5月の特集テーマ
自然の中で遊ぶ! 食べる! アウトドア&BBQ大作戦

「高級ホテルよりもずっと贅沢…」自然と食事を楽しむ”新しい”キャンプの魅力

2017.05.01

近年トレンドとなっているのは、気軽だけど充実したアウトドアを体験できるキャンプ。女性の間でも話題になっている、新しいキャンプシーンとは?

近年トレンドとなっているのは、気軽だけど充実したアウトドアを体験できるキャンプ。女性の間でも話題になっている、新しいキャンプシーンとは?

猪俣慎吾(Shingo Inomata)
教えてくれたひと
猪俣慎吾(Shingo Inomata)
KIPPISマネージャー/アウトドアコーディネーター、フォトグラファー。写真家のアシスタント時代に師匠にキャンプに連れて行ってもらってからキャンプにハマる。KIPPISでの担当は主に設営とコーディネート。当時からパーティースタイルにこだわりながらキャンプ道具を揃え始める。 2014年1月からフードスタイリスト3名とアウトドアパーティー集団「KIPPIS」を主宰。常日頃からキャンプを通して新たなアウトドアシーンを提案し、日本のアウトドアに海外の外ごはんの文化を浸透するために活動中。フォトグラファーとしても活躍中
http://www.kippis.me/http://www.photo-shingo.com/

今回、最初にお話をうかがったのは、KIPPISのマネージャー兼アウトドアコーディネーターの猪俣慎吾さん。日本のアウトドアシーンに海外の“外ごはん”の文化を浸透させるべく、新たなキャンプを提案しています。猪俣さんが教えてくれたのは、アウトドアでの食事を含めたトレンドやキャンプを手軽に楽しむ方法です。また、せっかくキャンプに行くなら写真もたくさん撮りたいし、思い切り楽しんで想い出を残したいですよね。そんな方には、今週の「きのこで菌活。」コラムでご紹介している、食事をしっかりと楽しみながら健康的に痩せるダイエットもおすすめ。お出かけを前に健康でスリムな身体づくりを始めましょう!
今はまさにアウトドアシーズン最盛期! 大人も子どももワクワクする「キャンプ体験」をご紹介します。

「高級ホテルよりもずっと贅沢…」自然と食事を楽しむ”新しい”キャンプの魅力

山ガール、グランピングを経て「女子キャンプブーム」到来!

現在「KIPPIS」としてイベントを主宰し、アウトドア専門誌でのスタイリングや記事執筆など、アウトドアシーンで活躍している猪俣さん。キャンプの魅力を初めて知ったのは、24歳のときのことでした。

インタビューカット

「僕は、カメラマンとしても仕事をしているのですが、20代前半の頃、アシスタントをしていたカメラの師匠がキャンプに連れて行ってくれたんです。僕は生まれも育ちも東京で、自然の中で過ごした経験がほとんどなかったこともあって、本当に感動したんですよね。景色が美しくて、何もかもが新鮮で。なんて言ったらいいのか、すごく贅沢な体験だなって思ったんです。高級ホテルでも味わえないような、お金じゃ買えないものがあるんだって実感しました」

それ以来、キャンプに夢中になった猪俣さんが特に惹かれたのが、屋外でみんなで食事を楽しむこと。海外、特にヨーロッパでは屋外での食事を楽しむ習慣があることも知り、その魅力を伝えていくことを決意しました。試行錯誤を繰り返す中、本業の写真の仕事で出会ったフードスタイリスト・小澤かおりさんと意気投合。小澤さんの友人も一緒に、アウトドアパーティー集団「KIPPIS」を結成することになったのです。

グランピング

「日本でアウトドア文化が盛り上がったのは1990年代後半。車を使った『オートキャンプ』ブームが起こったんですが、その後は氷河期と言われるほどキャンプ人口が少なくなって。それが、ちょっと前に“山ガール”っていう言葉が流行りましたよね。2000年代に入ってからは女性がアウトドアシーンを牽引しはじめたんです。2010年頃は女子キャンプブームが起こって、『ランドネ』とか『Hutte』とか、女性向けのアウトドア雑誌もたくさん創刊されました。僕らが活動を始めたのは4年前、ちょうど『グランピング』が注目され始めた頃ですね」

猪俣さんによれば、「グラマラス」と「キャンピング」を合わせた「グランピング」の起源は19世紀のイギリスにあり、本来はホテルのような設備を持ち出し、アウトドア用の道具を使わず屋外空間を楽しむというもの。そのスタイルを日本流にアレンジして受け入れようとしているのが現在のトレンドだそうです。

グランピング

キャンプ=面倒という概念を大きく覆す事として、都内を始め国内各所でも体験できる施設が年々多くなり、女性や小さなお子様のいるグループでの需要も高まっています。つまり、女子キャンプブームは今も健在。その理由の一つは、おしゃれな食事を屋外で楽しむことでした。

「僕らは、新しいキャンプの形として、外でごはんを食べることにこだわってきました。キャンプをしながら、森の中や草原にテーブルを置いて料理を楽しむなんて素敵でしょう?」

猪俣さんは、殺風景なキャンプ場で焚き火をして、飯盒炊爨をしたりという従来からのキャンプに新しい風を吹かせようとしています。その考えをさらに強めたのが、数年前に自身もフランスでキャンプをしたときに、ヨーロッパでのアウトドアの楽しみ方を目にしたこと。

「日本にはだいたい800〜900のキャンプ場がありますが、フランスは3000もあるんです。高速道路のサービスエリアにテントサイトが設けられていたり、道具ももちろん売っている。そして、意外にもみんな、すごくオーソドックスな道具を使っていて、決しておしゃれというわけではないんです。暮らしの中にアウトドアが入っていて、すごく外との距離が近いんですよ。日本だとキャンプって男性的だと思われているけど、男女関係なく準備して、川沿いで横並びに座ってワインと料理を楽しんだりしている。マインドが全然違っていて、驚かされました」

もちろん、日本とヨーロッパでは環境が異なるので、そのまま取り入れられるわけではないけれど“もっと気軽にアウトドアを楽しんでほしい”というのが猪俣さんの願いです。

「外ごはんを楽しむ」という新しいキャンプシーンを

KIPPISでは、年に3、4回、アウトドアイベントを開催しています。アウトドアグッズメーカーとコラボしたり、シェフを呼んで大人数のアウトドアでの食事を企画したり……。今年は農園で収穫したばかりのトマトを味わう会を開いたり、長野県などの地方でもイベントを開催していこうとしています。

キャンプ

「イベントだけではなく、KIPPISのメンバーでキャンプすることもありますよ。以前は、長野県にあるキャンプ場で『森のステーキハウス』をやったんです。アウトドア料理って、炭火焼きやバーナーを使うことが多いのですが、鉄板を使ったら面白いかなと思って。僕が設営やテーブルコーディネート、もちろん料理も用意して、メンバーをおもてなししました。アウトドア好きって、おせっかいというか、おもてなし精神が強い人が多いんです(笑)」

テーブルクロスにナイフとフォークをセットして、まるでレストランのようなコーディネート。ワイングラスは強化プラスティック製、お皿はとうもろこしからできた土に還るものを使用していて、アウトドアならではのテーブルウェアも大切なポイント。ちょっとしたアイデアで、キャンプの食事が何倍にも楽しめそうです。

ベランピング

「この戸隠のキャンプ場は、僕が最初にキャンプを体験したところ。ほかにはないような美しい風景が広がっている、とっておきの場所です。ツリーハウスがある千葉県の一番星ヴィレッジや、満天の星が楽しめる福島県の鹿角平、バンガローがおしゃれな北軽井沢のスイートグラスもおすすめです。グランピングやバンガローなら、自分たちでテントを持っていく昔ながらのキャンプ場とはちょっと違って、より手軽に楽しめて、より快適に過ごすことのできる素敵なアウトドア体験ができると思いますよ」

もっと気軽に楽しみたいという場合には、どうしたらいいですか? と、猪俣さんにうかがってみると、近年流行の兆しがある『ベランピング』という新しい楽しみ方を紹介してくださいました。

キャンプ

「子どもがまだ小さいから、そんなに時間が取れないから…という方は『ベランピング』を試してみてはいかがですか。キッチンで料理して、自宅の庭やテラスで食事をしてみるだけでいい。アウトドアってもっと気軽なものなんです。新鮮な外気の中で食べるおいしさを、まずは味わってみてください」

【次週は、KIPPISのフードスタイリスト・加納陽さんが教えてくれる、キャンプグルメと朝時間の過ごし方をお届けします。お楽しみに!】

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