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ライフアップコラム

食欲が落ちやすい夏に!食欲不振・胃もたれを解消するおすすめのツボ4選

2026.08.10
食欲が落ちやすい夏に!食欲不振・胃もたれを解消するおすすめのツボ4選

夏休みシーズンとなり、夏ならではのイベントが増える時期ですね。一方で、厳しい暑さが続くこの時期は「食欲がわかない」「少し食べただけで胃がもたれる」といった胃腸系の不調を感じている方も多いのではないでしょうか。食べる量が減ると栄養も不足してしまい、夏バテや熱中症の原因となるため注意が必要です。

そこで今回は、夏の食欲不振の原因を東洋医学の視点から紐解くとともに、食欲不振を防ぐおすすめのツボを4つご紹介します。さらに、夏バテ予防に役立つ食事のポイントも合わせてご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

INDEX

夏に食欲がなくなる理由とは

東洋医学では消化吸収を担う胃腸を「脾(ひ)」と呼びますが、脾は乾燥を好み、湿気を嫌うのが特徴です。しかし、日本の夏は高温多湿のため体内に侵入した「湿邪(しつじゃ)」が脾の働きを妨げ、消化物を運ぶ機能が低下してしまいます。その結果、お腹の張りや食欲不振といった不調が現れやすくなると考えられているのです。

また、暑さがピークとなるこの時期は、大量の汗をかくことで水分だけでなく、生命エネルギーである「気(き)」も一緒に流れ出てしまいます。気が不足すると消化する力そのものが弱まってしまうため、さらに食欲が落ちるという悪循環に陥ってしまうことも。他にも、暑いからといって冷たい飲み物や食べ物ばかり摂っていると、弱っている脾を内側からさらに冷やし、消化機能を一層低下させてしまうため、お腹の張りや食欲不振などの不調につながりやすくなってしまうのです。

胃腸の働きをサポートする食欲不振におすすめのツボ4選

8月のツボ1. 水泉(すいせん)

<ツボの位置>
内くるぶしとかかとを結んだ線のちょうど中央あたりの、くぼんだところにあります。

<水泉とは>
腎経(じんけい)という経絡上にあるツボです。東洋医学では、体内の水分代謝を促す働きがあるとされ、汗で失われたうるおいを補いながら、体内に溜まった余分な湿気(湿邪)の排出をサポートすると考えられています。また、余分な水分によるむくみを和らげ、胃腸の働きを整えることにも役立ちます。
親指の腹をツボに当て、心地よいと感じる強さでじんわりと押し揉んでみましょう。深呼吸に合わせて数回繰り返すのがおすすめです。

8月のツボ2. 関元(かんげん)

<ツボの位置>
おへその中心から真下に向かって、親指3本分ほど下がったところにあります。

<関元とは>
身体の中心を通る任脈(にんみゃく)という経絡にあるツボです。関元の「元」は「元気」に由来するとされ、名前の通り、東洋医学では生命力やエネルギーを養う場所と考えられています。胃腸の働きを整え、食べたものの栄養を全身に巡らせてくれます。特に、冷えが原因で食欲が落ちているときは、指でやさしく押すだけでなく、市販のお灸を使ったり温かい手を使ってじんわりと温めたりするのもおすすめです。

8月のツボ3. 解谿(かいけい)

<ツボの位置>
足首の前面にあり、内くるぶしと外くるぶしを結んだ線上の、ちょうど中央あたりにあるくぼみにあります。

<解谿とは>
胃経(いけい)という経絡上にあるツボで、東洋医学では胃腸の不調を整えるために用いられます。足元の気血の巡りを整えることで、胃腸の働きをサポートするとともに、足のむくみやだるさの軽減効果も期待できます。
押すときは、親指をツボのくぼみに当て、「痛気持ちいい」と感じる程度の強さで、ゆっくりと押してゆっくりと離す動作を数回繰り返しましょう。

8月のツボ4. 脾兪(ひゆ)

<ツボの位置>
肩甲骨の下端から指6本分ほど下がった高さで、背骨から左右それぞれ指2本分外側に離れた場所にあります。

<脾兪とは>
背中を通る膀胱経(ぼうこうけい)と呼ばれる経絡上にあるツボで、東洋医学では脾と深く関わりがあり、胃もたれや食欲不振など、消化器系の不調を整えるためによく用いられます。背中にあることから自力で押すのは難しいため、ご家族などに「痛気持ちいい」と感じる程度の力で「5秒間押して離す」を5回ほど繰り返してもらうのがおすすめです。

また、過去にご紹介した以下のツボも、食欲不振が気になるときにおすすめです。今回ご紹介したツボと合わせて押してみてください。

足三里(あしさんり)
中脘(ちゅうかん)

夏バテ対策に!食欲不振を助けるきのこの栄養とは

夏場の食欲不振は夏バテや熱中症の原因にもなるため、ツボ押しと合わせて毎日の食事で身体の内側から整えることが大切です。そこでおすすめの食材が「きのこ」です。

東洋医学において、きのこは生命エネルギーである「気」を補い、消化の働きを担う「脾」を助ける食材とされています。
また、栄養面で見てもきのこには夏の体調管理に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。きのこに豊富な「ビタミンB群」は、エネルギーの素となる糖質や脂質、タンパク質の代謝を促すため、スタミナ不足の解消にぴったりの食材です。さらに、きのこには食物繊維も豊富なため、夏の暑さで乱れやすい腸内環境を整えるのにも役立ちます。腸は自律神経とも深く関わっているため、腸を整えることで夏バテ対策にも効果的です。

他にも、食欲が落ちている時は、きのこをたくさん加えた温かいお味噌汁やスープにするのもおすすめです。きのこに豊富なうま味成分が料理の味わいを引き立て、食欲を刺激します。また、温かい汁物が室内の冷房により冷えた身体を内側からやさしく温めるため、冷えにより乱れやすい胃腸のケアもサポートしてくれます。

また、きのこは電子レンジで簡単に調理できるため、暑さで料理が億劫な日にもとり入れやすくおすすめです。

暑い日が続くこの時期を元気に乗り切るためにも、胃腸をいたわるツボ押しを日々の習慣に取り入れたり、栄養バランスの整った食事を意識したりして、夏をアクティブに楽しめる身体をつくっていきましょう!

参考文献
症状改善!ツボ大全.布施雅夫監修.成美堂出版.2024.7.
図解経絡と解剖学.吉田啓著.中外医学社.2023.3
予防と健康シリーズ「よく効く足のツボ」.黒須幸男.
m’s鍼灸院|ツボ紹介