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きのこで菌活。

「菌活」で風邪にも花粉症にも負けないカラダづくりを

菌活とは菌の力を利用した食品を食べることで、健康やキレイを目指し、もっとイキイキとした生活を送ろう!というものです。
チーズ、ヨーグルト、味噌、きのこなどの食品はビタミンや豊富な栄養を含むことから、整腸作用や美肌効果、老化防止などが期待できる女性の味方です。

その中でも、きのこに注目してみてください。

「菌」という字の訓読みは、なんと「きのこ」。実は、きのこは菌をそのまま食べることができる唯一の食材なのです。きのこは低カロリーなのはもちろん、腸内の善玉菌のエサになる食物繊維が豊富で、腸内環境の改善に役立つ優れものです。さらに、様々な美容・健康機能の研究も進んでいます。さらに旨みもたっぷりで、どんな料理にも相性がよく、いつもの食事にきのこを入れるだけで簡単に、手軽に「菌活」ができるのです。毎日の美容と健康は、食事から。さぁ、毎日きのこで菌活続けましょう!

菌活についてもっと詳しく知る!

今月のきのこで菌活
vol.11「菌活」で風邪にも花粉症にも負けないカラダづくりを

まだまだ寒さが厳しい2月。風邪やインフルエンザも油断できませんが、そろそろ気になるのが花粉症。しかし、実は風邪と花粉症って全く別の物のようで、原因は同じ「免疫機能」にあるのです。
そこで今回は菌活を用いたライフスタイルの工夫で、免疫機能を強化し、風邪にも花粉症にも負けないカラダづくりを行うコツについてご紹介していきます!

免疫力UP!強いカラダづくり

風邪予防の為にしっかりと意識して摂って頂きたいのがビタミンB群です。

例えばビタミンB1は糖質の代謝に不可欠なので、エネルギーを産生し体のだるさや疲労の回復を促します。またビタミンB2やB6は喉や粘膜強化に関わるので、免疫システムを正常化する為に欠かせないビタミンです。

そんなビタミンB群を含んでいるきのこは優秀な風邪予防食材の一つ。同じく風邪予防におススメな抗酸化力の強いビタミンCと組み合わせて、お互いの働きを助けることでより一層免疫を強化しましょう。

例えば、ビタミンCを多く含むじゃがいもとビタミンB群を含むきのこでグラタンなどいかがでしょうか。まだ寒い季節も体がポカポカ温まりやすそうなメニューで、美味しく免疫力を強化しましょう!

花粉症予防は今のうちから準備!

春になると、ムズムズ、チカチカ辛い花粉症ですが、これも免疫機能の異常が原因。花粉症は、鼻や目の粘膜に付着した植物の花粉を排除しようとする体の過剰な反応のこと。

そこで花粉症を予防する為には、腸管から免疫をアップして、正常化する事がポイントとなってきます。

例えばきのこに含まれる糖質の一種であるβグルカンは、腸管内において免疫機能を刺激し免疫力を正常化すると考えられています。

また、きのこに含まれる食物繊維も腸内環境を整えることにより、アレルギー症状を抑制する効果が期待出来ます。

さらにきのこの中でも最も食物繊維を含んでいるエリンギを毎日100g食べることによって、微生物やウイルス、アレルギーの原因物質の侵入を防ぐIgA抗体を増やす効果も研究で明らかになっています。(※1)

同じく腸内細菌であるビフィズス菌を含むヨーグルトでドレッシングを作り、エリンギでサラダにするなど、おススメです。

  • ※1:日本農芸化学会 2003年度大会

ビタミンDでも免疫アップ対策

その他、きのこに含まれる栄養素として免疫機能の向上に関与するものがビタミンD。

ビタミンDはカルシウムの吸収に関与しているので骨を強くするイメージが強いですが、免疫機能の調整も行っているビタミンです。

ビタミンDは自然免疫を強化する為、感染のリスクを下げる効果が期待できます。

また、きのこは植物性食品の中で唯一ビタミンDを含む食材。

きのこを温かいロールキャベツに入れたり、旬の青菜と組み合わせるなどして、手軽に取り入れてみましょう。

また、体内に取り入れられた菌類は便と一緒に3日程度で排出されてしまいます。なので、一時的に取り入れるというよりも、毎日のメニューに組み込んで楽しく継続することをおススメします。

毎日の菌活で免疫力を高め、スッキリと健やかな春の準備を行いましょう!

【監修】管理栄養士 川村郁子先生

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