人類が知りつくせないほどの種類があるきのこ。その一部をご紹介します。
【きのこアルバム】アシナガイグチ
梅雨らしい気候が続いていますが、梅雨が明ければいよいよ夏本番ですね。
夏の風物詩の一つに「風鈴」がありますが、風に揺れる風鈴の涼やかな音色が聴こえてくると、夏の訪れを感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「風鈴」を思わせる丸い傘と長い柄が特徴的なきのこ『アシナガイグチ』をご紹介します。
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アシナガイグチは、日本の本州や九州をはじめ、台湾やメキシコなどでも見られるきのこです。夏から初秋にかけて、ブナやコナラ、クヌギ、シイ、カシなどの林の地上に発生します。
傘の大きさは直径約3~9cm。発生したばかりの頃は半球形やまんじゅう形をしていますが、成長するとほぼ平らに開き、傘の縁がやや反り返ります。
傘表面の色は赤茶色や栗褐色、ときには紫がかった褐色をしており、落ち着いた色合いをしています。一方で傘の裏面は、鮮やかな黄色で、ヒダはスポンジ状の小さな穴が開いた “管孔”となっています。
エリンギやブナシメジなどのような細かな線状のヒダとはまた違うのが面白いですね。
また、アシナガイグチの最大の特徴は名前の由来にもなっている“長い柄”です。
柄の長さは約9~23cm。傘の大きさに対して非常に長く、すらりと伸びた姿はまるで風鈴の短冊のようにも見えます。
柄の表面にはやわらかな毛が生えており、色は傘の表面と同じか傘よりやや濃い色をしています。
ちなみに、アシナガイグチは漢字で書くと「脚長猪口(足長猪口)」となり、「脚長」はその名の通り柄が長いことから名付けられたといわれています。
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いよいよ迎える、風鈴の音色が心地よく響く夏の季節。暑さに負けずに凛と伸びるアシナガイグチのように、私たちも元気に夏を楽しんでいきましょう♪
【出典】
原色日本新菌類図鑑(Ⅰ)p.283
増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本のきのこ p.354
きのこの語源・方言辞典 p.75, 79,167
スタンダード版 新分類 きのこ図鑑 p.272
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