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菌活コラム

春の肌トラブルを撃退!“バリア機能の強化”と“新陳代謝”を助けるきのこのチカラ

2026.03.02
春の肌トラブルを撃退!“バリア機能の強化”と“新陳代謝”を助けるきのこのチカラ

3月に入り、春らしい暖かな日が増えてきていますね。春本番に向けて過ごしやすくなる一方で、この時期は肌の乾燥、くすみ、赤み、吹き出物などの肌トラブルを感じやすい時期でもあります。3月は気候の変化に加え、花粉・黄砂の飛散、新年度に向けた忙しさやストレスなど様々な要因が重なるため、実は1年の中で最も肌に負担がかかる時期ともいわれています。

また、肌の状態は印象を左右する大きな要因の一つ。ある調査では、なんと87%もの人が、肌の状態が清潔感や信頼感に影響すると回答しています。出会いの多い春本番を前に、自分に自信の持てる健康的な肌を作っていきたいですね。

そこで今回は、春本番に向けた肌ケアをテーマに、日常生活でできる肌ケアのポイントや内側からうるおいをサポートする食事術をご紹介します。健康的な生活習慣を意識して、春の美肌を叶えていきましょう。

INDEX

「バリア機能の強化」が肌ケアの基本!

3月は、春本番に向けて気温が急激に上がる一方で、湿度が下がりやすくなります。そのため、この時期の肌トラブルを防ぐには、肌の表面を乾燥させないことが大切です。

そこで特に強化したいのが、健やかな肌を守る「バリア機能」。バリア機能は、皮膚の外側から異物をブロックする働きがあるため、花粉や黄砂が肌に付着することで炎症を起こしやすいこの時期には、肌を守る上でとても重要な機能です。
しかし、急激な気温差や湿度の低下が起こる3月は、バリア機能も低下しがちに。健やかな肌を維持するには、まずは保湿や室内の湿度・温度調整を心がけて、外側からのケアでバリア機能の低下を予防していきましょう。

湿度60〜65%が理想的!肌の外側からうるおいを保つコツ

肌にとって心地良い環境としては、湿度を60〜65%に保つことが理想とされています。湿度が低下すると空気が乾燥し、肌の水分量が減るだけでなく、肌の生まれ変わりである“新陳代謝”も低下しやすい状態になってしまいます。新陳代謝が低下すると、肌のハリが失われたり、くすみが気になったりと肌の健康に影響が出やすくなるため、乾燥を防ぎ肌の新陳代謝を正常に整えることを意識していきましょう。

また、肌が乾燥すると、肌のうるおいを守る“皮脂”の分泌量も減少するため、ほこりや大気の汚れなど外側からのダメージを受けやすくなります。そのため、この時期の肌ケアには、室内を最適な湿度に保つことや、スキンケアなどで肌の外側からの保湿をしっかりと行うことが大切です。

肌の新陳代謝を促す“食事”のポイントとは?

前の章では、肌の新陳代謝を整えるためには外部からの保湿が大切とご紹介いたしましたが、肌の材料は食事からしか摂ることができないため、健康的な肌のためには「食事」の存在も欠かせません。中でも、肌の健康を保つために意識したい栄養素として、タンパク質とビタミン類があげられます。

肌のうるおいを保つためには新陳代謝が重要ですが、その新陳代謝を支える基本となるのが皮膚や髪の主成分となるタンパク質です。タンパク質が不足すると新しい細胞が作られにくくなり、肌荒れや乾燥が起こりやすくなるため、積極的に摂ることを意識していきましょう。

また、別名「美容ビタミン」とも呼ばれ、肌の新陳代謝を助けて皮膚や粘膜の再生に役立つビタミンB2をはじめ、コラーゲンの合成を助けるビタミンC、乾燥肌の改善をサポートするビタミンA、紫外線などの外的刺激から肌を守り、うるおいを保つ作用があるビタミンEなども肌の健康には欠かせない存在です。

これらの栄養素をバランスよく摂ることで、肌の内側から新陳代謝をサポートし、外側のスキンケアと合わせてしっかりと肌を守ることができます。

肌のバリア機能を高めるには「エルゴチオネイン」が効果的!

タンパク質やビタミン類の他にも、肌のバリア機能を守るうえで近年注目されている栄養素が、抗酸化作用をもつ「エルゴチオネイン」です。エルゴチオネインは強力な抗酸化作用を持ち、シミやシワの原因となる活性酸素を抑えたり、肌の水分量を保つ「エラスチン」の生成をサポートしたりするなど、肌のうるおいを維持するのに役立ちます。

このエルゴチオネインは菌類や一部の細菌にしか含まれないといわれていますが、そんなエルゴチオネインを豊富に含む食材が「きのこ」です。
きのこには、エルゴチオネインをはじめ、先程ご紹介した「ビタミンB2」やタンパク質の代謝を助ける「ビタミンB6」など、美容効果の高い栄養素が豊富に含まれているため、積極的にとり入れることで効率よく内側からの肌ケアをサポートします。

また、「肌は腸を映す鏡」とも呼ばれており、健康的な肌のためには腸内環境が整っていることも欠かせません。きのこには、腸を整える食物繊維も豊富に含まれており、肌荒れの原因となる老廃物の排出を促して、肌に必要な栄養素の吸収を助けるのにも一役買っています。

空気の乾燥や花粉、黄砂などにより肌トラブルが起こりやすいこの時期。湿度調整やスキンケアなど、外側からのケアに加えて、肌のうるおいケアをサポートする「きのこ」を毎日の食事にとり入れて健康的な肌で春本番を楽しんでいきましょう。

profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

石井 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士