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Let’s go kitchen!

“水分”の大切さと、現代人の取り方の変化

2026.03.31
“水分”の大切さと、現代人の取り方の変化

 こんにちは、料理研究家の浜内千波です。
 コロナ禍以降、我々の日常生活や食事内容が急変している状態にあるのは、誰もがうすうす感じている所ではないでしょうか。特に私が驚いたのは、水分の取り方の変化です。今回は、この“水分の取り方”についてお話しできればと思います。

 通常人間の水分補給は、水やお茶などから直接水分を取り込むのが全体の約半分ほど、残りの約半分は食事から補給しています。例えば、ご飯は米に水を入れて炊きますので、パンよりも約2倍の水分量を含むことになります。そしてみそ汁やスープにも水分がたくさん!煮物やシチューにも同じことが言えますよね。また食事の締めくくりにはお茶を飲む。そんな日常生活の中で、ごく自然に水分が補給できていましたが、コロナ禍以降はそんな食事のかたちが、がらりと変わりました。

 まずお米を食べなくなったこと、それとともに食事には汁ものがぐんと減り、味噌汁などのスープ類は必ずしも毎食食卓にあるものではなくなりました。そのような習慣の積み重ねで、今、日本人は食事からの水分摂取量が減っているのでは?と懸念しています。

 そして、お茶にしてもコロナ禍を境に消費量がぐんと落ち込んでいるそうです。急須に入れて飲む機会はあまりなく、飲むとすればペットボトルのほうが明らかに多くなってきてはいないでしょうか?
 また、ペットボトルに入ったミネラルウォーターの売り上げが右肩上がりに成長していることからしても、毎日の食事は味噌汁よりもお茶よりもミネラルウォーターが人気のようです。それもそのはず。食事スタイルに合わせて、和食のみならずイタリアンやエスニック、韓国料理など、料理の種類が変わっても邪魔せず、持ち歩く事も出来る便利な飲み物としてミネラルウォーターは水分補給の大切なアイテムとなってきましたね。

 そもそも人は1日に約2~2.5ℓほどの水分が必要で、血液を作って酸素や栄養を運んだり、食べ物の消化や代謝、体温を一定に保つ働きのためにも水分は絶えず必要です。なんと体の60%は水分といわれているように、人間は人魚だった?と言われるほどに水が必要なのですね。そのため、食事から水分が補給できないのであれば、意識的に飲み物からの水分補給を行なわないといけなくなりますね。

 なんとか食事からも、と思われる方は、ぜひ日本の食卓スタイルを見直してみてください。まずはパンをご飯に変えたり、あんかけやうどんなど水分を多く含むメニューを取り入れたりしてみてください。もし塩分が気になるという方は、ぜひきのこや野菜などのカリウムが豊富なものを一緒に摂り入れるのもおすすめです。
 昔からある食事形態は、心身を整えて落ち着かせてくれます。ぜひご一緒に、始めてみましょう。