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成長痛予防にも!柔軟性を高めて発達を助ける、成長期にピッタリなストレッチ!

2025.06.16
成長痛予防にも!柔軟性を高めて発達を助ける、成長期にピッタリなストレッチ!

雨の日が多い季節になり、室内で遊ぶことが増えるこの時期。おうち時間が長くなりお子さんと過ごす時間が増えると、お子さんの思わぬ成長に気がつくことも多いかと思います。

そこで、今回は子どもの「身長の伸び」に注目したいと思います。
まずは全国の学校での身長測定結果である政府統計「学校保健統計調査」より、「年齢別の身長平均の推移」と「年齢別の年間身長増加量の推移」をご覧ください。
図1を見るとなだらかに身長が伸びているように見えますが、1年間の身長増加量を見ると図2のようになり、男の子は小学校6年生頃、女の子は小学校4年生頃で一番伸びていることがわかります。

政府統計「学校保健統計調査(令和6年度)」より作図

この時期は骨の伸びが筋肉の伸びを上回るため、筋肉が骨に引っ張られるような状態となり、子どもの筋肉が硬くなりやすいと言われています。

成長期に筋肉を伸ばして柔軟性を向上するストレッチを行うことは、身体のバランスを整えたり、成長痛を予防したりすることにも効果的です。

「遊び」で健やかな発達を!
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Let’s Try!
「食事」で健やかな発育を!
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Let’s Eat!

<Let’s Try!>

今回は、身長が伸びる時に特に重要になる「下半身の筋肉」の柔軟性を改善する運動をご紹介します。筋肉が柔らかくなっているお風呂上がりにご家族で実践してみてください。
また、ストレッチをする際は以下の注意点を守りながら実施してください。

<注意点>
〔1〕呼吸を止めない
〔2〕痛みを感じるまでやらない
〔3〕反動をつけない(勢いよく引っ張らない)
〔4〕伸ばしている部位を意識する
〔5〕ペアストレッチは相手の様子をしっかりみて行う
〔6〕20秒〜30秒は伸ばす

Stretch1【太腿の裏側】

  1. 仰向けで寝て片方の太腿を両手で抱えます。もう一方の膝はまっすぐ伸ばします。
  2. 両手で抱えた方の足をゆっくり伸ばしてキープします。
  3. 抱えている太腿の裏が伸びているのを感じましょう。
  4. 反対の足も同じように行います。

ペアストレッチ

  1. 向かい合って座り手を繋ぎ、片足の裏を合わせます。
  2. 足の裏を合わせたままゆっくりと膝を伸ばしてキープします。
  3. 伸ばしている方の太腿の裏が伸びているのを感じましょう。
  4. 反対の足も同じように行います。

Stretch2【太腿の内側】

  1. 片膝立ちになり、もう一方の足を外に開きます。
  2. 開いた方の膝が内側に入らないように手で押さえます。
  3. ゆっくりと開いた足側に重心移動し姿勢をキープします。
  4. 太腿の内側が伸びているのを感じましょう。
  5. 反対の足も同じように行います。

ペアストレッチ

  1. 大きく足を開き座り、一方が相手の足首に足を当て足が閉じないように押さえます。
  2. 手を繋ぎ、足首を押さえている方がゆっくりと手を引きます。
  3. 引く相手が強く抵抗しない範囲で姿勢をキープします。
  4. 引かれる方は両太腿の内側が伸びているのを感じましょう。

Stretch3【太腿の前側】

  1. 片膝を曲げて座り、両手を身体の後方に着きます。
  2. ゆっくりと上半身を後方に倒し、太腿の前が無理なく伸びている所でキープします。
  3. 曲げている足側の太腿の前方が伸びているのを感じましょう。
  4. 反対の足も同じように行います。

ペアストレッチ

  1. お互いの右肩が向き合うように立ち、相手の肩に右手を乗せます。
  2. 左手で左足を持ち、踵をお尻に近づけるように引っ張ります。
  3. 曲げている足側の太腿の前方が伸びているのを感じましょう。
  4. 同様に反対側も行います。

今回のまとめ

今回は成長期のお子さんに必要な筋肉の柔軟性を向上するストレッチをご紹介しました。おうち時間が増えるこの時期、ご家族でペアストレッチにも挑戦してみてください。
次回は、子どもに増えているスマホ首や肩こり予防のために必要な上半身のストレッチをご紹介します。

<Let’s Eat!>きのこの力で子どもの健やかな成長をサポート

梅雨の季節を迎え、外出する機会が少なくなり、体力が低下したり精神面が不安定になったりしやすい季節です。雨の日でも室内でできる運動を行うとともに、運動の効果を助けるビタミンやミネラルの豊富な「きのこ」を食事にとり入れて、心身とも健やかに梅雨を乗り切りましょう!

<厳選レシピ>

profile

監修 長谷川 尋之

松本大学人間健康学部健康栄養学科専任講師
兵庫大学を卒業後、管理栄養士免許を取得し、運動と栄養の両面から研究する運動栄養学を大阪体育大学大学院で学ぶ。大学院卒業後は、スポーツクラブアクトス、チームニッポン・マルチサポート事業(栄養)で健康づくりの運動指導やトップアスリート栄養サポートに従事して現職に就く。現在は、運動栄養学の教育・研究とともに、県内・外のアスリートの栄養サポートを行う。
【資格】
管理栄養士、日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士、修士(スポーツ科学)

監修 カラダのメンテ(⻑野県松本市のパーソナルジム)
代表:⼭本 葵

順天堂⼤学卒業。⼤学在学中に⼋千代リハビリテーション学院とのWスクールを経て理学療法⼠免許を取得。卒業後は相澤病院にてスポーツリハビリテーション業務に従事しトップから成⻑期アスリートの競技復帰を⽀援。その傍ら、⽇本⾃転⾞競技連盟マウンテンバイクのトレーナーとして東京五輪に、⽇本スケート連盟ショートトラックナショナルチームトレーナーとして北京五輪に帯同。現在は様々な競技のトップアスリートから⼩学⽣までの⾝体づくりを⾏っている。
【資格】
理学療法⼠、⽇本スポーツ協会アスレティックトレーナー、中・⾼保健体育教員免許

副代表:百瀬 優規

⾼崎健康福祉⼤学卒後、理学療法⼠免許取得。卒業後は相澤病院で整形外科や内科など幅広い疾患のリハビリテーション業務を担当。その後、オーストラリアへ留学し政府認定のトレーナー資格を取得。帰国後はトップアスリートから⼩学⽣まで幅広くトレーニング指導を⾏う。現在は⽇本スケート連盟ショートトラック強化スタッフとしてジュニアナショナルチームを中⼼にトレーニング指導も⾏っている。
【資格】
理学療法⼠、Cert3 fitness(オーストラリア政府認定トレーナー資格)