人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】ヒメヒガサヒトヨタケ
梅雨が明ければいよいよ夏本番。暑さや強い陽射しなどが身体にこたえる時期ですが、お気に入りのデザインの “日傘”を差せば、気持ちも明るくお出かけできそうですね♪
そこで今回は、夏のかわいい日傘を連想させるきのこ『ヒメヒガサヒトヨタケ』をご紹介します。
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ヒメヒガサヒトヨタケは、世界中で見ることができ、春から秋にかけて畑・草地の上や、林内の落ち葉の上に群れになって顔を出します。
傘の直径は約1~3cmほどで、発生してまもなくは卵型をしています。その後成長とともに開いていき、中央がくぼんだ平らな形に変化していきます。
表面は灰色と灰褐色が交互に並んだ放射状の溝があり、中央のくぼんだ部分は茶色っぽくなっていることが特徴です。
一方、柄の長さは約4~7㎝、太さは約1~2cmで白色や褐色を帯びています。
ヒメヒガサヒトヨタケは漢字で「姫日傘一夜茸」と書き、“姫”のように愛らしい小型のきのこであることと、日本の伝統的な帽子の “日笠”に似ていることが名前の由来となっているそうです。
役割は同じですが、ヒメヒガサヒトヨタケが傘を広げた姿は、オシャレな日傘のようにも見えますね♪
また、一般的に名前に「ヒトヨタケ」と付くきのこは、傘が“一夜”で溶けてなくなってしまうという特徴があります。しかし、ヒメヒガサヒトヨタケの傘は溶けることはなく、紙のように薄くなって残ることも大きな特徴の一つです。
ちなみに、ヒメヒガサヒトヨタケは、以前ご紹介した「コツブヒメヒガサヒトヨタケ」にもよく似ています。肉眼で判断することは難しいのですが、顕微鏡で観察するとヒメヒガサヒトヨタケの胞子の方がひと回り大きいことから見分けられるそうです。
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夏に向けて気持ちが高まる時期。一方、陽射しも強くなってきますので、日傘を使ったり食事でエネルギーをチャージしたりして、毎日を元気に楽しんでいきましょう!
【出典】
・今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編(2011)「増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ」株式会社 山と渓谷社,東京
・前川二太郎 編著 (2021)「スタンダード版 新分類 きのこ図鑑」株式会社 北隆館,東京
・奥沢康正 奥沢正紀 著(1998)「きのこの語源・方言辞典 」 株式会社 山と渓谷社,東京
・今関六也・本郷次雄 編(1989)「原色日本新菌類図鑑(Ⅰ・Ⅱ)」株式会社 保育社, 大阪
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