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トレンドコラム

仕上がりに歴然の差! いつものメイク効果を+αする方法

メイクアップアーティストの山口童子さんにうかがう秋のスキンケア&メイクアップレッスン、最終回はメイクの仕上がりを左右する、プロ直伝のテクニックをお届けします! 今週の「きのこで菌活。」でお伝えしているのは、栄養素を吸収する「腸」を整えることが美肌や健康の源になるというお話ですが、同じように、アンチエイジングなどの機能性化粧品も肌の内側までしっかり届けることが大切だと山口さんは言います。そのほか、高級化粧品に頼らずに手持ちのコスメを活用する方法も教えていただきました。プロの技をマスターして、磨いた美肌をいっそう輝かせましょう!

 

—————— 教えてくれたひと ——————

山口童子

山口童子 (Toko Yamaguchi)

ヘア&メイクアップアーティスト。The Best Makeup School卒業後、株式会社美・ファイン研究所に入社。インストラクターとしてメイクアップレッスンの講師を務めるほか、経済界などで活躍するビジネスパーソンのイメージメイキングも数多く担当。広告や舞台でのヘアメイク、化粧品業界の冊子・テキストの監修や化粧品の企画、美容システムの開発を手がけ、メイクアップアーティストの育成にも注力。外見(第一印象)と内面(性格)のバランスを調整する美容理論や、美容心理の大切さを次世代へ伝えている。年代別の肌トラブルに対応したスキンケア&ナチュラルメイクアップに定評がある。オフィシャルサイトはこちら

 

====== 今週のセルフチェック! ======

◇ 毎日使うコスメを活用していますか? 【コスメ活用術チェック】
当てはまると思った項目のポイントを足していってくださいね。

【Question】

1)スキンケアや化粧品は適当に使っている。(1ポイント)
2)コスメの新商品が出たら使ってみる。(3ポイント)
3)スキンケアや化粧品は、ビューティアドバイザーの方からのアドバイスを聞いて使っている。(5ポイント)
4)スキンケアの手順には気を使っている。(1ポイント)
5)スキンケアの手順に関しては、自分のオリジナルの方法を研究し改善を繰り返している。(5ポイント)
6)メイクアップは、TPOに合わせて変えている。(3ポイント)
7)口コミよりも、自分の感性で化粧品を選びたい。(3ポイント)
8)美容雑誌やテレビのメイクアップコーナーはしっかりチェックする。(3ポイント)

【診断結果】

これから始まる今週のコラムを読む前に、意識すべきポイントをチェック!

【0〜5ポイント】の方は・・・活用力「やや弱め」
スキンケアやメイクアップが義務感になっていませんか? コスメや化粧グッズをうまく活用することで、新しい自分やメイクの楽しさに気づくことができると思います♪

【6〜10ポイント】の方は・・・活用力「普通」
毎日のお手入れや、日々のメイクアップは問題ないようですね。美容意識は高い方ですので今回紹介する内容も含め、コスメもどんどん活用し、自分なりの使い方を発見していってくださいね。

【11ポイント以上】の方は・・・活用力「高め」
美容を楽しみながら活用できているようですね。これからも、ご自身の肌と相談しながらスキンケアをしたり、なりたい自分を明確にしてメイクアップをしたりと美容を生活の一部に取り入れてくださいね。

 

 

どんな化粧品でも、適切に使ってこそ! ポイントは”浸透させる”こと

 

メイク

価格が手ごろで使いやすい、いわゆる「プチプラコスメ」があれば、高価でアンチエイジングや美白効果をうたった「機能性化粧品」もあり、多種多様なメイクアイテムが次々に登場しています。さて、私たちはどんな化粧品を選べばいいのでしょうか?まず山口さんが教えてくれたのは、どんな化粧品でも”適切に使うこと”の大切さでした。

「お手頃価格で使いやすい化粧品がたくさんある一方で、機能性化粧品や高級化粧品は、ブランドごとの個性が強く出ています。どれを選ぶかは、自身の肌の状態に合わせたり、好みのブランドイメージで選択するのもいいでしょう。ただし、気をつけてほしいことがあるんです。それは、コストパフォーマンスを意識するあまり、少量ずつしか使わないということ。どんな化粧品もそうですが、特に機能性をうたう化粧品は、適量を使用してはじめて効果が感じられるものです。そして、肌の力を高めるためには、集中的に使うことも大切です。せっかくのお買い物ですから、しっかり効果が感じられる使い方をしましょう」

たしかに、価格が高ければ高いほど、もったいなくてちびちびと使ってしまいがち。シミやシワのケア、リフトアップなど、適量を続けて使ってこそその化粧品の実力が発揮できるということは、言われてみれば納得です。そしてもうひとつ、機能性化粧品を適切に使ったとしても、肌に届かなければ意味がない、と山口さん。

「そうですね……。土が乾燥した植木鉢を想像してみてください。表面が乾ききって、ごわごわしているような。そこに水を流しても、水分をはじいて中まで入っていかないでしょう? 肌も同じなんです。本当にカサカサの状態だと、化粧品の成分は全然肌に浸透していきません。ですから、成分をしっかり届けるために重要な、いくつかのポイントがあります」

まず山口さんが挙げたのが、「角質ケアを行うこと」。古い角質が残ったままでは、機能性化粧品の成分の実力を発揮できません。いくら塗っても、成分が浸透しないからですね。2つ目は肌がしっとりした状態で使うこと、3つ目は肌を温めて使うこと

「肌を温めると、本来備わっているバリア機能が“揺らぐ”んです。肌がウェルカムな状態になるということ。だから、一週目にお伝えしたホットタオルを使ったケアを併用するといいでしょうね。化粧品をつけたら、サランラップを挟んでホットタオルを乗せると効果抜群ですよ!」

 

いつもの化粧品でもプロの仕上がりに! 山口さんが伝授する、メイクアップレッスン

 

メイク

ここからはメイクの実践編です。高級化粧品でなくても、仕上がりに驚くほど差がつくプロのテクニックを、山口さんが伝授してくれました。ファンデーション、チーク、眉、口紅、それぞれのちょっとしたテクニックを大公開。まずはファンデーションから。

「ファンデーションをつけるときに、付属のパフを使っている人は多いと思います。でも、パフを使うとどうしてもべたっとなってしまいがち。おすすめなのは、リキッドファンデーションでもパウダーファンデーションでも、フェイスブラシを使うことです。これだけで、ナチュラルに、素肌っぽく仕上がりますよ」

●ファンデーションのポイント【リキッドファンデーションが自然に仕上が仕上げられない方へのアドバイス】

(1)リキッドファンデーションを手の甲にとり、そこに1滴の乳液をたらして、リキッドファンデーションと混ぜます。乳液の水分が合わさることで、よりみずみずしく仕上がり、いつものリキッドファンデーションが自然に仕上がるようになります。

(2)ファンデーション用のブラシを使うと、手が汚れず均一に仕上げることができます。ブラシに乳液を混ぜたファンデーションを少量なじませます。ブラシは顔の上でくるくると螺旋を描くように回転させながら移動させます。鼻周りや口周り、目の周りはスーッと滑らせるようにしてください。

(3)ファンデーションが薄く均一になじんだら、フェイスパウダーをつけます。このときに、パフではなくフェイスブラシを使います。ふわふわとやわらかいフェイスブラシに、少量のフェイスパウダーをなじませて、皮脂が浮きやすい額・鼻やあごなどTゾーンからつけていきましょう。次に頬にふんわりとフェイスパウダーをおき、乾燥しやすい目の周りはブラシに残った少しのパウダーで仕上げます。これで素肌っぽいベースメイクの仕上がりになります。

●ファンデーションのポイント【パウダーファンデーションを使っても、ツヤを感じる仕上がりにしたい方へのアドバイス】

(1)パウダーファンデーションをつける前に、ひと工夫してみましょう。細かいパールが入った下地クリームを使うことで、肌の表面に輝きがうまれ、パウダーファンデーションを重ねてもつやのある仕上がりになります。

(2)パウダーファンデーションをスポンジでつけるとしっかりとついてしまい、厚化粧にみえたり軽やかさを感じなくなります。そんな時には、ブラシやフェイスパウダー用のナイロン製のパフを使って、まるでフェイスパウダーをつけているようにパウダーファンデーションを使うとナチュラルに仕上がります。

続いて教えてくれたのは、チークをふんわり、つややかに仕上げるテクニックです。「肌の奥から赤みが出ているような、自然な印象をめざしましょう。つやっとさせることで、肌の質感もアップします」と山口さん。ここでも、ブラシを上手に使うことがポイントです。さらに、チークを使った、柔らかい眉に仕上げるテクニックもどうぞ。
●チークのポイント【ツヤやかで自然な血色を出したい方へのアドバイス】

お風呂上がりのようなやわらかい自然な血色に仕上げるポイントは、大きめのブラシを使うことです。毛足の長い柔らかいブラシを使うことで、チークが適度になじみます。チークの上からパール入りのハイライトを重ねて、肌色とチークの境目をぼかせば、ツヤのある頬に仕上がります。

●眉を柔らかく仕上げるテクニック

眉を描いた後に、アイシャドーブラシを使って、チークを眉の根元に乗せます。こうすることで、ムラがなくなって優しい雰囲気になります。

最後は、口紅をナチュラルにつけるテクニック。特に、赤やローズのような、流行中のはっきりとした濃い色の口紅を使うときに効果的。「赤い口紅は、ハーフのタレントさんがよく使っていますよね。ただ、上手に塗らないと化粧が濃い印象に。自然な感じに仕上げましょう」。
●口紅のポイント【トレンドの赤い口紅を自然につけたい方へのアドバイス】

(1)濃い目の口紅や、赤い口紅はリップラインをつけない方がナチュラルに仕上がります。リップブラシを使ったり、直接塗るのではなく、まず 指先に口紅を少量とります。
(2)下唇の中央にトントンと指で口紅を置き、上唇と合わせてなじませます。
(3)リップクリームや透明なグロスで仕上げます。

今回、教えていただく中で何度も登場したのが「ブラシ」。最近は、柄が長く他人にメイクを施すのに使用するプロ用だけでなく、柄が短く自分のメイクに使えるタイプも登場しているそうです。
ナチュラルでありながらもトレンドを取り入れたメイク、ぜひ実践してみたいですね。

 

【今週更新!きのこで菌活。】

メイクによって美しさを引き出すためにも、美肌の基礎となる”美腸”を、食事から叶えましょう!

今週の「きのこで菌活。」を読む ▶︎

今おすすめのきのこレシピ

霜降りひらたけのピリ辛煮

春を感じる、季節の変わり目の不調対策にもぴったりの煮物をご紹介します。霜降りひらたけと筍に豊富な食物繊維は、自律神経や免疫細胞の集まる腸を整えることで、不調を感じやすい春の心身の健康をサポートします。霜降りひらたけと筍のシャキッとした食感と、豆板醬のピリッとした辛味が愉しめる大人の一品です。

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