春の肌ケアが1年のキレイを決める?!美肌力を高めるきのこのチカラと春の紫外線対策
2026.04.13
春本番となり、屋外で過ごす時間も自然と増えてくるこの時期。花粉のピークも過ぎ、お花見をしたり運動をしたりと、春の陽射しを満喫している方も多いことと思いますが、一方でこの時期に見落とされがちなのが春に急増する「紫外線」です。
環境省のデータによると、日本において紫外線量は3月から急激に増え始め、4月には真夏に近いレベルに達する地域もあるとされています。そのため、紫外線による肌トラブルを防ぐためにはまさに“今”の時期から対策することが大切なのです。
そこで今回は、紫外線が与える肌への影響や、この時期の肌ケアを叶える食事のポイントをご紹介します。早めの対策を心がけ、春のお出かけを思い切り楽しんでいきましょう。
INDEX
紫外線が皮膚に与える2つの影響とは
ここではまず、紫外線がなぜ肌に悪いのか、紫外線が当たると肌はどのように変化するのかをご紹介します。紫外線が皮膚に与える影響は、大きく分けて急性反応と慢性変化の2つがあります。
【急性反応】
急性反応の代表的な変化が「日焼け」で、紫外線を浴びたその日に起こる反応のことを指します。エネルギーの強い“紫外線”を浴びることで肌が炎症反応を引き起こし、皮膚に赤みや痛み、熱っぽさ、乾燥などが生じます。
【慢性変化】
慢性変化とは紫外線を長い年月くり返し浴びることにより、皮膚に少しずつ蓄積して起こる変化のこと。慢性的に紫外線を浴びることで、皮膚や血管に弾力やハリを与える“コラーゲン”と“エラスチン”が破壊され、シワやたるみ、シミなどの肌の老化現象を引き起こします。この老化現象は「光老化」と呼ばれ、加齢そのものではなく、紫外線を長年浴び続けることで肌そのものが老化することを指します。
こうした紫外線ダメージの背景には、肌での「活性酸素」の発生が関係しています。
活性酸素とは、体内に存在する酸素が変化してできる物質で、免疫機能を高めるなど、身体を守る働きもある物質です。しかし、エネルギーの強い”紫外線”やストレスなど強い外部刺激が加わることで過剰に発生すると、逆に細胞の酸化を引き起こします。酸化が進むと、肌の脂質やタンパク質がダメージを受け、皮膚細胞の働きが低下し、シワやたるみ、シミなどの肌トラブルにつながってしまいます。
また、紫外線には大きく分けて3つの種類があり、肌へ与える影響が異なります。その中でも特に気をつけたいのが、地表に届く紫外線の約95%を占める「UVA(紫外線A波)」というものです。
UVAは紫外線の中でも波長が長く、雲や窓ガラスなどを透過しやすいだけでなく、皮膚の奥にある真皮層まで届くため、シミやシワの原因になるといわれています。さらに、UVAは一年を通して地上に降り注いでおり、特に春から強さが増すため、今の時期から予防をすることが大切なのです。
覚えておきたい!肌ケアを叶える2つの栄養素
紫外線によるダメージを軽減するには、活性酸素を抑える働きのある栄養素を摂取するなど、食事による内側からの対策が大切です。
活性酸素を抑えるためには抗酸化作用のある栄養素を摂ることがポイントですが、中でも近年注目されているのが「エルゴチオネイン」です。エルゴチオネインはアミノ酸の一種で、強力な抗酸化作用を持ち、活性酸素による細胞へのダメージを抑える働きがあるとされています。
エルゴチオネインは一部の菌類や細菌など、限られた食材にしか含まれない栄養素ですが、最も効率よく摂取できる食材が「きのこ」です。
近年の研究では、きのこを食事にとり入れることで皮膚の抗酸化状態が改善する可能性が報告されています。さらに、きのこを定期的に食べることで、皮膚の水分量や肌状態が改善し、紫外線や乾燥から肌を守り、潤いも維持してくれることがわかっています。
また、皮膚の健康を維持するためにはエルゴチオネインなどの抗酸化成分の他にも、別名『美容ビタミン』とも呼ばれる「ビタミンB2」を摂ることも重要です。ビタミンB2は細胞のエネルギー代謝を助ける補酵素として働き、皮膚や粘膜の生まれ変わりをサポートしています。ビタミンB2が不足すると肌荒れや口角炎などが起こりやすくなるため、食事で積極的にとり入れていきましょう。
きのこにはエルゴチオネインをはじめ、ビタミンB2も豊富に含まれているため、美容ケアに役立つ食材です。他にも、きのこには肌の材料となるタンパク質の代謝を促す“ビタミンB6”や、肌荒れの原因となる体内の老廃物の排出を促す“食物繊維”も豊富なため、肌ケアの強い味方になります。
このように、肌の健康には栄養バランスの整った食事が大切ですが、同様に規則正しい生活習慣も大切です。十分な睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、皮膚の細胞を修復したりターンオーバーをスムーズに進めたりする働きがあります。寝不足が続くと、肌の乾燥やくすみ、シワの原因にもなりやすいため、毎日の睡眠時間をしっかりと確保することが重要です。
また、ウォーキングやストレッチなどの適度な有酸素運動は、血流を改善し、肌への栄養補給を高める効果も期待できます。運動によって新陳代謝が活発になると、体内の老廃物の排出も促されるため、肌の透明感やハリを維持しやすくなります。
このように、食事・睡眠・運動をバランスよくとり入れることが、紫外線や乾燥などの外的ダメージから肌を守る基本の習慣となるのです。
年代別!肌ケアに効果的な食事と生活習慣のコツ
さらに、食事と生活習慣に加えて、年代別に気を付けたいことと対策法をご紹介します。
【子ども】
子どもは皮膚が薄く、肌のバリア機能が未熟なため、紫外線の影響を受けやすいといわれています。幼少期に強い紫外線を浴びると皮膚がんや白内障などのリスクも高まってしまうため、屋外での活動時には帽子や日焼け止めを使用し、日焼けを防ぐことが大切です。また、成長期にはバランスの良い食事が肌の健康にも影響するため、きのこや野菜など栄養価の高い食材をとり入れるようにしましょう。
【若年層】
肌が老化する原因の約8割は“紫外線”といわれています。そのため、今のうちからしっかりと紫外線対策を行うことでいつまでも若々しい肌をキープすることができます。実際に、日頃から適切な紫外線対策をしてきた人とそうでない人では、同じ年齢でも肌の状態に大きな差が生まれることが医学的にも示されているため、日焼け止めを日常的に使用したり抗酸化成分を積極的に摂取したりする習慣をつけることが重要です。
【中年層】
中年層は肌を守る役割のあるコラーゲン量が少なくなるため、紫外線の影響がより顕著に現れやすくなります。コラーゲン量は20歳ごろをピークに徐々に減少し、40代ではピーク時の約半分まで減少するといわれており、さらに、年齢とともに肌の代謝(ターンオーバー)の機能も低下することでシミが定着しやすくなってしまいます。紫外線の中でもUVAは室内にいても影響を受けることがあるため、家にいるときでも日焼け止めを塗ったり、UVカット加工のある長袖を着たりするなど、紫外線対策を意識していきましょう。
【高齢者】
中年層でもご紹介したように、コラーゲン量や肌代謝の機能が低下するため、食事や生活習慣から肌ケアを意識することが大切です。さらに皮膚のバリア機能も衰えやすくなり、乾燥や炎症が起こりやすくなるため、クリームを使用するなど外部からのケアも重要になります。また、若い頃からの紫外線ダメージの蓄積により皮膚がんのリスクも高まる傾向にあり、皮膚がんのリスクを下げるためにも紫外線ケアは重要ですので、曇りの日でも日焼け止めや帽子などで対策をしていきましょう。
紫外線による肌へのダメージは、日々の積み重ねによって進行するといわれています。そのため、紫外線量が増え始める春から対策をしておくことが肌トラブルの予防にも効果的です。外側からの紫外線対策に加えて、肌ケアに役立つ「きのこ」を毎日の食事にとり入れて、長期的に肌の健康を維持しながら、春本番もアクティブに楽しんでいきましょう。
参考文献
エルゴチオネインが肌のうるおいを守る!最新の研究結果と軌跡 | きのこらぼ
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