君がため 春の野に出でて 若菜つむ
わが衣手に 雪はふりつつ
(訳)
あなたにさしあげるため、春の野原に出かけて若菜を摘んでいる私の着物の袖に、雪がしきりに降りかかってくる。

雛祭る 都はづれや
桃の月
(訳)
都のはずれのこんな田舎にお雛様を飾ってあるのだなあ。三月なのですね。

- 3月の季語
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仲春、啓蟄、鷹化して鳩と為る、
龍天に登る、初朔日、
春分、彼岸、
芽吹き、水温む、
彼岸潮、残雪、雪間、雪しろ、
薄氷、氷解、
流氷、春衣、事始、
二日灸、出代、雛祭、
雛流し、雁風呂、日迎え、
初花、彼岸桜、枝垂桜、
辛夷、三椏の花、
沈丁花、連翹、
アザレア、
木蓮、柳の芽、山椒の芽 - 旬を楽しむ
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新玉ねぎ、キャベツ、筍、
菜の花、スナップえんどう、にら、
春菊、小松菜、さやいんげん、
かぶ、水菜、さより、
わかさぎ、あさり、いか、
はまぐり、帆立、ひじき、
わかめ、いちご、
はっさく、キウイフルーツ
生命力あふれる、豊かな時間を。