4月の特集テーマ
自分の好きなことを、仕事に。ライフワークに。

「食が人々を幸せにする」…だから仕事にしたかった。

2017.04.14

今週から2週にわたってお話を伺うのは、京都でケータリングやレシピづくりを行なっている「HACOBU KITCHEN」の中山咲子さん。中山さんが「食」に関わることを仕事にしたいと考えたのは学生時代のこと。以来、さまざまな出会いを経て、その目標を実現してきました。

今週から2週にわたってお話を伺うのは、京都でケータリングやレシピづくりを行なっている「HACOBU KITCHEN」の中山咲子さん。中山さんが「食」に関わることを仕事にしたいと考えたのは学生時代のこと。以来、さまざまな出会いを経て、その目標を実現してきました。

中山 咲子さん
教えてくれたひと
中山咲子(Sakiko Nakayama)
岡山生まれ。アメリカや名古屋を転々として育ち、デザイナーを志して京都造形大学情報デザイン学科へ。在学中に「株式会社はてな」でまかないづくりをはじめ、卒業後はフードコーディネーターとして独立。2011年、京都・五条にカフェ「HACOBU KITCHEN」をオープン。2015年からはケータリングやレシピ開発、撮影用のスタイリングなどに専念。2017年秋からドイツに移住予定。
http://hacobukitchen.com/

今週から2週にわたってお話を伺うのは、京都でケータリングやレシピづくりを行なっている「HACOBU KITCHEN」の中山咲子さん。中山さんが「食」に関わることを仕事にしたいと考えたのは学生時代のこと。以来、さまざまな出会いを経て、その目標を実現してきました。今週の「きのこで菌活。」コラムでは、身体の代謝をアップして美肌を叶える方法についてお伝えしていますが、美しい肌は自信にもつながりますよね。トレンドコラムでは、自信をもってイキイキとさらなる目標に向けて動きはじめた、バイタリティあふれる中山さんにこれまでの歩みと夢を叶える秘訣を伺いました。

「食が人々を幸せにする」…だから仕事にしたかった。

「食」が人と人をつなぐ。学生時代の経験が夢のきっかけに

中山さんが夢を思い描きはじめたのは、大学2年次の終わりから1年間、アメリカのシカゴに留学をしたときのこと。現地の文化に触れる中で、「食」が人々をつないでいくことに気づいたことがきっかけでした。

「アメリカには『ポットラック』という文化があって、ホームパーティなどでは参加者が一品ずつ食べ物や飲み物を持ち寄るんです。そのポットラックパーティによく参加していたんですが、食を通じて、国籍も言葉も関係なくフラットなコミュニケーションが生まれることに気づいて。料理って、コミュニケーションの大切なツールなんだって気づいたんです。日本の大学に戻ってからはデザインの勉強をしながらも、料理の仕事に就くためにすぐに行動しはじめました」

それまでは鍋パをしても「できるのを待っている側」だったという中山さんは、祇園の割烹料理店で料理教室のアシスタントをしたり、大学の先生に進路を相談しながら、「食」に関わる道を探りました。そんなときに大学の授業を通して「はてなブログ」などを運営するIT企業・株式会社はてなの社員と出会い、「会社で社員用の食事をつくってくれる人を探している」という話を耳にします。

料理のイメージ

特にこだわったのは、なるべく京都の近くで生産された国産のものを使うこと。そのために、毎日のように朝の5時に朝市に出かけては新鮮な京野菜を買っていたのだそうです。

「これも留学時代の経験がきっかけなんです。アメリカには11月の第4木曜日にサンクスギビングという祝日があって、飢えに苦しんでいたアメリカへの入植者が先住民から栽培知識を教わったことを感謝するという日。どこの家庭でもターキー(七面鳥)を食べる風習があるのですが、スーパーでは大量のターキーが売れ残って、やがて廃棄されてしまう。その光景を目の当たりにして、食の流通にちょっと疑問をもつようになって。だから、なるべく地のものを必要なだけ使いたいって思ったんですよね」

愛情あるごはんを、周りの大切な人たちに届けたい

株式会社はてなでのまかないづくりは、最初は週3日、最終的に週5日に。卒業後はそのまま、はてなのキッチンに立ち続けることになりました。そしてさらに、念願だったというケータリングの請負もスタート。最初は大学の先生の個展で、次第にまかないづくりなどでさまざまな人とつながるようになって、レセプションパーティーや個人宅のお食い初めから百賀祝い、またメニューづくりや映画撮影のまかないなど、「依頼は断らない」というスタンスで仕事の幅を広げていきました。

また、自分の活動拠点となるキッチンがほしい、お店もやってみたいと、毎日のように不動産物件を眺めては夢を膨らませていたという中山さんに、あるとき「お店を出さないか」という誘いの声が。

HACOBU KITCHENの様子

「ビルをリノベーションするにあたって、飲食店を出せる人を探していたそうなんです。それが現在の『HACOBU KITCHEN』がある場所なんですが、すぐに出店したいと返事をしました。開業資金の頭金は用意できたので、残りは金融公庫から資金を調達して。でも、実は最初は断られたんですよ。当時24歳で経験不足だと思われたのかもしれません。でも事業計画を見直したら、すぐに審査を通してくれました。熱意が通じたんでしょうか…」

出店することになった五条という地域は、京都市の中でもビジネス街にあたるエリア。そのため、会社員向けに気軽にヘルシーな料理を食べられる“町の社員食堂”をコンセプトにしました。「HACOBU KITCHEN」という名前には、「人と人をつなぐために料理を運ぶような店に」という願いを込めて。このカフェ立ち上げの様子は、近畿地方のテレビ局・朝日放送の「LIFE〜夢のカタチ〜」という番組でも取り上げられ、話題を呼びました。

インタビューカット風景

「カフェは友人と2人で始めたんです。1日4時間の営業で、朝は株式会社はてなの100食分をつくって配達して、カフェでは日替わりの定食を30食限定で。テレビ取材の影響力はそんなにないだろうと思っていたんですよ。ところが放送当日から多くの人に来ていただいて、しばらくはかなり忙しい日々を過ごしました。お店が落ち着いてきたのはオープンから半年後。その頃にはお昼毎日来てくれる方もいて、自分の思い描く理想に近づけたなという実感がありました」

中山さんは、自身の理想を「日々、ちゃんと愛情あるごはんをつくり続けること」と語ります。「本当に全力で駆け抜けた」というこの時期が、いわば中山さんが思い描いた夢が叶った瞬間でした。

【次週は、夢を叶えた中山さんが考えているこれからのこと、そしてやりたいことを形にするためのアドバイスをお届けします。お楽しみに!】

今おすすめのきのこレシピ

きのこと鮭の塩バタースープ

筋肉の質を高めるタンパク質とそのタンパク質の代謝を高めるビタミンB6をしっかりと補給できるメニュー。きのこに含まれるビタミンB6が鮭の良質なタンパク質をしっかりと代謝して筋肉づくりに効果的。きのこや野菜の旨味がしっかり引き出されているので、エネルギー源となるごはんもススムアスリートにオススメのメニューです。

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