PAGETOP
Do my best, GO! 〜輝く女性たち

第11回 花生師 TinyN Abri主宰 岡本典子さん

2021.12.01
第11回 花生師 TinyN Abri主宰 岡本典子さん

自分らしさを探求しながらイキイキと人生を楽しんでいる方に、生き方のヒントをうかがう連載企画「Do My Best, Go!」。第11回は、花生師として多方面で活躍されている岡本典子さんのインタビューをお届けします。

可憐なバラに野生的なワイルドフラワーを組み合わせるなど、ただ可愛いだけではないニュアンスのあるフラワーデザインに定評のある岡本典子さん。現在、メディアやイベント、店舗などで花のスタイリングを手がける一方、2児の母として子育てにも励んでいます。多忙な毎日を送りつつも、いつも太陽のように明るいオーラを発している岡本さんに、健やかな心身をキープするための秘訣を教えていただきました。

岡本典子さん

帰国後、まさかのアルバイト生活!?

小さな頃から草花が好きで、高校卒業後は短大の園芸生活学科に進学。その後、「いつか海外に行きたい」という昔からの夢もあって、岡本さんはイギリスのカレッジへ花留学をします。「滞在中、フランスやベルギーなどにも足を運び、ヨーロッパのさまざまなガーデニングを見て学びました。毎日が新鮮で楽しく、気づけば4年間近く滞在していました」と微笑む岡本さん。

留学中にフラワーデザイナーになるための国家技能資格NVQ(National Vocational Qualification)の最高レベルを取得。地元のフラワーショップでインターンシップ生としても働き、草花に関する知識だけでなく経営のノウハウも学び、晴れて帰国の途につきます。

「今思うととても恥ずかしいのですが、当時の私は根拠のない自信に満ち溢れていました。『私は何でもできるのよ』って。そんな状態のときに、六本木にあるゴトウフローリストでのアルバイト情報を見つけたんです。高品質の花を取り揃えていることで有名なお店だったので、きっと華やかな仕事内容だろうと勝手に想像していたのですが、募集していたのは配送用の花の箱詰め作業。もっと表に立つ仕事がしたかったので、応募は見送ろうとしたところ、友人から『華やかな世界の裏舞台が見られるいい機会じゃない』とすすめられ、確かにそうだと納得し、履歴書を出したんです」

岡本典子さん

チャンスを掴めたのは、友人の助言のおかげ

国内のフラワーショップでの経験はありませんでしたが、岡本さんは英語が話せるという理由もあって見事採用が決まり、さっそくアルバイト生活が始まります。

「当初は、仕事内容にあまり期待していませんでした。でも働きはじめてみると、本当に多くの外国人のお客様がいらっしゃって。六本木という土地柄、大使館の方などが頻繁に利用されるお店だったのです。そのため、箱詰め業務以外にも、外国人のお客様の対応もするようになり、最終的にはクリスマスに販売するオーナメントの買い付けやウェディング用のアレンジメントも任されるようになっていました。あそこまで成長できたのは、アルバイトに迷っていたときに助言をくれた友人のおかげです」

岡本さんは、ゴトウフローリストで3年ほど働いた後、南青山にあるフラワーショップの店主などを経て、2015年に三軒茶屋でアトリエTiny N Abriをオープンしました。

岡本典子さん

毎回新鮮な気持ちで仕事に臨めるのが、花生師の醍醐味!

現在、雑誌や展示会、店舗などのディスプレイを手がける一方、イベント出店やアレンジメント教室の講師を務めるなど、活躍は多岐にわたります。多方面からのオファーが絶えない岡本さんですが、彼女のアレンジメントの魅力は、何と言ってもその独特の世界観にあります。「自分自身の好みもあるのかもしれませんが、美しいだけ、可愛いだけのアレンジメントだと落ち着かなくて……。野生的な草花やシックな花器を足して、陰影のある表情を出すのが好きなんです」と目を輝かせます。

自然の恵みである草花はパワーに満ち溢れています。例えば、同じバラでも季節によって雰囲気が違うように、一つひとつ表情が異なります。そのため、「常に新鮮な気持ちで仕事に取り組めるのも、花生師の醍醐味」なのだとも、教えてくれました。

岡本典子さん

何でも楽しんでいる姿を子どもたちに見せたい

ニュアンスのあるアレンジメントで人々を魅了する岡本さんですが、家に帰れば中学2年生と小学6年生のお子さんをもつママに変わります。「子どもたちが大好き! 無償の愛ってこういうことを言うんだなって、母親になって初めて実感しました」。母業で意識している点を尋ねると、「自分の楽しんでいる姿を子どもたちに見せることです」と即答。

「仕事で疲れて帰ってきても、『あなたたちのおかげで今日も頑張れたよ〜』って笑顔でハグして感謝するんです。実際、子どもたちの顔を見たら疲れなんて一気に吹き飛んで幸せになってしまうのですが、そうした思いを直接伝えることで、二人も満ち足りると思うのです。おかげさまで、主人を含め家族4人、我が家はとてもいいチームを組めていると思います」

岡本典子さん

岡本さんの楽しむ姿勢は、こんなところにも。「例えば、何でもない日の夕食に、豪華なテーブルセッティングを用意してフォークとナイフで食べたり、お皿に大きな葉っぱを敷いてリゾート風を演出したり。いつでも遊び心は忘れません。子ども達も毎回大喜びですよ!」

きのこは、調理前にさっと干すのが私流

「フラワーアレンジメントにかぎらず、もともと何かを作るのが好きで、料理もその一つ。毎週月・水・金曜日は早朝4時に起きて都内の花市場に花卉を買い出しに行くのですが、そんな忙しい朝でも家族の朝食作りは欠かせません。毎日をパワフルに過ごすためにも、日々の食事は大切ですからね」

岡本家の食卓は、旬を意識した料理が多く、季節の野菜を使ったサラダもたびたび登場します。「見た目も食感も、味も良いので、きのこはサラダのトッピングにぴったり。しめじ、エリンギ、マッシュルーム……数種類のきのこを混ぜて食べるのが好きです」。きのこ類は、一晩干してから使うのが岡本さん流。「台所でさっと干すだけですが、旨味が増して美味しいんです」

岡本典子さん

キャンプ料理のお気に入りは、シンプルな炭火焼

家族でキャンプに出かけることも多く、その際もきのこ類が欠かせません。「以前は鮭のムニエルの付け合せなどにしていましたが、年々シンプルな味を好むようになってきたせいか、シイタケやエリンギなどを炭火焼きにして塩をふって食べるのが最近のブーム。子ども達もこの食べ方にハマったようで、キャンプに行くと必ずと言っていいほど作ります。屋外で食べると、普段とはまた違う味わいがあって、きのこはいつ食べても飽きませんよね」

また、岡本さんはコロナ禍を経験したことで、免疫力を高めるための腸活にも興味を持ち始めたそうです。「食物繊維やビタミンB・Dの豊富なきのこ類は、腸の働きを励ます作用があると聞きました。まさに腸活にぴったりの食材ですよね。家族みんながずっと笑顔でいられるように、もっときのこに注目していきたいです」

仕事に子育てにと、忙しい日々を送る岡本さんですが、はつらつとした笑顔からはそんな様子を微塵も感じさせません。取材中も笑いが絶えず、こちらまで幸せな気分に! 何でも楽しむ姿勢は、周りの人まで元気にするのでしょう。

profile

岡本典子

(おかもと のりこ)

■恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒業後、イギリスへ花留学。花コンペティションにて多数の優勝や入賞を果たすほか、国家技能資格(NVQ)最上級を取得。帰国後、2015年にアトリエTiny N Abriを三軒茶屋にオープン。メディアや展示会、店舗などでのディスプレイのほか、講師やイベント出店も務める。著書に『花生活のたね』(エクスナレッジ)、『はじめてのスワッグ』(文化出版局)がある。
Instagram: @hanaikeshi

きのこらぼに無料会員登録をしていただき、ログインした状態で記事をご覧いただくとポイントがもらえます。
貯まったポイントは、プレゼント応募にご利用いただけます。