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きのこ面白情報

かわいいきのこグッズや、不思議で楽しいきのこカルチャーをご紹介!

【きのこ面白情報】とよ田キノ子さんコラムVol.27 キノコナイト Vol.3 レポート

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こんにちは。
とよ田キノ子です。

去る7月14日、きのこに関するトークイベント「キノコナイト Vol.3」を開催し
お台場・東京カルチャーカルチャーに約100名のきのこファンが集まりました。
出演者は、きのこ文学研究家・飯沢耕太郎さん、
ガルガルというきのこの魅力にとりつかれた研究者・原田栄津子さん、
もっときのこを食べようプロジェクト・おぶちこうたさん、
『光るキノコと夜の森』を出版された写真家・西野嘉憲さん、
きのこストラップのガチャガチャでお馴染みの奇譚クラブ・佐藤純也さん、
きのこに心を奪われた音楽ユニット・rimacona(リマコナ)さん、
そして、とよ田キノ子。
という、豪華出演者を迎え、ますます濃い内容の2時間半でした!

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まずは、もはや定番となったエリンギやブナピーを使ったキノコナイト限定のきのこドリンクで乾杯!
(今回はエリンギモヒート、ブナピーレモネードの2種!)
ホクトさんのきのこをたっぷり使ったフードメニューも大変好評で、なんと過去最高の売上だったとか…!
きのこ料理やきのこドリンクをいただきつつ、きのこトークを楽しむという、
目で、耳で、口で、きのこを楽しみ尽くすのが、キノコナイトのお作法でございます。

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今回もトップバッターは、きのこらぼの菌友リレーコラムに登場していただいた飯沢耕太郎さん。
町田市民文学館で開催中の「〈きのこ×文学〉ワンダーランド」展のお話を中心に
きのこ文学やきのこグッズなど、最近のきのこライフについて。
続いて、原田栄津子さんが研究されているきのこ・ガルガル(正式名はグリフォーラ・ガルガル)のお話。
原田さんご自身が運命的な出会いによってチリで採取してきたガルガル。
そこから栽培した実物のガルガルを、当日はお持ちくださいました。
原田さんによって名付けられた和名は「アンニンコウ(杏仁香)」。
その名の通り、甘い杏仁の香りがするとは聞いていましたが、実際に体験すると想像以上に強い杏仁香!
香り高く、象牙色の美しいきのこに感動しました。
3番目のお話は「もっときのこを食べようプロジェクト」おぶちこうたさん。
毎月第一土曜日は「もっときのこをたべよう日」として、活動しているプロジェクト。
若者のきのこ離れが進んでいるとのことで、きのこ消費の現状とこれからの活動についてのお話を。
前半最後のお話は、西野嘉憲さんの『光るキノコと夜の森』から様々な種類の美しい光るきのこ写真の数々。
国内で見つかっている10種以上の発光きのこを撮影した、その幻想的なシーンに酔いしれました。
それに合わせて製作中という、奇譚クラブさんの新作はなんと「光るきのこマグネット」!
自宅やオフィスなど、あんなところやこんなところに光るきのこの森が作れてしまうなんて…!
貴重なフィギュア原型を公開していただきつつ、そのクオリティの高さに期待も高まります。
年内に発売予定とのことで、とても楽しみ!

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後半はいよいよきのこ音楽ライブ!
京都を拠点に国内外で活動されているrimacona(リマコナ)さんによる、
全世界のきのこ・菌友に捧げる きのこ音楽アルバム『キノクリ キノクラ』から、珠玉のきのこソングを。
最後の曲『キノコの国のアリス』では、作詞をされた飯沢耕太郎さんもリコーダーで参加され、一夜限りのセッション。
ボーカル・柳本奈都子さんの透き通る歌声と、ピアノ・原摩利彦さんの奏でる美しい旋律が
可愛らしさ、美しさ、怪しさ、妖艶さ…きのこの持つ様々な側面を表した歌詞と相まって
まさにこれぞ、きのこ音楽!なんだかとても贅沢な時間でした。

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そして、最後は私・とよ田キノ子のプレゼン「きのこ×ゲーム」。
なめこのキャラクターで人気を博しているスマートフォン用ゲームアプリを始め、
「不思議の国のアリス」をモチーフにしたダークファンタジーなアクションゲームや、
冬虫夏草からインスピレーションを受けてデザインされたクリーチャーが登場するホラーゲームまで
テレビゲーム内に描かれているきのこたちと、その楽しみ方などを中心にお話しました。
「きのこ×ゲーム」の良さは、きのこのある様々な世界(メルヘンからホラーまで!)を疑似体験できること。
ぜひそれを楽しんでもらいたいので、現行のタイトルをご紹介しました。
会場にお越しいただいた多くの方があまり触れることのないジャンルだったかもしれませんが、
大変好評をいただき、新たなきのこの魅力をお伝えできたのではないかなと、手応えを感じたプレゼンとなりました。

第3回を迎える今回も、ほんとうにたくさんの方に楽しんでいただけたようで、とてもうれしく思います。
ご協力いただきましたみなさんにも感謝しきりです。ありがとうございました!
これからもみんなできのこカルチャーを盛り上げられたらいいですね!
キノコナイトは今後も続けていきますので、ぜひ遊びにいらしてください。
それでは、また。
きのこのあるところでお会いしましょう!

■キノコナイト Vol.3
2013年7月14日(日) at 東京カルチャーカルチャー
[出演]
飯沢 耕太郎(きのこ文学研究家、写真評論家)
原田 栄津子(岩出菌学研究所 主任、農学博士)
おぶちこうた(もっときのこを食べようプロジェクト)
佐藤 純也(奇譚クラブ ネイチャーテクニカラー編集長)
西野 嘉憲(写真家)
rimacona(リマコナ)
とよ田 キノ子(きのこグッズコレクター、グラフィック・ウェブデザイナー)
司会:小原 賢(東京カルチャーカルチャー)
[協賛] ホクト株式会社、もっときのこを食べようプロジェクト、株式会社奇譚クラブ
[撮影] 三芳哲也、三芳泉、大島だみあん
[SpecialThanks] 小路真里江、北村宏子

【次回コラム予告】
菌友をつなぐコラム、4人目は きのこ・粘菌写真家 新井文彦さんです。
新井さんがネイチャーガイドを務める北海道・阿寒の森から、
森ときのこについてのお話を届けていただきます。
どうぞお楽しみに。

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とよ田キノ子
アートディレクター、グラフィック&ウェブデザイナー、きのこグッズコレクター。
2007年に“キノコ病”を発症し、以後「とよ田キノ子」名義で活動を開始。
キノコグッズコレクションの展示や、キノコをモチーフにしたイラスト作品展、
キノコイベント等を開催。
2011年9月、グラフィック社より出版された『きのこ(乙女の玉手箱シリーズ)』を監修。
日々、キノコの魅力を伝える“胞子活動”を行っています。
信州きのこの会会員。

とよ田キノ子さんウェブサイトはコチラ

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