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トレンドコラム

「心」を整えることが元気な笑顔と健康につながる

学生時代からモデルとして活躍し、9年前からは数少ない女性トライアスロン選手として世界選手権に三度出場した丹羽なほ子さん。現在は故郷の岐阜にUターンして農業にも従事しながら、競技とモデルの仕事を自分に合ったペースで続けています。
今週の「きのこで菌活。」では、規則正しい食生活でつくる身体の中からの健康についてお届けいていますが、トレンドコラムでは、運動を続ける中で感じたメンタルの変化、そしてこれから運動を始める人へのアドバイスをお聞きしました。

 

—————— 教えてくれたひと ——————

丹羽なほ子

丹羽なほ子 (Nahoko Niwa)

大学卒業後に精神保健学を学び、セルフケアについて追求する。7年前にトライアスロンを始め、トレーニングを続けるうちに食の大切さを実感し、ローフードマイスター講師の資格を取得。食事×運動によってココロと身体のバランスがとれていく中で、「食べたいものは作る」という発想から、両親が農園をやっている岐阜に2012年夏に拠点を移し、野菜作りや無添加ジャム作りをしている。“natural”フードをたくさん食べて“active”なライフスタイルを提案する【naturactive】のチューターとして活動中。
オフィシャルブログはこちら

 

スポーツで気持ちが変わる、仲間が増える

丹波さん

長いものでは200km以上をラン・スイム・バイクで走りきるストイックな競技であるトライアスロンは、精神的にもタフでなければなりません。丹羽さんはトレーニングの中で、どのように気持ちを高めていくのでしょうか?

「トレーニングや身体のマネジメントは自分で計画を立てて行うので、結果につながることが自分の自信につながっていると思います。運動するようになってから気持ちが前向きになりましたね。レース中は、頭の中で自分の状態を確認し感覚を研ぎ澄ませていますが、岐阜でトレーニングしているときは虫の声や風の音、山に沈む夕焼けなどを五感で感じ、比較的リラックスしています。そんな練習環境も競技を続けられるモチベーションになっているんでしょうね」

トライアスロンはあくまで個人競技です。しかし丹羽さんのブログをのぞくと、そこには多くの競技仲間との出会いやエピソードが写真と共に楽しそうに綴られていました。仲間との出会いも、競技を続けていくうえで大きな力になっているのだそう。

「トライアスロンやトレイルランを通じて得た仲間は、同じ目標に向かっているからこそ励まし合える大切な存在です。みんな性別も年齢も、住んでいる場所もバラバラ。80歳を超えても現役の方がいるのですが、好成績を出されていて、いろんな意味で私の目標になる存在です」

 

トライアスロンの仲間

 

9年間の競技生活で着実に成績を上げてきた丹羽さんですが、今年からはレースをより一層楽しむ方向へシフトしたのだそう。

「長年続けていると、トライアスロンを始めたころの新鮮な気持ち、楽しむ気持ちを忘れかけてしまって。40歳を前に、今年からは、楽しみながら続けることに重点を置こう、と考えたんです。いつまでも仲間と一緒に笑顔で競技を続けられたら、人生も豊かになると思えるんですよね。今は国内各地で自然に親しむトレイルランイベントに参加したり、スポーツをしていなかった友人と走ったりして楽しんでいます」

 

自分の心と身体に正直に、無理なく運動を始めよう

運動は、身体も心も軽してくれるだけでなく、気持ちも前向きになると教えてくれた丹羽さん。これから運動を始めたい人に、運動を生活の中に無理なく取り入れるポイントを教えていただきました。

 

丹羽さん

 

「おすすめはまず歩くこと、そして走ること。腰痛がある人には水泳もお薦めです。そして仲間を作ることが大切! 実は長年インドア派だった姉が最近マラソンを始めたんですが、私たち家族や友人と一緒にランニングイベントに参加して楽しんでいます。一緒に楽しめる仲間がいると楽しいし、続けるモチベーションになりますね」

日常的にランニングをしている丹羽さんは、走ることで自分の体調を確認しているそう。「今日は疲れているな」「身体が重い」など、ランニングで感じたことを休養や食事に生かし、体調を整えています。

楽しむことが大切なので、疲れたら休んでください!(笑)毎日の睡眠もとても重要で、私は7~8時間眠るようにしています。目覚めが良いと、いいスタートが切れますよね。最近気をつけているのが、お酒を飲んでも酔っ払ったまま眠らないこと(笑)。飲んだ夜はどうしても眠りが浅くなってしまうので、サクッと飲んで早めに切り上げる、水を飲んだり時間をおいて酔いを覚ますなど工夫しています。何事もメリハリが大切です!」

 

暑い時期は夏バテや熱中症などにも気をつけて、と話す丹羽さん。しかし、丹羽さんは本格的にスポーツをはじめてからは、食生活に一層気を使うようになったこともあり、体調を崩すことも少なくなったのだといいます。

「暑い時期は無理しないトレーニングを心がけています。体調を崩してしまっては意味がないですから。また、トレーニングやレース中の日焼けはお肌にとって大敵なので、ちょっとお値段が高めの日焼け止めクリームをたっぷり塗って、焼けてしまったらしっかり保湿をします。あとは、インナーからのケア。身体にもお肌にも「酸化」が一番良くないと思っているので、抗酸化はいつも意識しています。今の時期だったら、畑で育った夏野菜からビタミンやミネラルを摂取するのがおすすめ。きのこもビタミンやミネラルがたっぷりなので嬉しいですよね。お肌の代謝を高めてくれるビタミンがたっぷりなので私には一番いいかな。自然のものから栄養を摂ると身体も心も元気になる感じがして、お肌の調子も身体の調子も良くなります」

 

きのこや野菜、果物からビタミンやミネラルを摂る習慣は、ぜひ読者の皆さんにも試してほしいと話す丹羽さん。レースに向けたアスリートとしての身体づくりも、モデルとしての美肌づくりやプロポーション維持も、すべて、健康的な食事と運動を楽しむライフスタイルが支えているのですね。健康や美肌のためにも自分の心に正直になって、自然のものや運動を取り入れる丹羽さんのライフスタイルを、少しずつでも真似して取り入れてみてはいかがですか?

 

【次週は、元水泳競技のオリンピック選手、伊藤華英さんに「肩の力を抜いて、柔軟に取り入れる。 オリンピアンの食生活と美容とは?」をお伺いします】

 

【今週更新!きのこで菌活。】

スポーツを楽しみ、健康的な夏を過ごすためにも欠かせない夏バテ予防。夏のはじめから意識することで効果が表れやすい、疲労回復効果たっぷりのきのこでかなえる夏バテ予防法についてご紹介します。

今週の「きのこで菌活。」を読む ▶︎

今おすすめのきのこレシピ

きのこの参鶏湯風スープごはん

アスリートの体調管理にもおすすめの一品。きのこに豊富なビタミンB1は糖質の代謝に関わるので、糖質を含むごはんと合わせれば効率の良いエネルギー補給が叶います。またきのこにはGABAも豊富なので気持ちを整えたい時にもぴったり。きのこと鶏肉のうま味がたっぷりのスープで身体の疲れを癒し、エネルギーチャージを助ける一品です。

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