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きのこで菌活。

「ヘルシー」にお酒を楽しむ方法 ー二日酔い予防にも♪ー

子供達ビアガーデンにバーベキュー、仕事帰りの生ビールなど、お酒の席のお誘いも多いこの時期。毎週のように飲んでいる、なんて人も多いのでは。遅くまで飲んでつい寝坊してしまったときには、今週のトレンドコラムで紹介している“時短メイク”もおすすめです! さて、今週の「きのこで菌活。」では、飲み過ぎをきのこで解消する方法をピックアップ。
せっかくの楽しい夏! お酒と上手に付き合って、思い出に残る1日を過ごしたいですね♪

 

山口真弓(やまぐちまゆみ)さん■ ■ 監 修 ■ ■
山口真弓(やまぐちまゆみ)
管理栄養士。
認知症専門病院で咽下困難食などの給食業務を経験したのち、現在は埼玉県所沢市にて乳幼児とそのママを対象とした離乳食・幼児食教室・親子料理教室「スマイル☆キッチン」を主宰。市の健康診断での栄養相談や、コラム執筆、レシピ提供、児童館や保育園主宰の料理教室の講師など、幅広くフリーで活動中。6歳と3歳の二児の母。

 

二日酔いを引き起こす「アセトアルデヒド」

寝不足つい飲みすぎてしまった翌朝、頭痛や吐き気に悩まされて……。この二日酔い、どうして起きるのでしょうか。お酒を飲むと、アルコールが肝臓に運ばれ、酵素によってアセトアルデヒドという成分に分解されます。このアセトアルデヒドが、二日酔いの原因。この物質、元のアルコールよりも毒性が高いのです。 

アセトアルデヒドは、最終的には二酸化炭素と水に分解され、尿や汗、呼吸とともに体外に排出されます。アセトアルデヒドを分解するスピードより早いペースでお酒を飲むと、アセトアルデヒドはどんどん体内に溜まっていきます。これがアルコールが頭痛や吐き気を引き起こす仕組み。さらに翌日まで体内に残ると、いわゆる二日酔いになってしまうのです。

きのこは、お酒の席のパートナー

お酒アセトアルデヒドの解毒を促進してくれるのは、アミノ酸の一種であるオルニチン。オルニチンサイクルというアンモニア代謝の経路で働き、肝臓の解毒作用を助ける働きをします。つまり、オルニチンを多く含む食べ物が、二日酔いの予防・解消に効くのです。さらに、お酒を飲んだあとの疲労感も軽減してくれるといううれしい効果も。

しじみのみそ汁このオルニチンは、シジミに含まれていることが有名ですが、ブナシメジやブナピーは、しじみの約5〜7倍も含んでいます。調理しやすくお酒のおつまみにも最適、しかも二日酔いまで防いでくれるきのこは、いわば「お酒の席のパートナー」。自宅ならきのこ入りのサラダやソテー、〆にはきのこ雑炊など、お店でもきのこが使われているメニューをお酒とセットで。きのこパワーで、おいしく楽しくお酒が飲めますよ。

気になるカロリーオーバーもきのこが解消!

子供と食事お酒を飲み過ぎてしまうと、二日酔いだけでなく、カロリー摂取過多にもつながります。また、摂取カロリーが増えるのは、お酒の機会が多い大人だけではありません。夏休み中の子どもたちも、帰省先でごちそうを出されたり、アイスなど冷たいお菓子を多く食べてしまったりと、いつも以上に食べ過ぎてしまいがちなもの。ご存知のとおり、きのこは低カロリーで食物繊維が豊富。日頃の料理に加えることで「かさ増し効果」が得られ、便秘の改善にも効果を発揮します。外出することが多い夏休み期間中には、つくり置きできるメニューが便利。お酒のおともとしても優秀、家族の健康づくりにも役立つきのこで、忙しい夏を乗り切りましょう!

 

おすすめレシピ

お酒のアテとしてはもちろん、冷蔵庫に用意しておけば、夕食づくりもパパッと済ませられて便利です。
これぞきのこを使った時短術!