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きのこで菌活。

【女性の大敵】まずは「冷え」について知る


 
日に日に気温が下がり、寒い季節が近づいてきました。
久しぶりに、手や足が冷たいなど「冷え」を感じることも増えてきたのではないでしょうか?
今週のトレンドコラムでは、今年流行の秋冬ファッションについてご紹介していますが、かわいい着こなしのためには若干薄着で我慢したりすることもありませんか。その結果、体が冷えて不調を引き起こすなんてことも・・・。
実はこの「冷え」、寒いだけではなく様々な不調につながるそうです。そもそも「冷え」ってなんだろう?どうやったら温められるの?
今回はそんな「冷え」の基礎に関するお話を、管理栄養士で女性の健康づくりにも詳しい松原先生に伺いました。

 

—————— 教えてくれたひと ——————

プロフ写真_松原

松原郁実(管理栄養士/健康食育シニアマスター)

ヘルスケア系企業、総合健康保険組合で生活習慣改善支援、ダイエットサポート、健康セミナー業務に携わる。現在は働き盛り・キレイになりたい世代の男女に向けて、忙しい毎日の中でも賢く・おいしく・楽しく食べるコツを提案している。

 

冷えの原因が2種類あるってご存じですか?

—— 編集部:寒くなってきましたね。冷えはカラダに良くないと聞きますが、特に女性の皆さんはこの時期、冷えに悩んでいるようです。この原因って一体何なのでしょうか。

—— 松 原:そうですね。秋冬の悩みの種となる「冷え」ですが、その症状は2種類に大きく分けられるんです。それは「冷え性」と「低体温」です。冷え性は手足や足先などの末端が冷えること。低体温は身体の深部が冷えることで、一般には体温36℃未満であることを言います。ご存知でしたか?

—— 編集部:「冷え」にも色々あるんですね。知らなかったです。まずは自分がどのタイプか知ることも必要そうですね。

—— 松 原:冷え性は「血行不良」とイメージをしていただければわかりやすいのですが、血行が悪くなることで末端まで血が巡らずに冷えてしまう状態です。筋肉量が少なかったり、ストレスなどが原因で体温を調整する指令が脳からカラダに伝わらずに起こります。また、低体温症は、内臓から体全体が冷たくなるイメージ。運動不足や朝食を抜くなどの生活習慣で起こる症状です。

 

生活習慣をチェック!冷えやすい生活送っていませんか。

—— 編集部:自分が冷えやすいかどうか、確認する方法はありますか?
—— 松 原:食事や生活習慣の中に「冷え」の原因が潜んでいることが多いんですよ。次の項目に当てはまる人は注意が必要です。毎日の食事生活に気を遣うことで秋は早めの冷え対策をしましょう。

【朝食を抜いている】
私たちの体温は1日の中で変動しています。その体温リズムは、活動する日中には高く、夕方を過ぎると下がり始めます。睡眠をとる夜間には低く、早朝に最低となります。そして起床して朝食を摂ることで脳や胃腸が動き出し、体温を上昇させるスイッチが入るのです。朝食を抜いてしまうと、体温スイッチの切り替えが上手く行われず、「冷え」の原因になってしまいます。
 
【偏食である、極端なダイエットをしている】
好き嫌いが多い、インスタント食品が多い、野菜を食べない、または野菜ばかり食べている、口にするのは●●だけ等の単品ダイエットをしている・・・栄養バランスが乱れるとたんぱく質やビタミンが減り、代謝が下がって冷えやすくなります。また、食物繊維も減るので腸の働きが悪くなります。すると便秘になり、便秘になると代謝も血行も悪くなるので、冷えにつながってしまいます。

—— 編集部:私は、朝食を抜くことも多いんです。確かに、朝晩は足の先が冷えてしまって、靴下を履かないと眠れない日も多いです。
—— 松 原:原因がわかった方は、対策もしやすいですよね。ぜひ、この後ご紹介する対策を明日からはじめてみてください。

 

「カラダ温め習慣」には、朝食習慣ときのこメニューがオススメ

—— 編集部:そんなに「冷え」を簡単に改善する方法ってあるものですか。
—— 松 原:健康のためにも、私がおすすめしたい冷え改善方法の1つ目は「毎日朝食を摂る」こと。メニューは温かいご飯と具だくさんな味噌汁が基本中の基本です。忙しい朝ですから、無理の無い範囲ではじめてみてください。
2つ目は、食物繊維豊富な料理で腸内環境を整えること。きのこで菌活メニューがオススメです。身体を温める効果のある根菜類ときのこを使った煮物やきのこたっぷりの炊き込み御飯などを朝食に取り入れ、美味しく冷えとり対策を実践していきましょう。

—— 編集部:毎日の食習慣でも改善できるんですね。私だけでなく、家族の健康にも良さそうです。松原先生、ありがとうございました!

 

おすすめレシピ

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【次週は、毎日の食生活から免疫力を上げてインフルエンザを撃退するには、どうしたら良いのかを松原先生に教えていただきます。お楽しみに!】