人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】ハリガネオチバタケ
梅雨の季節となり、傘を持って出かけることが増える時期。雨の日は憂鬱になることもありますが、街で色とりどりの傘が並んでいるところを見ると、ふと気持ちが和らぎますね。
そこで今回は、おしゃれな雨傘を連想させるきのこ『ハリガネオチバタケ』をご紹介します。
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ハリガネオチバタケは日本を含む北半球や、南米、アフリカなどで見られるきのこ。夏から秋にかけて広葉樹の落ち葉の上に群れになって顔を出します。
傘の直径は約1~2cmと比較的小さめで、鐘型や丸い山型をしています。表面の色は黄土色や赤みがかった茶色で、放射状の溝があることが特徴です。この溝があることで、なんだか“あの”有名なきのこ型のお菓子のようにも見えますね♪
一方、傘の裏側は白色で、ひだとひだの間隔が広く、ひだの数は13~15枚と言われています。
また、柄の太さは約1mmで長さは約4~7cmほど。写真で見ると細く弱々しい印象もありますが、実は針金のように強靭な柄を持つのもハリガネオチバタケの特徴の一つ。柄の表面の色は黒褐色ですが、傘の付け根に向かって白くなっているのも特徴的です。
ちなみに、ハリガネオチバタケの名前は、柄が“針金”のように細く強いことと、“落ち葉”の上に発生することが由来となっています。
また、ハリガネオチバタケは「スジオチバタケ」や、以前ご紹介した「ハナオチバタケ」ともよく似ています。
スジオチバタケは傘の溝の部分が紫色を帯びており、ハナオチバタケはひだの数が16~19枚で少し多いという違いがあります。
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気分が沈みがちな梅雨ですが、お気に入りの傘を持って出かけたり梅雨ならではの景色を楽しんだりしながら、夏に向けて元気に過ごしていきましょう!
【出典】
・今関六也・大谷吉雄・本郷次雄 編(2011)「増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ」株式会社 山と渓谷社,東京
・前川二太郎 編著 (2021)「スタンダード版 新分類 きのこ図鑑」株式会社 北隆館,東京
・奥沢康正 奥沢正紀 著(1998)「きのこの語源・方言辞典 」 株式会社 山と渓谷社,東京
・今関六也・本郷次雄 編(1989)「原色日本新菌類図鑑(Ⅰ・Ⅱ)」株式会社 保育社, 大阪
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