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きのこで菌活。

夏バテ知らずの優・涼・生・活

菌活とは菌の力を利用した食品を食べることで、健康やキレイを目指し、もっとイキイキとした生活を送ろう!というものです。
チーズ、ヨーグルト、味噌、きのこなどの食品はビタミンや豊富な栄養を含むことから、整腸作用や美肌効果、老化防止などが期待できる女性の味方です。

その中でも、きのこに注目してみてください。

「菌」という字の訓読みは、なんと「きのこ」。実は、きのこは菌をそのまま食べることができる唯一の食材なのです。きのこは低カロリーなのはもちろん、腸内の善玉菌のエサになる食物繊維が豊富で、腸内環境の改善に役立つ優れものです。さらに、様々な美容・健康機能の研究も進んでいます。さらに旨みもたっぷりで、どんな料理にも相性がよく、いつもの食事にきのこを入れるだけで簡単に、手軽に「菌活」ができるのです。毎日の美容と健康は、食事から。さぁ、毎日きのこで菌活続けましょう!

菌活についてもっと詳しく知る!

今月のきのこで菌活
vol.4夏バテ知らずの優・涼・生・活

7月になると、遂に夏本番。夏休みにお盆休み、レジャーなど楽しみも満載ですが暑さによる夏バテが心配な方も多いことでしょう。そこで今回は涼しく夏を乗り切って代謝をアップする為の菌活のコツをご紹介します。

夏バテ予防&代謝アップのビタミンB群

暑さで食欲がなくなってくるとついつい麺類などで軽く済ませてしまいがちですが、夏バテはその食欲減退からくる“栄養不足”が原因の一つになります。

例えば麺類の主な栄養素は炭水化物ですが、炭水化物を代謝する為にはビタミンB1やB2などのビタミンが必要不可欠。しかし、これらが不足すると炭水化物が代謝できずに疲労物質が溜まり夏バテの原因になってしまいます。また、大量に汗をかくことや胃の消化力が落ちて食欲が減退する為に起こる夏痩せに繋がることも。

そこでおススメなのがビタミンB1、B2を多く含む食品であるきのこです。きのこはビタミンB群を含んでいるだけでなく旨みが豊富でどんな料理にも合いやすいというメリットも有ります。冷やしうどんにはキノコあんをかけたり、ビタミンを豊富に含む夏野菜や豚肉ときのこで回鍋肉にしたりするなど、あっさりとし食欲もわきそうな美味しい組み合わせで代謝を上げつつ夏の料理で夏バテ予防を行ってみましょう。

“βグルカン”で夏の免疫力アップ!

夏バテは、食欲減退からくる栄養不足の他に、外の気温と室内の気温の差に体が対応しきれないことなども原因となりますが、まず一番大事な対策としては「体の免疫機能を保つこと」です。免疫機能を保つと夏風邪や夏バテ、そして夏の最大の敵である熱中症にもかかりにくくなります。その為には睡眠・運動などの生活習慣を規則正しく行う事が重要ですが、“食べ物”からのアプローチも大切です。きのこに含まれる糖質の一種であるβグルカンはきのこや酵母などの細胞壁に存在する成分で糖質の一種ですが、人間の体内で免疫機能を司っているナチュラルキラー細胞やNK細胞などの働きを活性化する為、体外から入ってきたウイルスなどを撃退し免疫機能を向上させると言われています。

ビタミンB群を豊富に含む豚肉ときのこを組み合わせて冷しゃぶにしたり、冷やし中華に加えたりした、“冷食スタイル”にするのが夏でもβグルカンを気軽に摂るコツです。

また、土用の丑の日でお馴染みのスタミナ食材“うなぎ”ときのこをそうめんにトッピングした「うなそうめん」にすると更にスタミナ効果アップが期待出来ます。そうめんと合わせることで食が細くなってもしっかり栄養補給も出来ますね。今年の土用の丑の日は涼しく、よりヘルシーな食べ方に挑戦してみては如何でしょうか。

夏太り、飲み過ぎにもきのこで対策!

一方で、最近では冷たいデザートや飲み物を摂りすぎたり、夏バテを解消しようとスタミナ食をとることでカロリーオーバーになり、夏太りにつながる例もあります。きのこは栄養豊富なうえ低カロリーなので、夏太り対策にも嬉しい食材です。

また、夏太りに加えて、夏はビールなどを飲む機会も多くなるため、飲酒の際の体のケアもポイントとなります。例えば、ビールなどのお酒が進みがちな人にもきのこがおすすめです。

ブナシメジやブナピーに含まれるオルニチンには、疲労回復とともに肝機能を高めアルコール代謝を助ける効果があると言われています。

また、エリンギにはコレステロールの摂り過ぎによる肝臓への脂肪沈着をおさえ、肝障害予防効果が期待できることもわかってきました。※1

様々な菌類を活用して夏でも涼しく美しく

江戸時代から「飲む点滴」として夏バテ予防に重宝されていた甘酒も、炒め物などの隠し味で旨みをアップさせる塩麹も麹菌を発酵させた“菌活食材“の一つです。そしてどちらも夏バテ予防に良いとされるビタミンB群を含んでいます。例えば甘酒は砂糖やみりんの代わりとして醤油等と一緒に絡めて甘さをプラスしたり、塩麹は食塩の代わりとして炒め物などに活用できます。

甘酒や塩麹ときのこを合わせて料理することで菌活効果をより一層アップさせ、夏の元気な体づくりに一役買ってくれます。

他にも、酢酸菌で発酵させた「お酢」にはクエン酸が含まれており疲労物質である乳酸の代謝を行うためこれも夏バテ予防効果が期待出来るので、お酢を効かせたきのこのマリネなどさっぱりと涼しげなメニューもおススメです。

今年の夏は、きのこで賢く菌活を実践して、夏バテ知らずの健やか美人を目指しましょう!

【監修】管理栄養士 川村郁子先生

  • ※1:肝障害予防効果 日本菌学会第45回大会(2001年)

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