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きのこで菌活。

食物繊維豊富なきのこで“内臓の筋トレ”!

今年こそ夏に向けてダイエットを成功させたい!と思っている人も多いのでは。
そのためにもおすすめしたいのは、まず便秘を解消すること。今週のトレンドコラムでは「ヨガでの便秘解消効果」のご紹介していますが、きのこの食物繊維は便秘解消に非常に効果的。
その効果を、管理栄養士の三城さんに伺いました。

 

三城円さん■ ■ 監 修 ■ ■
三城円(さんじょうまどか)
管理栄養士、San-CuBic代表

容姿コンプレックス・ダイエット・摂食障害等さまざまな経験から、食べる恐怖や罪悪感を持ち、ひとりで苦しんでいる人が多いことを知り、“食事の相談できる人や場所が必要だ!”と感じ、パーソナル管理栄養士として食生活相談をスタート。
“理想の自分”を手に入れるために、食という手段を用いて、おひとりおひとりに寄り添えるパーソナル管理栄養士として、あなただけの“食の軸”を見つけていく活動を行っている。

 

ダイエットで便秘になる悪循環

201504vol1_02「便秘になると痩せにくくなる」と聞いたことはありませんか?
そのいちばんの理由は、「代謝の低下」が起こるためです。食事の量を極端に減らすような無理なダイエットを続けていると、便の材料が不足して便秘になります。
便秘とは、栄養素を吸収する器官である腸に便が留まっている状態。老廃物が蓄積されることで腸内環境が悪化し、エネルギー代謝に必要な栄養素の吸収率が低下して、脂肪が蓄積されやすくなるのです。また、腸は“第二の脳”といわれるほど多くの神経が集まっているため、ダイエットによるストレスを感じると、腸のぜん動運動が弱まって、痩せにくいカラダになるという悪循環が起こってしまうことも……。

便秘解消のために必要なのは、実は「食べること」。腸の筋肉は自分の意思では動かせないため、腸を動かすためには食べることがいちばんです。特に、きのこに豊富に含まれている食物繊維は、腸を刺激してぜん動運動を促してくれます。きのこを食べることは、いわば“内蔵の筋トレ”。便秘でお悩みの方、ぜひ実践してみてください。

 

きのこの食物繊維はダイエットの強い味方

きのこに多く含まれる食物繊維、その効果は便秘解消だけでなく、「血糖値の急激な上昇を抑える」「水分を含みゲル化して余分な脂肪などを吸着し体外に排出する」などさまざま。特に注目したいのが、腸内環境を改善する効果です。

201504vol1_03人間の腸内には、100~1000種類、100兆個の常在細菌が存在し、役割によって「善玉菌」、「悪玉菌」、「日和見菌(ひよりみきん)」の3つに分けられます。「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」の割合がバランスのとれている状態ですが、加齢や生活習慣、食習慣の乱れなどによってこのバランスが乱れると、便秘や肥満、肌荒れなどの不調につながってしまいます。食物繊維を摂って腸内環境が良くなれば、美容に欠かせないビタミンやミネラルなどの栄養素の吸収がアップ、老廃物が排出されて代謝も高まるなどダイエットにも役立ちます。

201504vol1_03実はこの食物繊維、最新の「日本人の食事摂取基準2015年版」では新たに6歳~17歳の摂取目標量が設定されたほど、近年重要視されている栄養素。成人女性の目標摂取量は1日18gですが、成人女性の平均食物繊維摂取量は1日14.3g※と目標量を下回っています。栄養をしっかり補給できるメニューにきのこをプラスすることが、ダイエット成功の近道と言えそうですね。炒める、茹でる、煮るなど料理のバリエーションも豊かな「きのこ」、食物繊維と同じく腸内の善玉菌を増やすヨーグルトと一緒に食べれば、便秘も解消、ダイエットの強い味方になりますよ。

 

おすすめレシピ

朝食にもおやつにも。美味しくおしゃれに菌活が出来るメニューです

 

※平成25年 国民健康・栄養調査(厚生労働省)より