充実した毎日を”自分らしく生きる”魅力
「ピンクリボン月間」に合わせ、各分野で活躍する3人の女性へのインタビューを通して「女性が輝くライフスタイル」のヒントをお伝えしている10月のトレンドコラム。今週は、作家・メンタルコーチとして活躍している鈴木真奈美さんにお話をうかがいました。グループコーチングやセミナーは毎回抽選、個人セッションはなんと1800人待ちという鈴木さんにまず教えていただいたのは、結婚や出産、子育てなどを含む「家族」との付き合い方・考え方についてです。今週の「きのこで菌活。」の女性にも増加中の糖尿病を予防する方法とあわせてお楽しみください。
—————— 教えてくれたひと ——————
鈴木真奈美 (Manami Suzuki)
株式会社地球ファミリー代表。上智大学ドイツ文学科卒業。「もし地球が一つの家族だとしたら」というビジョンにもとづき、株式会社地球ファミリーを設立。ビジネスとスピリチュアル、コーチング、心理学を融合したアプローチによるグループコーチングや個人セッション、セミナーを行う。これまでの研究を適用し、多方面のクライアント(アスリート・タレント・経営者、省庁、自治体、学校法人、医療法人など)に対し、個人と組織の変化をサポート。すべての人に眠っている「使命」や「魅力」を引き出すことをライフワークとしている。著書に『幸せな人だけが知っている、シンプルな生き方』(PHP研究所)、『自分磨きはもう卒業!がんばらずにぐんぐん幸運を引き寄せる方法』など。ICF国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ(PCC)。【ブログはコチラ】【Facebookはこちら】
多様化する女性の生き方。ベストな道を選ぶには?
「主婦として家庭を支える人、仕事に生きる人、働きながら子育てをする人……。現代の『女性の生き方』はとても多様化しています。それはとてもいいことですが、かつてよりも選択肢が広がっている分、どのように生きていけばいいか迷ってしまう人も増えているのだと思います」
メンタルコーチとして、毎日のようにさまざまな女性の人生の悩みに接している鈴木さんは、女性一人ひとりの価値観が多様化していることを日々、実感しているそうです。
20代から40代の女性にとっては、特にその両親の世代と「幸せのイメージ」が異なっていて、そのことが葛藤を生む原因のひとつだと言います。
両親世代の価値観や、テレビや雑誌で流される「女性の幸せな生活」のイメージには当てはまらない人生を望む人も増えている中、「女性は○○であるべき」という社会的な固定観念との軋轢が生まれているというのが鈴木さんの考えです。
「以前はよく、『女性は結婚するのが幸せ』『良い母として、子育てできて一人前』」などと言われていました。もちろん、そういう生き方が合っているという人もいると思います。しかし、社会的な価値観に自分を合わせてばかりいると、感覚が鈍ってしまい、自分が本当はどうありたいのかがわからなくなってしまいがちなんです。生き方に迷ってしまうのはそれが原因ですね。社会的な価値観に合わせて『○○がないからできない』『○○だから無理』と考えてしまう……。でも、本当は自分は何をしたいのかは、自分がいちばんわかっているはず。それを隠したりごまかしたりせず、『自分が本当に望むライフスタイル』に気づくことが、現代を生きる女性にとって大切なことだと思うんです」
「自分がどうありたいか」を意識して、心の声に従って生きることで、自分自身の感覚が研ぎすまされて、選択にも迷いがなくなっていく。さまざまな問題を抱えている現代の女性にとって、自分を尊重してあげることが、多くの悩みの解消につながるのだそうです。自分の感覚が麻痺していないかどうかを知るための一つの方法は、「食べること」を基準にしてみること、と鈴木さんは教えてくれました。
「たとえば、友人と食事をすることになったとします。そういうとき『私は何でもいいよ』と言う人も多いですよね。もちろん、本当に何でもいいと思っているのならそれでいいんです。でも、たとえば友人が『パスタにしよう』と言ったとき、本当は別のものが食べたいのに『いいね!』なんて合わせてしまうようなら要注意。一見、協調性があっていいようにも見えますが、これは自分の心の声をスルーしている、つまり自分を軽んじていることになるんです」
こんなふうに、日常の中にある些細な欲求も自分でも気づかないうちに押し殺してばかりいると、自分は本当は何が好きで何が嫌いかがわからなくなってしまうのだそうです。解消するには、自分の心の声にていねいに耳を傾けてあげること。そして、できる範囲で、自分を尊重してあげること。
「『小さな問い』からはじめてみるといいと思います。『自分は今、何を感じているんだろう?』『何がうれしくて、何が幸せなんだろう?』。本当にちょっとしたことでいいんですし、ほんの数分考えてみるだけでいい。『好きだな』と感じることを、一つひとつ集めていって、そこから生まれたモチベーションに素直に従ってみる。それが、よりよい選択をし、より良く生きるための第一歩だと思います」
自分らしく生きるための「小さな問い」
・あなたの素晴らしいところはどこだろう?
・あなたの素晴らしさが、周りにどんな影響を与えているだろう?
・そこに意識を向けると、どんな気持ちがわいてくるだろう?
・あなたが愛おしいと想う人、大切に想う人は誰だろう?
・その人を思い浮かべると、どんな想いになるだろう?
・今日を最高の一日にするために、具体的に意識することは何だろう?
・今、あなたの人生で、恵まれていることは何だろう?
・今、感謝できることは何だろう?
一日1分でも、このような「小さな問い」を自分の中でする習慣をつけると、自分の考えにのっとって判断できるようになる、と鈴木さんは教えて下さいました。
自分らしく生きることで、ふさわしい出会いが訪れる
続けて、鈴木さんにうかがったのは、結婚や出産、子育てといった、女性のライフイベントにおいて決断するときの考え方について。鈴木さんはセミナーやグループメンタリングでは恋愛や結婚そのものをテーマにすることはないけれど、パートナーシップを考えることは大切なテーマだと言います。
「本当にさまざまなケースがあって、それぞれレベルも異なりますが、パートナーとの出会いについては、3タイプあり、生まれる前にタイプを決めてきているように感じます。パートナーとともに課題や試練を乗り越えることで自分自身を成長させる人もいれば、自らの課題をクリアしてから出会う事を決めてきているタイプも。また、黒柳徹子さんのように、結婚とは関係のない人生を送ると決めている人もいるようです。共通して言えるのは、自分らしい人生を生きることで、ふさわしい出会い(同性・異性に限らず)が自然と訪れるということなんです」
心を閉ざしていたり、他人に合わせて振る舞ってばかりいると、いつまでも心が満たされない。モノや仕事・お金・環境など、外的な要因が幸せや価値を決めるのでなく、自分の幸せや価値は自分自身が決めていく。そんな姿勢でいることで、よりよい判断を下せるようになるそうです。
「『私はどんな人生を送りたいのか』を自分に問いかけ、出てきた答えを尊重してあげてほしいんです。それが正解かどうかを決めるのも、もちろん自分自身。そしてその道でベストを尽くしてみる。進む方向性が合っているかどうかは、実際にやってみたときの感覚で”しっくりくる”か、”違和感を覚える”かで、試行錯誤すればいいと思うんです」
最後に、マジックワードをひとつお教えします、と鈴木さんがお話してくれたのは『違って当たり前』ということ。⾃分と相⼿を切りわけ、違う意⾒を尊重することで関係性にゆとりが⽣まれ、誰かに必要以上に依存したり、振り回されたりすることがなくなっていくはずです。『他⼈軸』の問題なのに考えすぎたり、無理に変えようとしても解決にはなりません。他⼈のせいにしないことや、相⼿を思いやることが重要なんです」
【次週は、鈴木真奈美さんが語る「女性の仕事」について。仕事上の悩みの解消と、納得できる人生を送るためのコツをお届けします。次週もどうぞお楽しみに!】
健康的なライフスタイルのためには、病気の予防も重要! 女性にも増えている「糖尿病」を予防する「きのこで菌活」をおさえておきましょう。
【出典】
自分らしく生きるための「小さな問い」ほか、本文の一部は、鈴木真奈美さんの著書「幸せな人だけが知っている、シンプルな生き方 幸運は、余白に訪れる」(PHP研究所)から、引用しています。
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きのこと鶏肉の旨煮
忘年会やクリスマスなど、お酒を飲む機会の多いこの時期。きのこには、アルコールの代謝を担う肝臓で重要な働きをするオルニチンが豊富に含まれており、特にブナシメジとブナピーには、オルニチンで有名な「シジミ」の約6倍もの量が含まれています。きのこと鶏肉のうま味、ねぎの甘味が相まった、うどんのつゆにもオススメの一品です♪
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