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きのこアルバム

人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。

【きのこアルバム】ブクリョウ

ようやく秋らしい気候となり、秋の味覚がおいしい季節となりましたね。秋が旬の食材はたくさんありますが、中でもサツマイモを思い浮かべる方も多いかもしれません。

そんな、サツマイモのような姿をした土の中でひっそりと育つ“きのこ”があることをご存知でしょうか?

そこで今回は、まるで“サツマイモ”のようにも見えるきのこ『ブクリョウ』をご紹介します。

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ブクリョウは、中国やアメリカ、オセアニア、日本、東南アジアなどに分布するきのこでマツの根に発生するといわれています。
よく店頭に並ぶきのこの形とは少し違い、傘や柄を持った姿ではなく、地中に「菌核(きんかく)」をつくるのが特徴です。
※菌核とは、きのこの本体である“菌糸”が変化して、寒さなど、外界の厳しい条件に耐えられるように大きな塊状になったものをいいます。

ブクリョウの菌核の大きさはサツマイモほどのものから、人の頭ほどになるものまであります。また、表面は灰褐色でしわがあり、内部は白っぽい色をしているそう。

過去にわが研究所の研究員が見つけたブクリョウがこちら!

なんと、重さは1.6kgを超える大きさです!
土の中に、こんなに大きなきのこが眠っているとは驚きですよね。

一方で、ブクリョウは地中に発生することから、見つけるのも簡単ではありません。
「茯苓突き(ぶくりょうつき)」と呼ばれる、鉄製の長い針のような道具を使い、マツの周辺の地中を刺して探します。針の先に白い粉状のものが付くことで、ブクリョウがある場所を確認するのだそうです。

さらに、ブクリョウは古くから薬用として利用されてきたきのこでもあるんです。菌核の表面を取り除いて乾燥させたものは、生薬「茯苓(ぶくりょう)」として、漢方の処方に用いられています。

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サツマイモなど秋の味覚がそろい始め、食事がおいしい季節。秋の大地の恵みを楽しみながら、元気に秋を過ごしていきましょう!

【出典】
増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ p.483
Yong L., et al., Molecules, 2025, 30(6), 1193
御影雅幸ら, J. Jon. Bot., 1993, 68(2), 114-121

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