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トレンドコラム

プチ瞑想で新しい自分と出会おう

瞑想(メディテーション)が、今、世界的なブームです。きっかけは、スティーブ・ジョブズが実践していたこと。そのほかにも、ビル・ゲイツやイチローなど、たくさんの著名人が取り入れています。
先週までのトレンドコラムでは、体を動かすヨガやデトックスによるカラダづくりをご紹介してきましたが、心とカラダのバランスを整えることも健康には欠かせないこと。ココロの状態はカラダや体調にも影響を与えるため、健康的な心であることは楽しい夏を送るためには欠かせません!
今週は、心もカラダもリフレッシュできる「瞑想」の方法を、尾井さんに伺いました。

尾間紫■ ■ 監 修 ■ ■
尾井理恵(Rie Oi)
パーソナルコーチングBePresent代表
Yoga・ベジ和食・整理整頓インストラクター
 
Yogaでは、呼吸とポーズを使い、身体と心を結びつけ、自己一致や自己受容することで、ありのままの自分を好きになり、心身ともに本当の意味の健康を手に入れるお手伝いを実践。
日本人の味覚にあったお出汁をしっかりとり、お野菜をメインディッシュに、十分満足な食事をつくる「ベジ和食」などの提案も積極的に行いながら、現代人の衣食住に寄り添う暮らしの提案をしている。

 

心を落ち着かせて自分と向き合う

私たち現代人は、情報や刺激に満ちた世界に生きています。外部から入ってくるその一つひとつに、私たちはとても過敏に反応して、その都度、心は動いています。目に映ったものや聞こえた音に常に無意識に反応して、自分の中の価値観を物差しに、好きか嫌いか、善いか悪いかを考えているのです。

その心の動き(波立ち)が自分自身を縛っていることに気がつけば、人生はシンプルになり、素敵なものに変わっていくはず。ヨガや瞑想を行うことは、自分自身と向き合うということ、いわば、自己探求の時間です。静かに目をつむって、意識を頭の中心に置き、静かに呼吸を感じて……。瞑想前とは、心の状態にあきらかな違いを感じるはずです。その余韻を味わったら、エネルギーチャージ完了!

 

瞑想タイムを日常生活に取り入れれば、より生き生きと、仕事に、家庭に、子育てにと自分らしく人生を楽しむことができるようになるはず。「私という命」がこの世にひとつしかないことを実感したり、苦手なあの人も自分と同じように悩んでいることに気づいたり……。自分を囲むすべてのものに感謝できるような気持ちになれますよ。

 

瞑想でカラダと心と魂を一致させる、ということ

実は、瞑想はヨガそのものだということをご存知でしょうか?ヨガといえばさまざまなポーズを思い浮かべる人が多いと思いますが、ヨガはポーズにあらず。そもそも「ヨガ」は、長時間同じ姿勢で座って瞑想し、悟りを開くことを最終目的としていました。古代のヨガではポーズが存在せず、瞑想自体を「Yoga」と呼んでいたのです。

ポーズや呼吸法は、カラダを浄化したり強化することで、自己(エゴ)を超越し、心を整え、瞑想しやすい状態をつくるためのもの。瞑想のために生み出されたポーズが人気になって、今ではヨガは世界中で認知されています。ヨガも瞑想も、カラダと心と魂を一致させることを目指しているのです。

■ ヨガの生い立ち ■
ここで、ヨガの生い立ちを少しだけご紹介します。

ヨガが生まれたのは、紀元前4000年~2000年頃。牛や馬と車をつなぐ「くびき」を意味するサンスクリット語「ユジュ」を語源とする、カラダ・心・魂を結びつけるための修行法として誕生しました。ヨガの根本経典『ヨガ・スートラ』には、冒頭に「(ヨガとは)心の作用(波立ち)を抑止すること」と記されています。この一節が、ヨガの目的を定義していると言われています。つまり、人にとって難しいことのひとつである「心を理解すること」や「心をコントロールすること」を可能にするための道のりが「ヨガ」なのです。

 

瞑想ってどうやればいいの?

ではさっそく瞑想してみましょう! さあ頭を空っぽにして……なんていきなり言われても、なかなか難しいですよね。まずは、自分の中で「瞑想ってこんな感じかな?」とイメージしてみてください。たとえば、「心に休息を与える」というイメージ。私たちは寝ている間でも、夢の中で感情が揺り動かされたりします。休んでいるつもりでも、心はずっと動いていんです。だからこそ、何も考えない時間、心を動かさない・波立たせない時間は、心にとって一番の栄養になり、本当の意味での休息になるのです。
 
あるいは、自分の心を「落ち着きのないお猿さん」のようにイメージしてみてください。野生の猿に「じっとしていなさい」と言っても、木から木へ飛び移っては、ぶらさがったり、ジャンプしたり。しまいにはどこか遠くへと勝手に行ってしまうことだってあるでしょう。人間の心は、こんなふうに、あちこち飛び回るものです。そのたびに、つけた紐で優しく引っ張ってあげる。心も自分の一部ですが、紐を握っているのも自分自身(=魂)なんです。「カラダと心と魂を結びつける」というヨガや瞑想が、なんとなくわかるのではないでしょうか。

また、カラダを動かしたあとのほうが、瞑想しやすいとよく聞きます。ヨガのポーズが一番お勧めですが、軽いランニングや散歩、ラジオ体操、ストレッチ、お掃除や入浴でもいいと思います。それをすることで、心地よさやリラックス感を得られるものなら、なんでも構いません(ただし、人と競うスポーツは瞑想前の運動には不向きです)。
 
時間に追われておらず、心が静かに落ち着いている時がチャンスです。静かな場所で、自分の好きな時間に、気軽にチャレンジしてみましょう。

 

やってみよう!プチ瞑想

それでは、いよいよ実践です。ひとくちに瞑想と言っても方法はさまざま。今回は、お家で気軽にできる瞑想法をお伝えします。
 
場所は、家の中でも、特に自分が落ち着ける場所がおすすめです。光が射すリビングでもいいし、暗めの寝室でも構いません。お尻の下に座布団やクッションを敷き、背筋をまっすぐにして座って。気負わず、試すぐらいの気持ちでやってみてください。

  1. お尻の下にクッションか座布団を折って敷きます。座り方はなんでもOKですが、まずはあぐらがおすすめです。
  2. 股関節が楽で、背筋がまっすぐになる位置を探してください。お尻をひざより高くすると安定しますよ。手は膝の上、手のひらは上に向けます。
  3. 静かに目をつむり、吐く息でお尻が大地に吸い込まれるように、吸う息で上半身が空に伸びるようにイメージします。
  4. 意識を頭の中心に置きます。「頭の中心」は、眉間から後頭部と、両耳の一番高い位置に引いた線が交わるところです。イメージしづらければ、指でなぞってみてください。
  5. 意識を頭の中心に置いたら、目の奥や奥歯の力を抜いてください。
  6. 吐く息と吸う息を、意識で静かに追い続けます。呼吸を「1、2、3……」とカウントしてもいいでしょう。

 


お尻の下に座布団やクッションを敷き、膝よりお尻を高くすると安定します

意識を頭の中心に イメージしにくいときは指をあてて誘導してあげても

背筋をまっすぐ保つようにしましょう

 
瞑想を始めた途端、頭や心に、さまざまなことが浮かんでくるという人がたくさんいます。雑事を考えはじめるのは、とても正直な反応。というのも、自分自身と向きあえば、心の乱れをダイレクトに感じるから。それを排除しようせず、「瞑想するとこんなことが浮かんでくるんだ〜」とさらりと流しておきましょう。自分を俯瞰して観察することも、瞑想です。

 
瞑想は、1日20分以上が理想的と言われていますが、毎日5分でもやってみれば効果が感じられるはずです。
だんだん雑念が少なくなり、なんとなく気持ちいい状態になってきたら、心が休息している証拠です。瞑想の感覚がわかってきたら、電車など移動中でもやってみてくださいね。
また、気持ちを落ち着かせてくれるカルシウムを積極的に摂るなど、日頃から心を落ち着かせることも重要。みんさんご存じの通り、カルシウムはきのこと一緒にとることで吸収が高まります。(詳しくは「きのこで菌活。」でもご紹介中!)きっと、心もカラダも、もっと生き生きとしてきますよ!
 

きのこのビタミンがカルシウムの吸収を高めるって本当?詳しくは「きのこで菌活。」で紹介中♪

今おすすめのきのこレシピ

きのこの具だくさん骨太オムレツ

ケガをせずに良いパフォーマンスを発揮するためにも、土台となる骨を丈夫にすることが大切です。きのこに豊富なビタミンDは、骨の主成分であるカルシウムの吸収を高める栄養素のため、チーズやしらすと合わせて骨づくりを助けます。また、卵に豊富なタンパク質は骨の材料となるので、成長期やアスリートの身体づくりにぴったりです。

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