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9月の特集テーマ
スポーツの秋!新習慣でさらに健康に!キレイに!

秋スタートで心と身体を元気に!
「ランニング」の魅力。

2017.09.01

9月に入り、朝夕の気温も下がって過ごしやすい気候になりました。読書に芸術、食欲と、秋の楽しみはさまざまですが、トレンドコラムで注目したのが「スポーツ」です。競技としての楽しみだけでなく、美容にも健康にも欠かせないスポーツの中から、きのこで菌活とともに新習慣として取り入れたい4つのおすすめアクティビティをご紹介します。 今週の「きのこで菌活。」コラムでは、食事からキレイで健康な腸内環境を整えることで、夏の疲れを解消するポイントをお伝えしていますが、今週のトレンドコラムでは、日頃運動不足な方の健康づくり・体力づくりにもおすすめの「ランニング」をご紹介します。マラソンランナーや指導者として活躍されている嶋原清子さんに、知っているようで知らないランニングの効果や美味しいものを食べて身体を動かすことのメリットをうかがいました。

9月に入り、朝夕の気温も下がって過ごしやすい気候になりました。読書に芸術、食欲と、秋の楽しみはさまざまですが、トレンドコラムで注目したのが「スポーツ」です。競技としての楽しみだけでなく、美容にも健康にも欠かせないスポーツの中から、きのこで菌活とともに新習慣として取り入れたい4つのおすすめアクティビティをご紹介します。 今週の「きのこで菌活。」コラムでは、食事からキレイで健康な腸内環境を整えることで、夏の疲れを解消するポイントをお伝えしていますが、今週のトレンドコラムでは、日頃運動不足な方の健康づくり・体力づくりにもおすすめの「ランニング」をご紹介します。マラソンランナーや指導者として活躍されている嶋原清子さんに、知っているようで知らないランニングの効果や美味しいものを食べて身体を動かすことのメリットをうかがいました。

嶋原清子さん
教えてくれたひと
嶋原清子(Kiyoko Shimahara)

山口県出身。国士舘大学を卒業後、資生堂ランニングクラブを経て、クラブチームであるセカンドウィンドAC(SWAC)に移籍。2008年ホノルルマラソン優勝、2009年北海道マラソン優勝、2009年横浜国際女子マラソン優勝、出産後の復帰レースとなった2013年大阪マラソンでは2時間44分37秒で3位。現在は、SWACのリーダーとして、市民ランナーの指導等にあたっている。

市民ランナーの熱は加速傾向!
走ることで、身体も心も気持ちよくなる

嶋原清子さんは、数々の国際大会で好成績を収めた、元マラソン日本代表選手。現在はクラブチーム「SWAC」に所属し、市民ランナーへのランニング指導や講演活動などを行っています。市民ランナーの方との交流を通して、ランニング熱の高まりを日々実感しているそうで、特に最近はいわゆる“ママさんランナー”としての経験を伝えることが多いと言います。というのも嶋原さん、妊娠・出産後に選手として復帰した経歴の持ち主なんです。

「いま、世間的にも走ることへの熱量はまだまだ高まっていますよね。セミナーなどで出会う、市民ランナーの皆さんはすごく熱心で、プロの選手と変わらない想いや高い目標を持っています。ですから、指導するときは、私の経験に基づいたランニング論をベースに、最新の情報も常に取り入れてお話するようにしているんです。プロの世界しか知らなかったので、市民の皆さんとの交流で、私自身も競技への考え方が変わりました。今は子育てをしながら、SWACの活動だけでなく、地元のランニングサークルにも所属し、幼稚園のママさんたちと一緒に走ったりもしているんです。ママさんたちも走ることを四季折々に楽しんでいますよ」

現役時代の嶋原さんにとっては、1日に何十キロも走る生活が普通で、レースで勝つことが目標でした。引退した現在、走るのは週に2回、6〜10キロほど。今、あらためて走れることのうれしさ、楽しさを実感しているそうです。その魅力はなんといっても「走り終わった後の爽快感」なのだそう。そして、家族の健康を考えるようになったいま、ランニングは美容・健康面のメリットも大きいと考えていると言います。

走ることで血行が良くなるし、走る際の振動で腸が刺激されるので、腸の動きが活発になる効果もありますね。具体的には、便秘が解消したり、汗をかいて身体のデトックスになると思います。体温も上がりますから、免疫力も上がって身体そのものが強くなりますよ」

さらに、走ることは心にもいい影響があるそうです。それは、自動車や電車ではなく、自分の脚を使って走るランニングならではの効果。

「たとえば、道端に小さな花が咲いていることに気づいたり、雨上がりの匂いや花の匂いを感じたり。空がきれいだなとか、鳥のさえずりが聞こえるなとか、リズムに乗って走っていると、いつもなら気づかないことに気がつくんです。四季の変化や周囲の自然に触れることでリラックスができるのも、ランニングの大きなメリットだと思います」

三日坊主はもったいない!楽しく、無理なく走るコツ。

年齢を問わずできて、健康にも美容にも、心にもいい「走ること」。
これから始める人、すでに始めている人へのアドバイスをお聞きしました。まずは実は一番難しい「始めることと続けるためのコツ」とは何でしょうか?

「突然ストイックに物事を考えすぎないことでしょうか。初めての方は、500m走るだけでもOK!走ってきた方でも週に3回程度走る時間が取れれば十分。頑張りすぎて三日坊主になるなんてもったいない!大切なのは、自身の身体の状態や体力を踏まえては知ることです。私は産後2ヶ月くらいからトレーニングを再開して、10ヶ月後にはフルマラソンに出場したのですが、最初はゆっくり走っても11分しか走れなかったし、その後2年間、走るとお腹に鈍痛を感じていました。今思えば再開が早すぎたのかなと思います。やっぱり、無理をしないことが大事なんです」

これから始めるなら、涼しくなってきたこの時期がベストシーズン。さまざまな大会が開催される春先に向けてトレーニングを始めるのにもちょうどいいタイミングかもしれません。

続いてうかがったのが、「走るときのポイント」です。ふだん身体を動かしていない人、特にデスクワークが多いと、身体の可動域が狭くなっている傾向があるそうです。そのため、走るときにはいつもは動かさない部分を意識して動かすといい、と嶋原さん。身体は動かしてあげることで、良く動くようになり、それだけ上手に走れるようになります。そしてある程度走れるようになったら、次にやりたいのがフォームのチェックです。

身体を普段動かしていない人は、まずストレッチだけでも。自分の身体がどのくらい動くか知りところから始めましょう

ランニングの基本は、身体を真っすぐに、姿勢よく。一人ひとり、走るときのクセがあって、女性は内股、男性はがに股になっていることが多いんです。それでは一歩一歩身体をねじって走っているようなもの。つまり、無駄な動きが多いんです。足をまっすぐ前に出せるようになると、無駄が削減でき、よりスムーズな走りが実現します。足をまっすぐ前に出すことは、上手に走るための基礎中の基礎ですね」

嶋原さんが教えてくれたのは、仲間同士、スマートフォンなどで互いに走っている姿を撮影すること。真横や正面から見て、猫背になっていないか、内股になっていないかをチェックするといいそうです。気になったところは日常生活で意識して改善していけば、走るフォームも改善されます。

「録音した自分の声を聞くと違和感があるでしょう? それと同じくらい、走っているフォームって、自分の想像と違うんですよ。ふだんからまっすぐ歩くようにする、筋肉をつけたないなと思ったら、エレベーターではなく階段を使うようにするなど、ちょっとした努力の積み重ねが、マラソンには効果があるんです」とのこと。

意識しているのは、旬食材と身体をあたためる食生活。

身体ひとつで走るランニング。毎日の食事では、どんなことを気にしているかうかがってみると、「美味しいものをたべること」という答えが。

「今、毎日の生活の中で、特に意識しているのは、地元産の旬の美味しい食材をたくさん取り入れること。やっぱり土地のものには、その気候や季節の中で暮らすために必要な栄養が詰まっていると思うんです」

現在自家菜園で野菜を育てている嶋原さん、自宅の隣にある畑で収穫した茄子やピーマンなどの野菜はできるだけ皮も種も丸ごと食べると言います。お魚も、お肉も食べられるところはすべてしっかり食べるのだそう。

「アスリートにも、育ち盛り私の子どもにも共通して言えるのは、三大栄養素にビタミン・ミネラルも意識したバランスの良い食生活が一番です。今の食生活や運動習慣は、未来の自分をつくるもの。今が健康なら維持できるかもしれないし、不健康なら改善できるかもしれません」

嶋原さんにとって、きのこもビタミンが豊富で手に入れやすく、日々の食卓に欠かせない存在。季節を問わずに鍋料理を頻繁にしたりすることで、身体をあたため、免疫力を下げない、代謝のよい身体づくりを意識しているのだそうです。

「マラソンは、年代を問わずにできる生涯スポーツです。これからの人も再開する人も、続けることで、走る楽しさを知ってほしいですね」

ゲストランナーとして、大会では満面の笑顔でランナーとの交流も。
嶋原さんのおすすめは、仲間と一緒に走ること。最近ではかわいいデザインのウェアも多く、仲間がいればファッションなどの面からも楽しみが広がりますし、一人よりも無理なく楽しく続けられる、と話してくださいました。

【次週はMTBアテネ五輪日本代表として活躍した竹谷賢二さんに聞く「自転車」の魅力をご紹介。どうぞお楽しみに!】

【今週更新!きのこで菌活。】

ランニングをすることで、今よりも身体が動かせるようになると、疲れにくく健康で元気な身体を実現することができますが、それにあわせてきのこを取り入れた食事からも、夏の疲れを残さない身体づくりを実践してみましょう。

今週の「きのこで菌活。」を読む ▶︎

今おすすめのきのこレシピ

生どんこと新玉ねぎのホイル焼き

寒暖差から体調を崩しやすくなったり、自律神経が乱れて気分が落ち込みやすくなったりするこの時期。きのこに豊富な食物繊維は腸を整えることで、腸に多く集まる自律神経を整え、心の健康を応援します。存在感のある生どんこのジューシーさと新玉ねぎの甘味がマッチした春の訪れを愉しむ一品です。

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