JOB

きのこ総合企業と言っても、
具体的な事業についてイメージするのは
難しいかもしれません。
ホクトの主力製品と、
それらに関わる研究、生産、営業の各ステップと、
グループ会社のホクト産業について紹介します。

事業について

当社の主力商品は「エリンギ・マイタケ・ブナシメジ・ブナピー・霜降りひらたけ・一番採り生どんこ」の6種類のきのこです。きのこの種菌開発から生産・販売までのすべての工程を自社で行っています。ホクトの生産拠点は全国に20カ所。消費者により近い生産工場から、新鮮かつ安全・安心な製品をお届けすることで、地域雇用にも貢献し、地域活性化にも積極的に取り組んでいます。

研究について

きのこの研究・開発
「おいしい健康を食卓に」を合言葉に、バイオテクノロジーを駆使した、新品種・改良品種の研究開発、及び栽培技術の確立をしています。きのこの野生種を収集し、原種から培養をしたり、交配や育種までを一貫して行うことで新品種の開発に取り組んでいます。日々技術の積み重ねが美味しいきのこ開発の原動力になっています。ポルチーニの栽培化、マツタケの人工栽培の研究など、常にチャレンジを続け、業界をリードしていける「きのこ」を送り出しています。

きのこの栽培技術
きのこの安定栽培には、研究所で培われた栽培技術が欠かせません。きのこの素となる原菌・種菌の管理と各センターへの安定供給をはじめ、生育環境や培地原料の違いによる栽培技術を研究し、その確かな技術を全国のきのこセンターへと繋げます。

生産について

きのこを育てる生産の仕事は5つの工程に分かれています。最新の技術と経験により、安定した収量と優れた品質のきのこが、どのように生産されているかを現場のフローに沿って説明します。

詰込
培地と呼ばれる、きのこづくりの土台を作って栽培ビンに詰める工程です。培地はトウモロコシの芯や米ぬかなど植物由来の原料を配合したもので、配合や詰める硬さが年間を通じて均一になるようにする必要があります。

培養
培地を詰め込んだ栽培ビンは、加熱殺菌後にクリーンルームで菌種を接種します。この栽培ビンの中に菌糸を這わせるのが培養の役割です。菌廻りと表現される菌糸の状態を見ながら、温度と湿度、二酸化炭素濃度を調節します。

菌掻(きんかき)
菌掻では、十分に菌廻りして白くなった栽培ビンの培地の表面を、機械の刃でひっかきます。刺激を受けた菌糸が、胞子を飛ばそうとしてつくる傘がきのこです。掻く深さが1ミリ違うだけで収量に影響する繊細な仕事です。

生育
菌掻した栽培ビンのきのこを、2週間で出荷できるように育てます。温度、湿度、光量の変化がきのこの成長を大きく左右するため、状況を見ながら調整します。生き物を相手にする面白さと難しさを実感できる工程です。

包装
きのこはとてもデリケートで、包装の自動化が難しい品種があるため、手作業を担う多くのスタッフのマネジメントが主な業務です。出荷前の最終工程として検品を行い、安全や品質を守る最後の砦として重責を果たしています。

営業について

きのこの営業
全国9ヶ所に営業拠点から、エリアに密着した営業活動を行います。きのこのシェア拡大を図り、数字で会社を支えます。取引先の担当者とコミュニケーションや、日々の野菜の値動きに関心を持つことが大切です。

量販店・市場への販売
全国の量販店や卸売市場にホクトのきのこを販売します。必要に応じて各店舗の売り場に合わせたレシピ提案や販売イベントを実施し、きのこの販売促進と集客を図ります。加工食品営業では、自社の加工食品の店頭販売に向けた量販店営業と、業者向けの加工用きのこの販売を行います。

企画・イベント
取引先の売り場にお客様が集まるような様々な企画やイベントを提案します。生産者の顔や声を届けることのできる、きのこのもぎ取り実演販売や、お子様や親子を対象とした食育教室、きのこ組のキャラクター着ぐるみも使ったイベントショーなどを実施しています。

ホクト産業について

包装資材の販売
さまざまな資材の中から取引先のニーズに合わせた商品を提案し、自社で仕入れて販売します。食品包装資材(食品トレー・ビニール袋等)から、大型機材まで、ニーズに合わせたフレキシブルな提案が可能です。

農業資材の販売
取引先の農家に向けて、農業に関わる各種資材や機械を自社で仕入れて販売します。きのこ農家に向けた種菌の販売や、栽培ビン等も取り扱っています。

自社製品の製造
きのこの栽培ビンや、食品のボトル容器等、自社の工場で製造しています。よりニーズに合った商品を提供することが出来ます。

これからの事業の展開について

海外への事業展開
現在海外は3拠点に事業を展開しています。2006年、米国に子会社【HOKTO KINOKO COMPANY】を設立し、きのこの生産を開始しました。2008年には台湾に営業事務所および生産センターを設立し、きのこ生産を開始。2011年に「台灣北斗生技股份有限公司」を現地法人化し子会社となり、翌年9月には台湾で第二センターが稼動しています。2012年にはマレーシアにも子会社「HOKTO MALAYSIA SDN.BHD.」を設立し、現地で新鮮なきのこを生産、販売しています。
スポーツ・文化振興における地域社会への貢献
地域スポーツ文化の発展のため、長野県長野市のプロサッカーチームである、WEリーグ所属の「AC長野パルセイロレディース」、J3所属の「AC長野パルセイロ」、BCリーグ所属の長野県プロ野球球団「信濃グランセローズ」、B2リーグ所属の「信州ブレイブウォリアーズ」、F2リーグ所属の「ボアルース長野」、長野県出身のプロゴルファー塚田陽亮選手、バドミントン奥原希望選手、スピードスケート小島良太選手を応援する他、各種スポーツイベント・大会等に協賛しています。文化芸術振興の貢献を目的に「ホクト文化ホール(旧長野県県民文化会館)」のネーミングライツ(施設命名権)を取得しています。文化芸術の発信地として人々に感動を与え、利用者に親しまれる「ホクト文化ホール」を通じて、文化芸術の振興に貢献していきます。