梅雨のどんより“頭重感”を解消!ツラい頭痛と肩こりを緩和するツボ4選
2026.06.08
6月に入り、梅雨の時期となりましたね。雨の日が増えるこの時期は、「頭が重い」「首や肩がこる」といった身体の不調を感じている方も多いのではないでしょうか。このような頭痛や肩こりなどの症状は、気圧の変化によって起こる「気象病(天気痛)」かもしれません。
そこで今回は、東洋医学の視点から、梅雨特有の頭痛やだるさなどの不調が起こりやすくなる原因を東洋医学の視点から紐解き、症状を和らげるおすすめのツボを4つご紹介します。また、心身をスッキリと整えるのに役立つ食事のポイントも合わせてご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
INDEX
梅雨の時期に頭が重いのはなぜ?湿邪と首肩こりのメカニズム

東洋医学の観点からみると、梅雨の時期は、空気中の余分な湿気が「湿邪(しつじゃ)」となって体内に侵入するため身体にマイナスの影響を及ぼしやすくなります。そして、湿邪は体内の水分代謝のバランスを乱し、気や血の巡りが滞ることで「水毒(すいどく)」の状態に陥ってしまいます。
その結果、本来は頭をスッキリさせる働きのある「清陽(せいよう)※」が湿邪に妨げられ、頭が重い、身体がだるいといった不調が現れやすくなるのです。
(※)「清陽」とは、脳をはたらかせるために欠かせないエネルギーや栄養物質のこと
さらに、低気圧が近づくと、風が強まったり気温が下がったりすることが多く、風が体内に影響を与えて引き起こす病気である「風邪(ふうじゃ)」や、身体が冷えて巡りを滞らせる「寒邪(かんじゃ)」などの不調も感じやすくなります。
また、東洋医学では、首の後ろから背中の上部が「邪気の入り口」と考えられており、身体は邪気の侵入を防ごうとして無意識に筋肉をこわばらせます。梅雨は、その筋肉がこわばった状態に加えて、湿邪の影響を受けることで経絡の巡りが詰まり、首や肩のこり、緊張型頭痛などの不調を感じやすくなるのです。
邪気をブロック!気血を巡らせるおすすめのツボ4選
6月のツボ1. 完骨(かんこつ)

<ツボの位置>
耳の後ろにある出っ張った骨(乳様突起)の下端から、少し後ろに入ったところにあるくぼみです。
<完骨とは>
胆経(たんけい)という経絡上のツボです。頭部への血流を促して巡りを整え、首から頭にかけての辛いこりや重だるさを解消してくれます。
人差し指や中指の腹をツボに当て、前から後ろに向かって小さな円を描くように優しくほぐしましょう。左右同時に、3回ほど繰り返すのがおすすめです。
6月のツボ2. 外関(がいかん)

<ツボの位置>
手の甲側、手首の横ジワの中央から、ひじに向かって指3本分進んだところにあります。
<外関とは>
三焦経(さんしょうけい)上のツボです。自律神経のバランスを整え、低気圧や寒暖差などの環境変化による体調不良を緩和する効果が期待できます。反対の手の親指の腹をツボに当て、痛気持ちいいと感じる程度の強さでじんわりと押しましょう。円を描くようにやさしく揉みほぐすのもおすすめです。
6月のツボ3. 角孫(かくそん)

<ツボの位置>
耳のいちばん高い部分を頭側へたどった先で、髪の毛の生え際にあります。
<角孫とは>
外関と同じく、三焦経(さんしょうけい)上のツボです。頭や目の周りの血行を良くするため、とくに側頭部がズキズキと痛むような頭痛におすすめです。両手の中指または親指の腹をツボに垂直に当て、ゆっくりと5回ほど呼吸をしながら刺激します。息を吐くタイミングに合わせて、優しく押す動作を3回繰り返しましょう。
6月のツボ4. 大椎(だいつい)

<ツボの位置>
首を前に曲げたときに、首と背中の付け根あたりに一番大きく出っ張る骨があります。その骨のすぐ下にあるくぼみが大椎です。
<大椎とは>
背骨の中心を通る督脈(とくみゃく)にあるツボです。場所がわかりやすく押しやすいため、首肩こりのセルフケアによく用いられます。
また、東洋医学では外の邪気から身体を守る「衛気(えき)」の整える働きがあるとされています。人差し指と中指を重ねてツボに当て、ほどよい刺激を感じる強さで、ゆっくりと押しては離す動作を何度か繰り返しましょう。
最後に、過去にご紹介したツボの中で気象病・頭痛対策におすすめのツボをご紹介します。
4月にご紹介した翳風(えいふう)は、気圧変動による頭痛、めまい、耳鳴りによいツボです。
【4月の記事はこちら】
5月にご紹介した崑崙(こんろん)は、停滞した気血を促すため、首肩のこりや後頭部の頭痛の緩和によいとされています。
【5月の記事はこちら】
食べる湿邪対策!梅雨のだるさを吹き飛ばす「きのこ」の栄養

梅雨の時期を健やかに過ごすためには、ツボ押しと合わせて毎日の食事を見直すことが大切です。梅雨のだるさ対策に役立つ食材の中でもおすすめなのが「きのこ類」なんです。
東洋医学(薬膳)において、きのこ類は生命エネルギーである「気」を補う(補気:ほき)食材とされています。また、きのこを食べると胃腸の働きが保たれて、体内の余分な水分を排出する力(利水:りすい)が高まり、気象病によるだるさや、どんよりとした頭重感の予防につながると考えられています。
一方で、栄養学的に見てもきのこは梅雨の不調対策にぴったりの食材です。
きのこには、体内の余分な水分や塩分を排出してむくみを防ぐ“カリウム”、エネルギー代謝をスムーズにして疲労感を軽減する“ビタミンB群”、そして腸内環境を整えて自律神経のバランスを安定させる“食物繊維”が豊富に含まれています。
さらに、頭痛や肩こりは血流が滞ることも原因の一つですが、きのこには血行を促す働きのあるナイアシンが豊富に含まれているため、不調対策をサポートしてくれます。きのこのほかにも、生姜やネギなどには発汗を促し身体に溜まった余分なものを外へ出す効果が期待できるため、きのこと一緒にとるのもおすすめですよ。
湿度や気圧の影響で身体の不調を感じやすい梅雨の時期。ツボ押しによる外側からのケアと、きのこをとり入れた食事による内側からのケアを組み合わせて、毎日を心地よく過ごせる軽やかな身体づくりをしていきましょう!
参考文献
症状改善!ツボ大全.布施雅夫監修.成美堂出版.2024.7.
図解経絡と解剖学.吉田啓著.中外医学社.2023.3
予防と健康シリーズ「よく効く足のツボ」.黒須幸男.
m’s鍼灸院|ツボ紹介



