社員紹介 生産部門
高校卒業後の進路について就職か進学かで迷ったが、就職を決断。教師の薦めでホクトに応募した。エネルギーインフラの大手企業からの内定も得たが、地元の長野県で働きたいという想いでホクトに入社。
- 努力すれば「きのこはウソをつかない」。
- 赤沼きのこセンターで生育工程の温度管理を担当しています。きのこを栽培するセンターは全国に約30カ所ありますが、温度管理の担当者は各センターに多くはいません。とても責任が大きく、やりがいのある仕事なので、入社6年目に任された時はうれしかったですね。わずかな温度差が品質や生産量に大きく影響するので、担当したばかりの頃はきのこが順調に育っているか気になって、眠れなくなってしまうこともありました。「きのこはウソをつかない」と先輩方から教わった通り、手間をかけてストレスのない環境を提供すれば、それに応えて育ってくれる。工業製品とは違う、きのこの面白さがそこにあります。
- 復旧作業で強まったセンター内の結束力。
- 赤沼きのこセンターは、2019年10月に台風による浸水被害に逢いました。3mの高さまで水に浸かり、きのこが需要の最盛期を迎えようとする時期に出荷できなくなりました。泥だらけになった栽培ビンを見て途方に暮れましたが、赤沼きのこセンターは私が入社時に立ち上げメンバーとして配属された思い入れの深い場所です。雪が降り始めるなかでセンターのメンバー全員で復旧作業に取り組み、社内だけでなく取引先からもご支援をいただき、予想よりも早く再稼働することができました。メンバー全員で心を1つにして被災を乗り越えたことで、センター全体の連帯感を強化できたことは、とても大きな収穫だったと思います。
- 入社時に知識や技術がなくても
プロになれる。 -
祖母がピアノ講師だったので、高校生までピアノを習っていました。小さい頃から発表会でピアノを弾くことに慣れていたので、自然に人前に出る度胸が養われたのだと思います。おかげで班長として大勢の前で話したり、メンバーに指示するのが苦手だと感じたことはありません。
ホクトに就職するまで機械をいじったこともなければ、きのこの知識もゼロでしたが、それは同期も同じです。みんな入社してから先輩や上司に学ぶので、特にハンディキャップは感じませんでした。異業種から転職してきた人も活躍しています。きのこが大好きでなくても、当社に興味を持ったら出身や専攻を気にせず門を叩いてください。
- 繊細なきのこのように後輩たちを育てる。
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いま、きのこの生産に欠かせないポリシートを使わずに育てる実証試験を進めています。シートを使わなければ、作業の効率化とコストの削減に大きく貢献できます。数十年間にわたり続いてきたやり方を変えるのは大変ですが、最近は会社全体で新しいことに挑戦していく、という方針を掲げているので、改善や見直しが提案しやすくなりました。育成の経験を生かしながら、先駆者として新しいきのこづくりを確立したいと考えています。
よく「きのこづくりは人づくり」と言われます。私が担当しているエリンギは約45日で育ちますが、後輩を育てるのには多くの時間が必要です。リーダーとして小さな変化を見逃すことなく後輩たちを導き、上司や同僚から信頼されるように努力していきます。
2016年から2018年まで新潟きのこセンターへ転勤しました。初めての転勤生活で不安もありましたが、行ってみたらとても楽しくて、人脈も広がり、転勤が縁で妻と巡り合うことができて、人生の大きな転機になりました。
SCHEDULE 1日のスケジュール
- 8:00
- 出社。きのこの温度管理。
- 8:30
- 朝会。生育担当の全員で連絡事項や出荷枚数の確認など。
- 9:00
- 選別作業。
- 12:00
- 昼食。
- 13:00
- 翌日のシフト作成。
- 14:00
- 温度管理、事務作業、備品や消耗品の発注等。
- 17:30
- 退社。
OFF TIME オフタイムの過ごし方
以前はよく地元の仲間たちと登山や音楽フェスに行きましたが、子どもが生まれてからは、家族で近くの公園や買い物に出かけることが多くなりました。息子が、働く車が大好きなので工事現場に連れていくと喜びます。現場の人たちが優しくて、停まっている重機に息子を乗せてくれたりするのは、地元ならではの人の温かさだと思います。
CAREER STEP キャリアステップ
入社1年目〜10年目
- 赤沼きのこセンターへ配属
- 大町きのこセンターで研修を受けた後、赤沼きのこセンターに立ち上げメンバーとして配属。センター稼働後は培養、菌搔、包装、生育を担当。
入社11年目〜12年目
- 新潟きのこセンターへ異動
- 異動と同時に班長に昇格し、培養、菌掻、育成を担当。
入社13年目〜
- 赤沼きのこセンターへ異動
- 菌掻、生育を担当。台風によりセンターが浸水被害を受けるが全員で克服。