乾燥シーズンも怖くない!「菌活」で始める肌の冬支度
2026.11.01
11月に入り、日中も肌寒さを感じる日が増えてきましたね。秋から冬へと移り変わるこの時期は、空気が乾燥し始めることで「肌がカサカサする」「手や唇が荒れやすくなった」など、様々な肌トラブルを感じている方が多いのではないでしょうか。加えて、室内では暖房の使用により湿度も下がるため、自分でも気づかないうちに肌のうるおいが失われてしまい、乾燥しやすくなってしまいます。
そこで今月は、乾燥が本格化する冬に向けたスキンケア術や、食事によるうるおいケアについてご紹介します。日々の小さな積み重ねで肌の内側から“うるおい”と“つや”を手に入れ、これから到来する冬もキレイな素肌をキープしていきましょう!
INDEX
- 夏との落差が原因?この時期乾燥が気になる理由とは
- うるおいを保つカギは“バリア機能”にアリ
- 食事で叶える!肌に嬉しいきのこの栄養素
- 3つの“ない”で健康素肌をキープしよう
- 年代別!秋冬の美容ケアのポイント
夏との“落差”が原因?この時期乾燥が気になる理由とは
肌の乾燥は一年を通して起こりうるものですが、冬に向けたこの時期に最も乾燥を感じやすい原因の一つとして、空気の乾燥だけでなく、夏の間の汗や皮脂による肌のベタつきとの落差があると考えられます。
夏は空気の中の湿度が高いうえに、暑さから水分補給をこまめに行っていることや皮脂の分泌が増えることもあるため、乾燥は感じにくい傾向にあります。一方で、11月に入ると気温が下がることで湿度も低下しやすく、さらに、夏に比べて汗をかきにくいことや寒さから喉の渇きを感じにくくなることで、水分補給の頻度が減りやすい傾向にあります。加えて気温と湿度の低下で皮脂の分泌量自体も減るため、夏よりも肌のうるおい不足を感じやすくなってしまうのです。

うるおいを保つカギは“バリア機能”にアリ
このように、肌のうるおい不足の原因は肌の内側と外側の両方にある一方で、健康的な肌は、一番外側にある角質層や皮脂によって、身体の水分が必要以上に逃げるのを防ぎ、外部からの刺激や異物が入り込むのを防ぐ機能を持っています。
しかし、空気の乾燥や水分不足をそのままにしていると、肌の水分が失われることで角質層のバリア機能が乱れてしまい、さらに肌の水分が失われやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。
こうしたバリア機能を維持するためには、一般的に保湿クリームや美容液による「外側からのケア」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、角質層のバリア機能を保ち、乾燥に負けない健やかな肌をつくるためには「内側からのケア」も大切になってきます。例えば、肌の材料となる「タンパク質」やその代謝を促す「ビタミンB6」、肌や粘膜を正常に保つのに欠かせない「ビタミンB2」を食事で摂り入れたり、うるおい不足を防ぐための水分補給を意識したりすることで、肌そのものが持っている「バリア機能」を高めることができるのです。

食事で叶える!肌に嬉しいきのこの栄養素
乾燥から肌を守るためには外的なケアと合わせて、食事や水分補給といった内側からのケアが不可欠です。肌ケアに必要な栄養素に「ビタミンB群」がありますが、このビタミンB群が豊富な食材の一つが「きのこ」です。ビタミンB群をはじめとする、美容ケアに欠かせないきのこの栄養素についてご紹介します。
【ビタミンB2】
別名「美容ビタミン」とも呼ばれ、脂質の代謝を促すことで肌や髪、爪の再生を助けます。また、肌や粘膜の健康を保つことでバリア機能の維持にも役立ちます。
【ビタミンB6】
肌や髪そのものの材料となるタンパク質の代謝に欠かせない栄養素。その他のビタミンB群と合わせて、肌や粘膜の再生を促します。
【エルゴチオネイン】
きのこ類特有の天然アミノ酸の一種で、強力な抗酸化作用を持ち、皮膚細胞へダメージを与える活性酸素を抑えることで、シワやたるみ、シミなどの予防に役立ちます。また、肌のハリやつやを高め、うるおいを保つ働きもあります。

上記の栄養素に加えて、きのこは90%以上が水分であるため、食事から効率よく水分を摂ることができ、水分不足による肌の乾燥を防ぐ一助となります。冬に向けて、健やかなうるおいのある肌を維持するためにも食事に「きのこ」を取り入れて、健康的な肌の土台を作っていきましょう。
3つの“ない”で健康素肌をキープしよう
冬の健やかな肌を保つためには、食事に加えて「洗いすぎない」「乾かしすぎない」「こすらない」という生活習慣を意識することが大切です。
特に肌を清潔に保つことは肌ケアの基本ですが、清潔を意識するあまり熱い湯や過度な洗顔料の使用は、肌に必要な「皮脂」を落とす原因にもなるため「洗いすぎない」ことを意識することが大切です。
さらに冬は暖房の使用により室内でも湿度が低くなりやすいため、肌の水分が失われやすくなっています。「乾かしすぎない」ためにも、こまめに保湿クリームを使用したり、加湿器などを活用したりしましょう。そして、洗顔後や入浴後はタオルなどでやさしく押さえるように水分を拭き取り、「こすらない」ことで肌への刺激をできるだけ減らすことも大切です。

こうした習慣は顔だけでなく、冬に乾燥しやすい「手」や「唇」、「髪」なども同様です。水仕事の多い方は手の皮脂が失われやすく、また風邪対策などで手を念入りに洗ったりアルコール消毒をこまめに使用したりすることも手荒れにつながるため、洗った後にハンドクリームなどで保湿する習慣をつけましょう。
また、唇はもともとの皮脂腺が少なく、冬に乾燥しやすい部分です。リップクリームなどを持ち歩き、食事や歯磨き後などは特に乾燥しやすいため、こまめに保湿ケアをするといいでしょう。
髪の毛は入浴後に自然乾燥などはせず、ヘアミルクなどを使用して乾燥ケア&ドライヤーの熱によるダメージを軽減することが大切です。日々のちょっとした習慣を見直したり、食事の工夫をしたりすることで、乾燥が本格化するこの時期もうるおいのある美しい肌や髪を維持していきましょう。
年代別!秋冬の美容ケアのポイント
最後に食事や生活習慣に加えて、年代別に気を付けたい美容ケアのポイントをご紹介します。
【子ども】
子どもの肌は大人に比べて薄くデリケートなため、秋冬の乾燥による刺激を受けやすいとされています。入浴後はできるだけ早く、タオルによる摩擦にも注意ながら優しく抑えるように拭き上げし、肌が乾燥する前に子ども用の保湿剤でたっぷりと保湿を行いましょう。また、子どもは成長期であり、身体をつくるために多くの栄養素を必要とします。美容というよりもまずは成長の基本となる身体を支える食事として、栄養バランスを整えること意識していきましょう。
【若年層】
若い世代では、SNSやメディアなどに触れる機会が多いことから、肌トラブルがあるとその場で取り上げられた化粧品や美容アイテムに目が向きやすくなります。しかし、肌の状態は外的なスキンケアだけでなく、睡眠不足、ストレス、食事の偏り、水分不足など、日々の生活習慣も大きく影響します。特に年末年始が近づく忙しい時期には、朝食を抜いたり、食事を簡単に済ませたりしがちです。健やかな肌を維持するためにも、毎日の食事と生活リズムを見直し、栄養豊富なきのこなどの食材を取り入れることから始めましょう。
【中年層】
中年期になると、仕事や家庭の両立による忙しさなどで自分自身のケアが後回しになりがちです。「少しくらい乾燥していても大丈夫」と入浴後や洗顔・手洗い後に放置せず、直後の保湿を習慣にすることが大切です。また、年齢と共に体内の水分が減りやすいため、顔だけでなく、手、肘、膝、すねなども乾燥しやすくなります。入浴の前などに乾燥しやすい部分をチェックし、肌トラブルにつながらないよう食事と共に保湿ケアを取り入れましょう。
【高年層】
年齢を重ねると、体内の水分量や皮脂の分泌量が減少するため、肌が乾燥しやすくなることがあります。また、加齢とともに食事量も低下しやすいため、水分だけでなく肌や身体の維持に必要な栄養素も不足しやすくなります。食べられる量が少なくても、魚、卵、大豆製品、肉などのタンパク質を意識し、その代謝を促すきのこや野菜も組み合わせていきましょう。また、熱いお湯での入浴は避け、入浴後は早めの保湿をするなど、肌の水分を逃がさない工夫が大切です。
冬の初めの美容ケアで大切なのは、「乾燥してから対策する」のではなく、乾燥しにくい肌の状態や環境を日頃からつくっておくことです。保湿をする、室内の乾燥を防ぐ、肌をこすりすぎない、バランスの良い食事を意識するなど、一見当たり前に思えることでも、“肌にやさしい”習慣を積み重ねることが冬の肌を守るための大切な土台となります。きのこで菌活を取り入れた内側からのケアと、化粧品による外側からのケアの両方を意識して、乾燥に負けないつや肌を維持し、本格的に寒くなるこれからの季節も楽しんでいきましょう。
profile







