秋冬トレンドメイクは、ファッションに質感をあわせて楽しむ!
9月も中旬にさしかかり、だんだん秋の気配も濃厚になってきました。そろそろ秋のファッションを楽しむ時期、そしてメイクもぜひ“衣替え”を。メイクアップアーティストの山口童子さんにうかがったのは、今季のトレンドと秋冬メイクのポイントについてです。今週の「きのこで菌活。」では、美肌を作るための新陳代謝のポイントをお伝えしていますが、アウターからのケアとして、これまで山口さんが教えてくれた美肌づくりの方法&今週からのメイクアップの方法を知れば秋を楽しむ準備は万全。せっかくのこの時期、おしゃれを存分に楽しんでみてはいかがですか?
—————— 教えてくれたひと ——————
山口童子 (Toko Yamaguchi)
ヘア&メイクアップアーティスト。The Best Makeup School卒業後、株式会社美・ファイン研究所に入社。インストラクターとしてメイクアップレッスンの講師を務めるほか、経済界などで活躍するビジネスパーソンのイメージメイキングも数多く担当。広告や舞台でのヘアメイク、化粧品業界の冊子・テキストの監修や化粧品の企画、美容システムの開発を手がけ、メイクアップアーティストの育成にも注力。外見(第一印象)と内面(性格)のバランスを調整する美容理論や、美容心理の大切さを次世代へ伝えている。年代別の肌トラブルに対応したスキンケア&ナチュラルメイクアップに定評がある。オフィシャルサイトはこちら 。
====== 今週のセルフチェック! ======
◇ メイクアップがワンパターンになっていませんか? メイクアップレベルをチェックしましょう!
当てはまると思った項目のポイントを足していってくださいね。【Question】
1) 忙しくても、毎朝、化粧水・乳液などを使った基本の肌ケアを行う (1ポイント)
2) 出かける前には、カンタンでも必ず化粧をする。(1ポイント)
3) メイクは洋服に合わせて、質感を変えている(5ポイント)
4) 基礎化粧品は、一年中、同じメーカーの同じ商品を使っている(1ポイント)
5) 基礎化粧品は季節ごとに、その季節にあったものに切り替えている(3ポイント)
6) 新しい基礎化粧品が発売されたら、基本的には試してみる(5ポイント)
7) メイクをすることが好き(3ポイント)
8) 機会があれば、自分のメイクアップについて、講習会を受けてみたい(5ポイント)
【診断結果】【0〜3ポイント】の方は・・・メイクアップレベル「やや低め」
すべてのメイクアップを変える必要はありませんので、例えば口紅だけでも変えてみませんか?
この秋のおすすめは、いつもの口紅に、赤めの口紅やコクのあるローズなどを少し混ぜるスタイルです。【4〜10ポイント】の方は・・・メイクアップレベル「高め」
コスメは毎シーズン楽しいものが発売されるので、この秋のオススメ新商品やファッションに合わせて自分磨きをしてみてくださいね。【11ポイント以上】の方は・・・メイクアップレベル「かなり高め」
今まで通り、美容を楽しんでください。お洋服を着替えるように、メイクアップも洋服にやその日の予定に合わせて変化があるとより楽しめますよ。
どんどん自分のスタイルを見つけていくと同時に、お友達にもアドバイスしてあげてください。
それでは、この秋のトレンドを教えていただきましょう!
トレンドメイクのコツは「目か口どちらかにする」こと
メイクアップアーティストとして、舞台やショー、広告などのヘアメイクを手がけるほか、ヘアメイクからファッションまで、一人ひとりのパーソナルコーディネートも行っている山口さん。個人へのレッスンやアドバイスでは、「どうなりたいか」を聞いて、そこに近付くための方法を伝えているのだそうです。
「私がパーソナルコーディネートで行っているのは『印象分析』です。その人の第一印象や性格、肌質などを分析することで、ベストなメイク方法を提案しています。近頃は、女性だけでなく男性も受ける人が増えてきているんですよ。ビジネスマンなど政治経済の分野で活躍している人が多いですね。外見と内面のバランスを調整することで、その人の印象を高めていくんです。『メイクで人生が変わった』という体験をした人は、意外と多いんですよ」
そんな山口さんにうかがったのが、今季のトレンドと、トレンドを取り入れたメイクのコツについてです。きのこらぼ読者のみなさんも、気になっているのではありませんか?
「ここ数年の傾向ですが、やはりずっとナチュラルなメイクが続いていますね。今年の秋冬は特に、より中性的でマニッシュな雰囲気のメイクが人気のようです。まゆはキリッとしていて、チークは肌色に近いオレンジ系、アイシャドウはスモーキーなカラーのブラウン系。メイクとファッションはつながっているものですが、全身ブラックのファッションに合わせた黒いアイメイクを押し出しているブランドもあります」
ただし、こうした流行を取り入れるためには、ちょっとだけ気をつけたほうがいいことがある、と山口さんは言います。それは「やりすぎないこと」。10代や20代前半であればメイクで冒険するのもいいですが、大人の女性として程度は心得ておきたいもの。教えてくれた山口さん自身もナチュラルメイク志向、清潔感のあるさりげない印象です。
「今やメイクのトレンドは細分化していますから、気になるものを取り入れていけばいいと思います。でも、そのときに、『目か口どちらか』にするのがポイントでしょうか。目もとや眉なら、口元は少しおとなしめに。逆も同じですね。どちらもやるとなると、どうしてもしつこくなりすぎてしまうんです。それよりも、秋冬のメイクの基本を押さえておくことが大切だと思います」
秋冬のメイクはファッションの素材に合わせる
ファッションとメイクはつながっていると山口さんが言うように、秋冬メイクのポイントも、ファッション(=衣服)から考えるとわかりやすいのだそう。秋冬ファッションといわれると、思い浮かぶのはセーターやコート、ウールやコーデュロイなどですが・・・。
「そう、夏に着る透け感のある素材の服に対して、秋冬は全体的に素材感がしっかりしていて、厚みがある洋服をよく着ますよね。色味も、夏は白や明るい色が中心ですが、秋冬はダークな色味のものが多くなります。メイクも同じで、たとえばファンデーションはあまり薄すぎるよりも、しっかりつけてリッチな肌感にしたほうが似合います。ただし、今季の流行は素肌っぽいナチュラルメイクなので、あまりツヤツヤにしすぎないこと。アイメイクも同じで、全体に深みのあるカラーが秋冬には合うと思います」
例えば、ざっくりとしたニットであれば、ダークな色味であっても、可愛らしさを演出できるような、ラメの入ったアイシャドウを。
ベロアやレザーなど、どっしりとした素材の洋服には、重めの茶色のアイシャドウを合わせたり、チークをいつもよりも茶色っぽい色にしたり・・・など、メイクとファッションのコーディネートを考えるのも楽しいですよね。
「冬のメイクを楽しむのであれば、クリスマスコフレも良いですよね。ラメがキラキラしたグリッターなどは、この時期ならではのもの。テンションも上がりますし、取り入れてみてもいいのではないでしょうか。ただ、大人の女性なら、ラメが入っているなら、カーキやブラックなど、深みのある色合いのものを選ぶといいと思います。それだけでも華やかでより女性的な雰囲気になりますよ」
最後に教えてくれたのは、年代別のメイクのポイントについてです。具体的なメイクのテクニックは次週でご紹介しますので、まずは自分の年代における特徴を知っておきましょう。
●年代別・秋冬メイクのポイント
【10〜20代前半】
「若い人たちはにおすすめなのは、やはりグリッター。秋から冬にかけては、特にイベントも多い時期。アイシャドウなどアイメイクにはもちろん、鎖骨のあたりにつけるのもおすすめです」
【30代前後】
「仕事や家庭で活躍する年代なので、少しマニッシュな雰囲気を意識して、チークや口もとは薄めにしておくといいでしょう。清潔感のある印象を与えることができます。その分、まゆや目もとに遊びのポイントをもってくると個性を演出できます」
【40代〜】
「この年代は、肌の血色が少なくなっていきます。特に口もとに少しだけ強い色を使ってもいいと思います。ただし、あまり広げすぎないで。くちびるのツヤは出していってもOKです」
【次週はいよいよ最終回。具体的なメイクのテクニックをプロが伝授します。次週もどうぞお楽しみに!】
メイクのノリの良いお肌を目指すためにも、身体の新陳代謝を整えることが大切。代謝に不可欠な栄養を含むきのこがおすすめです。
今週の「きのこで菌活。」を読む ▶︎
今おすすめのきのこレシピ
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きのこと鶏肉の旨煮
忘年会やクリスマスなど、お酒を飲む機会の多いこの時期。きのこには、アルコールの代謝を担う肝臓で重要な働きをするオルニチンが豊富に含まれており、特にブナシメジとブナピーには、オルニチンで有名な「シジミ」の約6倍もの量が含まれています。きのこと鶏肉のうま味、ねぎの甘味が相まった、うどんのつゆにもオススメの一品です♪
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