きのこで菌活。

なんだか最近調子が悪い……その疲れ、“秋バテ”かも!?

菌活1
秋前のこの時期に体調がすぐれないのは、もしかすると夏の胃腸疲れが引き起こす“秋バテ”かもしれません。今週のトレンドコラムでは、夏のダメージ肌のチェックとリカバー方法をお届けしていますが、体調不良にはインナーからのケアに注目。過ごしやすくなり、スポーツや旬の味覚など”楽しみ”も多い秋本番を迎える前に元気な胃腸をとり戻して、身体のコンディションを整えていきましょう。今週の「きのこで菌活」では、気になる“秋バテ”の症状とその原因、対処方法を教えていただきました。

 

—————— 教えてくれたひと ——————

管理栄養士 三城円さん

三城 円 (管理栄養士、San-CuBic代表)

容姿コンプレックス、ダイエット、摂食障害といった自身の経験を「ひとりで苦しんでいる人のために生かしたい」とパーソナル管理栄養士としての食生活相談をスタート。食という手段を用いて、ひとりひとり理想の自分を手に入れるための指導を行っている。

 

“秋バテ”を引き起こしているのは、夏の胃腸疲れ

—— 三 城:朝晩の暑さが少し和らいできているはずなのに、なんだか体調がすぐれない、という方が最近多いんです。思い当たる方がいらっしゃったら、ひょっとすると、それは「秋バテ」かもしれません。

—— 編集部:「夏バテ」ならぬ「秋バテ」ですか!?

—— 三 城:はい。夏バテというのは、暑さや湿度、日差しなどからのダメージによる疲労を指しますが、秋バテというのは、夏場の疲労や栄養不足が蓄積された結果、後々になって出てくる症状をいいます。たとえば、暑いからといって夏の時期にしっかり食事を摂らないでいると、初秋にどっと疲れが出てしまうんです。

—— 編集部:夏の食生活の影響が、今になって出てくるということですか?

—— 三 城:そうなんです。私たちの身体は、その時食べたものだけで作られているわけではありません。何カ月も前に食べたもの、行ってきたことが積み重ねとなって、“今”の身体を作っているんです。たとえば、「秋バテ」でいうと、6~8月ぐらいの食事の内容や生活習慣が、9~11月ぐらいに“症状”となって出てくるということになりますね。

—— 編集部:秋バテの症状とは、具体的にはどんなものがあるのでしょうか?

—— 三 城:「なんとなく体調がすぐれない」といった倦怠感をはじめ、風邪やインフルエンザにかかりやすい、あるいは治りにくいといった健康面での体調不良がひとつ。あとは、夏の間に浴びた紫外線のダメージが肌や髪の毛に出てくるといった美容面での不調も挙げられます。

—— 編集部:夏は食欲も落ちやすく、食生活が健康面に表れるのはイメージできますが、夏に浴びた紫外線の影響も、今になって出てくるのですか?

—— 三 城:夏場の肌トラブルというと、真っ先に思い浮かぶのが「日焼け」ですよね。日焼けの場合は、肌が赤くなったり皮が剥けたりといった症状が最初に現れるのですが、女性の大敵「しみ」や「そばかす」が出てくるのは、もう少し後のお話なんです。

—— 編集部:その「しみやそばかすが出てくる時期」が、今、ということでしょうか?

—— 三 城:はい。夏に浴びた紫外線が「しみ」や「そばかす」となって出てくるのは、実は初秋にかけて。空気が乾燥してくるこれからの時期は、ますます肌のトラブルも増えていきますから、初秋のうちに、悪い習慣をしっかり断ち切っておきたいところです。

 

“秋バテ”による不調は、きのこで解決!

ブナピー

—— 編集部:では、夏場に受けたダメージをリセットするには、何をしたらいいでしょうか?

—— 三 城:大きな原因の一つに、“胃腸疲れによる栄養不足”が挙げられますから、まずは胃腸を元気な状態にしてあげなければいけません。

—— 編集部:ということは、前回のお話にもあったように、「バランスの取れた食事」が大切になってくるということでしょうか?

—— 三 城:そのとおりです。三食の食事でしっかり栄養補給ができれば、荒れていた胃腸環境が整い、効率よく栄養素を消化・吸収できるようになって、また元気になる――まさに好循環ですよね! 栄養をきちんと摂取できれば代謝•体温の上昇から免疫力も上がっていきますから、気温の変化や病気にも負けない健康的な身体を手に入れることができるというわけです。

—— 編集部:身体も疲れにくくなりますか?

—— 三 城:もちろん! 疲れというのは、たとえば暑さや湿度あるいは病原菌といった外的ストレスに負けてしまって出てくる症状。免疫力が下がると、こういった外的環境にうまく適応できずにいろいろな不調を引き起こしてしまうんですね。逆に、免疫力が上がれば、疲れにくくもなりますし、病気にだってかかりにくくなる。もしもかかってしまっても、長引かずに早く回復することができます。「ちょっと体調がすぐれないな」と思っても、一晩寝れば元気になれるんです。

—— 編集部:身体の不調を改善するには、やはり食生活の見直しが欠かせないということですね!

—— 三 城:病気や疲れに効くだけではありませんよ。しっかり栄養が摂れていれば、細胞の生成も活性化されますから、肌の状態だって改善されていきます。

—— 編集部:夏の紫外線で傷んだ髪の毛はどうでしょうか?

—— 三 城:肌を作る細胞も髪や爪を作る細胞も同じですから、きれいな髪にも効果的です。 たんぱく質やビタミン、ミネラルをしっかり摂ることで艶のある肌や髪の毛を手に入れることができます。

—— 編集部:健康の面でも美容の面でも、食事の内容が身体にとっていかに大切かということが改めて分かりました。バランスのよい食事を摂るためのコツがあれば教えてください。

—— 三 城:いつもの献立にプラス一品、栄養価の高いおかずを添えてみるというのはいかがでしょう。私のおすすめは、いつものおかずにちょっときのこを加えること。きのこなら旨味がたっぷりでどんなジャンルの料理にも合いますし、値段もお手軽なので、使い勝手も抜群。疲労を回復したり、エネルギー代謝を促進させるビタミンや腸内環境を整える食物繊維のほか、ミネラルや水分も豊富に含んでいるので、栄養バランスを整える食材として最適ですね!

—— 編集部:おかずにきのこを取り入れるぐらいなら早速今日から始められそう!

—— 三 城:それなら、まずは汁ものにきのこを加えてみてはいかがでしょうか? つるんとしたブナピーや豆腐を使ったメニューなら、胃腸が疲れた状態の時でも負担をかけずに食べられますよ。

 

おすすめレシピ

つるんとしたのどごしが楽しい♪夏のダメージオフに嬉しい栄養満点な一品。

 

【次週は 夏場に溜まった疲労をリセットして、アクティブな秋を!をお届けします。】