人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】ナガエノスギタケ
長引く暑さがようやく落ち着き、秋の涼しい風が心地の良い季節になりましたね。
秋はスポーツやグルメなど、各地でさまざまなイベントが開催されますが、仮装をして楽しむ「ハロウィン」も秋の定番のイベントの一つ。
そこで今回は、ハロウィンのおばけを思わせる、白くツルツルとした傘と長い柄が特徴のきのこ「ナガエノスギタケ」をご紹介します。
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ナガエノスギタケは日本やヨーロッパなどで見られるきのこ。秋に広葉樹林に群れになって発生します。
発生時は丸い山型をしており、成長とともに傘が開き平らになっていきます。
傘の大きさは直径約8~15cmで、白色や淡い黄土色。表面は滑らかでところどころに褐色の鱗片が見られ、湿った場所では粘性が出るのが特徴です。
また、柄も長さが約8~15cmほどになり、スラっと長い印象があります。
柄の根元は丸く膨らんでおり、その先は急に細まって根のようになっているという特徴も。
また、柄の表面も傘の表面と同じく白色で、柄の上部には膜質のツバがあります。ツバより下には輪状に並んだ褐色でささくれ状の鱗片が見られます。
傘、柄ともに肉厚で硬く、傘と柄の中心部も白色を帯びており、独特なにおいを放っている点もナガエノスギタケの特徴です。
ナガエノスギタケはモグラの巣近くから発生することが知られており、モグラの排泄物を分解しそれを栄養にして成長するといわれています。そのことから別名「もぐらのせっちんたけ」とも呼ばれているそうです。
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ハイキングや紅葉狩り、ハロウィンなど秋の行楽やイベントが盛りだくさんの季節。
食事でエネルギーをチャージしながら、アクティブに秋を楽しんでいきましょう!
【出典】
・今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編(2011)「増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ」株式会社 山と渓谷社,東京
・前川二太郎 編著 (2021)「スタンダード版 新分類 きのこ図鑑」株式会社 北隆館,東京
・奥沢康正 奥沢正紀 著(1998)「きのこの語源・方言辞典 」 株式会社 山と渓谷社,東京
・今関六也・本郷次雄 編(1989)「原色日本新菌類図鑑(Ⅰ・Ⅱ)」株式会社 保育社, 大阪
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