五味・五色・五法』という言葉はご存知ですか? 五味とは「甘・酸・辛・苦・鹹(かん)*1」の5つの味覚。五色は「赤・青・黄・黒・白」、五法は「煮る・焼く・蒸す・揚げる・生」の調理法のことです。日本料理は、これに従って作るのが基本で、私が監修させていただいているような現代のおせち料理も、これをベースに考えています」
*1 鹹(かん)は塩辛い味のこと

出汁の文化である日本料理を基本調理されている、おせち料理。保存が効くように心持ち味は濃い目になっているものが多いようですが、最近では健康やおいしさが重視されるようになり、薄味のおせち料理も増えているようです。

「家庭で手作りも良いですが、買ってくるのもおすすめです。買うと高いし、作るのは大変だし…と、考えられる方が多いのですが、スーパーで祝肴三種を買ってきて食べれば、立派なお正月料理。決してハードルは高くないんですよ」

与の重に、願いを込めて

さらに、正式なお重に入ったおせち料理をしっかりと楽しみたい方のために、お重への詰め方とその意味合いをお伺いしました。お重箱は、漆に殺菌効果があることから保存の面でも重宝されてきました。中が朱色、外側が黒色が正式とされているそうです。

その他にもおせち料理には、縁起物が多く入っています。その意味は下記の通り。家族の幸せを祈るお料理であることがよくわかります。

「お節料理は四段重に詰めるのが正式な用意の仕方です。4という数字が死を連想させることから『与の重(よのじゅう)』と呼ばれます。一の重には、先にご紹介した祝い肴を詰め、二の重には『口取り』と呼ばれる、伊達巻やかまぼこ、栗きんとんなどをつめます。三の重には『山のもの』と呼ばれる煮物などを、与の重には『海のもの』と呼ばれる海鮮系の料理を詰め、福を重ねて完成です。基本的には、味の似ているものを集めて詰めておくほうが日持ちがよく、おいしくいただけると思います」

お正月におせちを用意する方のうち、すべてを手作りするという人は実は少なく、手作りと購入の両方で用意するご家庭が多いそう。祝肴三種に加え、好きなお料理を作ったり、我が家の味の煮物を用意したり…。また、お酒に合わせてお料理を用意するなど、楽しみ方は多種多様です。

「お正月に堪能したい! おいしい料理とお酒を楽しむ魅力」

「お正月料理を食べる習慣のないご家庭でも、来年の始まりはおせち料理を召し上がってみてはいかがでしょうか。おせちの意味を知った上で、我が家なりのお正月の迎え方を作り上げていくのも、日本文化を繋いでいくことのひとつになります」

アレンジも楽しめる、おせち

年末から年始にかけて食べるおせち料理ですが、作りすぎたり買いすぎたりして、余ってしまうことや食べ飽きてしまうことはありませんか。そんなとき、小宮さんがオススメするのは、おせちのアレンジ料理です。

「神様のお下がりである、おせち料理は残さずにしっかり食べきることがひとつの作法です。温め直したり、他の料理にアレンジして、最後までおいしく召し上がってくださいね」

今回は、お酒にも合う、おすすめのアレンジ方法をお伺いしました。

  • きのこ入り紅白なます
    マイタケやブナシメジをフライパンで香ばしく炒めたら、なますに混ぜ、オリーブオイルやお塩を足して味を整えます。白ごまを振ってもおいしくいただけます。
  • 数の子フライ
    数の子にパン粉をつけて、170〜180℃の油で揚げます。数の子に味がついているので下味をつける必要はなく、ホクホクとした食感が美味。
  • 田作り✕揚ナッツ
    田作りに、130度程度の低めの油で揚げたアーモンドやくるみなどをを絡ませるとお菓子としても、おつまみとしてもおいしくいただけます。
  • たたき牛蒡の‘酢’で簡単マリネ
    【お重箱につめる際に、“酢”を捨てずにとっておくと、おいしい一品が出来上がります!】
    (1)たたき牛蒡の酢は、茹でたタコときゅうりを和え、ごぼうの旨味豊かな酢の物に。ごぼうを刻んで一緒に混ぜることもできます。
    (2)オリーブオイルやしょう油を足して、サラダのドレッシングにしてもおいしくいただけます。
  • 黒豆デザート
    黒豆には、柑橘が良く合います。みかんやオレンジなどの身を食べやすくほぐし、黒豆と混ぜて、爽やかな一皿へ。

毎年、お正月にはおせち料理を食べるという日本の文化を継承していくこと自体が大切と話す、小宮さん。おせち料理を用意して、来年は心豊かにお正月をお祝いしてみませんか。

【今週更新!きのこで菌活。】

大掃除に新年の準備に…と、少し頑張りすぎてしまっていませんか? 年末にたまった疲れは、今年のうちにしっかりオフ! 手軽に取り入れられるきのこで、一年の締めくくり、そして新年を元気に過ごしましょう♪

今週の「きのこで菌活。」を読む ▶︎

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季節の変わり目、梅雨も到来するこの季節に悩ましい「むくみ」をサポートする涼しげな一品。
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